梅雨も間近ですね。こんにちは、赤見直樹です。
2週に1回程度の数だった課題も、週一、ついには週二になって
こちらは、今通っている専門学校のクラス全体がヒーヒー言っていますが、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
(絵の課題ばかりなので、お金も時間もかかって大変です)
僕個人はというと、もともとハマる前から
戦争中の笑い話・人情話の収集が大好きだったのですが
ヘタリアにハマってそれが加速して、
今週はずっと日露戦争についての記事を読んでいました。
日露戦争で有名なのは、日本海海戦。
ロシアのバルチック艦隊を相手に、連合艦隊司令長官 東郷平八郎が指揮し
歴史上まれに見る圧勝をおさめたことで有名です。
(わずか3隻の被害で、日本はロシアの戦艦38隻を無力化しました)
ちなみに、その日露戦争についてのことを友人に話したら
友人「横須賀に、お爺ちゃんが乗ってたその軍艦があるよ」
僕 「?!!Σ(゜Д゜;≡;゜д゜)ぇえええええ!!」
友人「世間って狭いよね( ^ω^)」
…という情報をもらえたので、週末は「記念艦 三笠」観光と、
うっかり予約がとれた「横須賀 軍艦めぐり」クルーズに行ってきました。
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●軍港めぐり(神奈川県横須賀市 汐入桟橋)
http://www.sarusima.com/index.html
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株式会社トライアングルが主催している、横須賀港クルージングツアー。
米軍イージス艦、日本海上自衛隊イージス艦、
タイミングが合えば潜水艦、ジョージワシントン号も観覧可能。
クルーズ時間は45分で、大人1200円。
正直、時間は長いし高いな~と思ったのですが、そんなことはありませんでした。
潮風はさわやかでベタつきとは無縁ですし、
ここで見られるのは、ニュースでも滅多に見られない戦艦。
特にこのクルージングのメインのイージス艦は本当に沢山ある上、
遠目からでも相当大きいので、離れた位置からでも見ごたえ十分でした。
戦艦についた番号の理由、戦艦がなぜ灰色か?という理由、砲台の解説…
ガイドさんのためになる案内と、こまめな視線誘導のおかげで
時間があっという間に過ぎてしまいました。
日本でもかなり珍しいツアーということなので、
船酔いがダメな人でなければ本当にオススメです。
戦争なんて嫌いだー!船なんて嫌いだー!という人でもなければ、是非どうぞ。
個人的には、日米両方のイージス艦を見比べることができたのが
ポイント高かったです。
テレビで別々に映し出されることはあっても、
両方を直接、一度に見られる機会はまずありませんしね。
写真での比較、本物での比較では、ワクワク感が雲泥の差でした。
ただ、土日は本当に予約でいっぱいで、
当日現地で乗れない可能性大なので、ネットor電話で予約を推奨します。
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●記念艦 「三笠」(神奈川県横須賀市 三笠公園)
http://www.kinenkan-mikasa.or.jp/
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上記の「軍港めぐり」クルーズの発着場所である汐入桟橋から徒歩15分。
横須賀中央駅から徒歩15分。入場料 大人500円。
日露戦争の日本海海戦で、東郷平八郎が乗船した戦艦です。
全長120メートルあり、さすがにマストは無理ですが、
東郷が実際に立ったという艦の上方や、船の舳先、後方、
色々なところを隅々まで見て回ることができます。
太平洋戦争で日本が敗北したため、アメリカの指示で武装解除され
砲台等は一度撤去されました。
よって、記念艦の上方の砲台等は実物ではなく、
寄付金によって再現されたものです。
(艦の本体自体は本物です)
艦の地上部分は各種施設(操舵室、測量室等)やビデオ上映ルーム、
艦の内部は、実際の上官の部屋や炊事室、浴室等に
鎖国~日清戦争・日露戦争の詳細な内容がパネルで展示されています。
日露戦争に関しては、艦の中央部分に
メインとして非常に沢山のパネルおよび資料が展示されています。
中でも目を見張ったのが、やはり日本海海戦を模した動く模型。
ランプと動く船の模型が、実際にどのような編隊を組んで
日本海でロシアのバルチック艦隊を殲滅したのかをわかりやすく解説してくれます。
丁度、館内では、日露戦争で有名な一文
「敵艦見ユトノ警報ニ接シ 連合艦隊ハ直チニ出動 コレヲ撃滅セントス、
本日天気晴朗ナレドモ波高シ」の発言をした
軍官:秋山真之(あきやま さねゆき)氏と俳人:正岡子規との話を展示した
特別展「秋山真之と正岡子規」が開催中でした。
軍港クルーズで興奮した頭のまま、昼食も食べずに行ったので
全然内容に集中できず、ほとんど読めなかったのが心残りです(´・ω・`)。
→秋山と正岡子規の友情については、こちら(坂の雲マニアックス)をどうぞ。
個人的に面白かった展示物は、やはり秋山真之が
コンスタンティノープル(現:トルコ共和国のイスタンブール)から
正岡子規に出した手紙でしょうか。
「(明治24年1月1日)
謹賀新嬉 コンスタンチノープルまで来たが
別に驚く程のものはない
世界は広くしてよほど狭くござ候」
…なんて、秋山の性格がとても良く出ていて笑ってしまいましたw
(オスマン帝国は、巨大な建造物と豪華絢爛な宝飾品で
自身の勢力を誇示する文化のため、
静なる美を基本とする日本とは全く違うのです。
ちなみに秋山は、日本の和歌山県沖で座礁した
オスマン帝国の軍艦:エルトゥールル号の生存者を送還する際に
日本が出向させた軍艦「比叡」に乗船していました)
あとは、炊事室。乗務員300人以上の炊事をこんなところで作っていたんだなぁと
感慨深かったです。
僕は砲台マニアでも武器マニアでも、戦争マニアでもないし、
東郷に心酔しているわけでもなく、当時、ここに生活していた人たちに興味があったので
当時の人たちの目線の手がかりが得られてとても楽しかったです。
「軍靴の音が…」などと自称平和主義者は声高に語りますが、
今の世界は戦争の歴史の上に成り立っていて、僕らはその子孫です。
だからこそ、誰かから聞かされた悲惨さだけでなく、
ここから日本を思っていた人たちのことも自分の頭で考えたいですね。
学生時代には興味の薄かった世界史も、興味のある一つの対象から
徐々に広げて見ていくと色々なつながりが見えて存外面白く、
じっくりパネルの解説を見ていると3時間でもまだ足りませんでした。
砲台はレプリカなので砲台マニア・武器マニアにはもの足りませんが、
ちょっと戦艦からの風景を見てみたい!中の生活を知りたい!
日露戦争のことに興味がある!という人にはオススメだと思います。
(ただ、日露戦争は結構難しい内容が多いので、本当に興味がある人じゃないと
この施設を堪能するのは大変かもしれません。
砲身はほとんど不動のオブジェですし、参加者自らが体験できるのはモールス信号のコーナーだけです。
歴史に興味がない人や、日露戦争を知らない人が気楽な物見遊山気分で楽しむには
展示されたパネルの内容が至極真面目なのもあって、不向きだと思います。
また、観光施設には必須の子供が楽しめるコーナーがこの艦には全くないので
実際、見学者は中年の方ばかりでした)
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三笠公園には入り口に止まるバスがなく、最寄のバス停まで徒歩7分。
交通の便の悪さを思いながら、帰り道のことを懸念して
記念艦 三笠から出ると大雨でした。
雨が降ると聞いてはいたものの、大慌てで出てきたせいで
折りたたみ傘を持っていなかった僕は、
屋根がある「記念艦 三笠」の券売所のベンチで
休憩がてら時間をつぶしていたのですが、
すぐ隣の神奈川歯科大学および同キャンパス内の別の学校に通う大量の学生が
そこでカラオケBOXも真っ青の大音量かつ
「チューしろ、チュー!」などとサークルの飲み会のノリで
15:20前後から30分以上大騒ぎしていて、
いい加減それに疲れてうなだれたところで、お隣の老夫婦と目が合いました。
話をしてみるとおじいさんの方は元海軍所属。
戦争中に、戦艦に食料や消耗品を運ぶ任務についていたとのことでした。
「このあたりは、こんな公園なんかなかった」
「あそこに見えるのは、日本海軍の施設だった」
「わざわざ妹が娘を連れて、艦まで会いにきてくれたんだ」と
しみじみと語ってくれました。
20分程度と長い話でしたが、祖父母と同居していた僕には苦ではなく
また、戦艦を見つめる何ともいえない表情が、とても印象に残りました。
…お爺さんの話に一区切りがつく頃には、雨は止んでいました。
昨日は、そんな感じの1日でした。
…なんか、後からじわじわと来ましたねぇ。
ではでは、長文失礼しました!
またこちらは課題ラッシュに入りますが、皆様もお元気で。
赤見直樹でーしたー。
P.S. 軍港めぐりの出発まで時間があったので、コンビニからチャレンジしたら
「AxisPowers ヘタリア(劇場版)」(舞台挨拶付)のチケットを入手できました。
コンビニの端末からでも5分で販売終了してましたが、
携帯サイトの川崎チネチッタ分は10:25分まで購入可能でしたし、
その後もちょくちょく復活してたので、結構ユルかったみたいですね。
P.S,2 世界史といえば、戦争の歴史。
ヘタリアにハマると各国の風俗(主に笑い話)と
戦争中の国同士の繋がり(例:日独伊三国同盟)を
キャラクターで覚えることができるので、
世界史の堅苦しさが中和されて、歴史の勉強がとても楽しくなります。
コーエーの「信長の野望」シリーズがヒットした年は、センター試験の
日本史の平均点が上がったといいますし、
こういうメディアミックス的な勉強方法は、ありかもしれないですね。