『ポンピドゥーセンター傑作展』 東京都美術館 ※9月22日(木・祭)まで 公式サイト
上野へ。
世界遺産に登録された国立西洋美術館は盛り上がっている。
東京都美術館は3時間以上並んだ若冲展のことがウソみたい。
ポンピドゥーセンター傑作展を鑑賞。
個人的にはあまり興味ないけど、期間指定の招待券だもんで。
1906年から1977年まで1年1作品ずつ。
20世紀におけるフランス美術のムーブメントがわかる。
まずはトリコール。
1906年といったら、日本では明治の終わり頃。(明治39年)
おフランスの芸術に憧れ、追いつき追い越せ‼の時代。
芸術に限らず、日露戦争にからくも勝利し、
世界と肩を並べるべく坂を登ってた時代。
世界も2つの大戦を乗りこえ、新しい表現手段が次から次へと台頭してきた。
そんな激動の中で、芸術はどう進化したのか。
そういった時代背景を考えながら、鑑賞していくと
たいへん興味深い。
(解説文を読みながら鑑賞することをおすすめする)
1913年の自転車の車輪に思わず吹き出し、
1915、1916年に第一次大戦の影を感じたと思ったら、
1917年にシャガールかぁ。
1923年(1921-1923)の飛行船格納庫。
建設作業の映像を流している。
白黒サイレント。長い!
95年前にコンクリートの技術があったのねぇ。
そういえば、日本にも関東大震災の時に既にコンクリートの建物があったっけ。
でも、あんな巨大で複雑な構造って。
クレーンでつり上げて流し込む。クレーンは電動ではなさそ。
けっこー人力に頼る建設現場が面白くて、ボーッと突っ立って眺めていた。
そんな、多大な工事で3年がかりで完成した格納庫も1924年に爆撃を受けて焼失したとか。
惜しい。幻の建築物。
1930年代は写真が最先端の前衛美術。
現在では技術的には珍しくない一瞬の跳躍の瞬間も当時は奇跡的な一瞬。
30年代は楽しい。(日本だと昭和5年~14年。やはり楽しい時代)
パブロ・ピカソの『ミューズ』も女性関係が投影されていて、でもカラフルで楽しい。
私のお気に入りは『30』。 モノクロの小宇宙!? モザイク模様というか、日本の市松模様のような感じ。
マス目の中におしゃれな、でも抽象的な模様が散りばめられていて、楽しい。
クリアファイルのみならず、Tシャツまで購入してしまった。
1940年代に入ると、ナチスや戦争の影が。
でも、マリー・ローランサンのバレエを楽しむ少女たちの絵がまぶしい。(なまじパステルカラーなだけに)
だけど、この年にナチスがパリに侵攻したという。
戦争の終結を祈るような寺院の絵(100枚だかを書いた?)
無情と空虚を叫ぶかのようなブロンズ像。
撤退するドイツ軍をとらえた写真。
そして、1945年だけは何もない。
(この年に流行したシャンソン、エディット・ピアフの『バラ色の人生』が上部のスピーカーから流れていた。
戦後の解放感もすごい。
チケットにも描かれている『大きな赤い室内』とかね。
1960年代になると、不思議。
梱包さえも芸術にしてしまう感覚って、わからない。
70年代になってくると、前衛的なパリ~な感じ。
そして、ラストはポンピドゥーセンターの模型と建設風景の映像。
私が生まれ育った20世紀はやはりすごかった。
と、思った。
上野へ。
世界遺産に登録された国立西洋美術館は盛り上がっている。
東京都美術館は3時間以上並んだ若冲展のことがウソみたい。
ポンピドゥーセンター傑作展を鑑賞。
個人的にはあまり興味ないけど、期間指定の招待券だもんで。
1906年から1977年まで1年1作品ずつ。
20世紀におけるフランス美術のムーブメントがわかる。
まずはトリコール。
1906年といったら、日本では明治の終わり頃。(明治39年)
おフランスの芸術に憧れ、追いつき追い越せ‼の時代。
芸術に限らず、日露戦争にからくも勝利し、
世界と肩を並べるべく坂を登ってた時代。
世界も2つの大戦を乗りこえ、新しい表現手段が次から次へと台頭してきた。
そんな激動の中で、芸術はどう進化したのか。
そういった時代背景を考えながら、鑑賞していくと
たいへん興味深い。
(解説文を読みながら鑑賞することをおすすめする)
1913年の自転車の車輪に思わず吹き出し、
1915、1916年に第一次大戦の影を感じたと思ったら、
1917年にシャガールかぁ。
1923年(1921-1923)の飛行船格納庫。
建設作業の映像を流している。
白黒サイレント。長い!
95年前にコンクリートの技術があったのねぇ。
そういえば、日本にも関東大震災の時に既にコンクリートの建物があったっけ。
でも、あんな巨大で複雑な構造って。
クレーンでつり上げて流し込む。クレーンは電動ではなさそ。
けっこー人力に頼る建設現場が面白くて、ボーッと突っ立って眺めていた。
そんな、多大な工事で3年がかりで完成した格納庫も1924年に爆撃を受けて焼失したとか。
惜しい。幻の建築物。
1930年代は写真が最先端の前衛美術。
現在では技術的には珍しくない一瞬の跳躍の瞬間も当時は奇跡的な一瞬。
30年代は楽しい。(日本だと昭和5年~14年。やはり楽しい時代)
パブロ・ピカソの『ミューズ』も女性関係が投影されていて、でもカラフルで楽しい。
私のお気に入りは『30』。 モノクロの小宇宙!? モザイク模様というか、日本の市松模様のような感じ。
マス目の中におしゃれな、でも抽象的な模様が散りばめられていて、楽しい。
クリアファイルのみならず、Tシャツまで購入してしまった。
1940年代に入ると、ナチスや戦争の影が。
でも、マリー・ローランサンのバレエを楽しむ少女たちの絵がまぶしい。(なまじパステルカラーなだけに)
だけど、この年にナチスがパリに侵攻したという。
戦争の終結を祈るような寺院の絵(100枚だかを書いた?)
無情と空虚を叫ぶかのようなブロンズ像。
撤退するドイツ軍をとらえた写真。
そして、1945年だけは何もない。
(この年に流行したシャンソン、エディット・ピアフの『バラ色の人生』が上部のスピーカーから流れていた。
戦後の解放感もすごい。
チケットにも描かれている『大きな赤い室内』とかね。
1960年代になると、不思議。
梱包さえも芸術にしてしまう感覚って、わからない。
70年代になってくると、前衛的なパリ~な感じ。
そして、ラストはポンピドゥーセンターの模型と建設風景の映像。
私が生まれ育った20世紀はやはりすごかった。
と、思った。
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