お散歩猫のキキとヒゲおじさんの日常

ヒゲおじさんは元遊園地の園長で家庭料理人、今は新聞の料理コラムニスト、猫のキキと前橋な毎日と家庭料理をお届けします。

「カボチャの『イモ餅』」 10月24日朝日新聞「ヒゲおじさん厨房に入る」

2009-10-24 11:24:15 | 「ヒゲおじさん厨房に入る」

今回の記事の発端は、9月20日のまりなママさんの投稿なのです。

「北海道ではジャガイモに限らず南瓜やさつま芋でも作ります」というのです。

北海道のイモ餅はジャガイモと勝手に決め込んでいたヒゲクマは、慌てて、いろんな「イモ餅」作ってみたんです。

その顛末が、今回の記事です。

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何で作っても『イモ餅』ってのが面白いですね。

そうこうしていたら、「加子母村」っていうサイトを見つけたんです。「カシモムラ」と読みます。岐阜県中津川市に合併した小さな村なのですが、地域の皆さんが旧村名を使って運営しているサイトです。

その中に、「田舎の料理レシピ」と言うのがあって、「イモ餅」の作り方がのってたんです。

これは、北海道の「イモ餅」とは、全く違う食べ物でした。

ということで、ポップアップ画面でお読みください。

  

それでは、「イモ餅」の作り方復習編です。

  

まずは、基本形のジャガイモの「イモ餅」です。

Dscf4239カボチャは種を抜いて、青い皮をこそげて、電子レンジで加熱します。400グラムだと500ワットで7分程度で柔らかくなります。柔らかくなったカボチャをボールに入れて、カボチャの目方の15%程度の片栗粉を用意します。

Dscf4240 すりこぎでカボチャをつぶしながらこね混ぜてゆきます。手で触れるほどに冷めたら、片栗粉をまぶした手でしっかりこねます。最後に、干しブドウを混ぜ込みます。

Dscf4241 このときは、干しブドウと一緒に刻んだアーモンドを加えました。

Dscf4243 しっかりこねるとカボチャの「イモ餅」の出来上がりです。上の棒状にしてあるのは、この状態でラッピングして冷蔵保存し、包丁で5㎜厚に切って使います。下の丸くまとめたのは、すぐに平たい丸餅にして焼く用です。

Dscf4245焼き方は、普通の米の餅と同じです。写真はフッ素加工してあるフライパンで油を敷かないで焼いています。こういう焼き方も可能です。

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フライパンでヘラで押しながら焼いたので、クッキーみたいにできました。

カボチャの「イモ餅」は、砂糖やバターを加えない「ナチュラル・スイーツ」になりました。

  

Dscf3635 こちらは、ジャガイモの「イモ餅」です。皮をむいて、4等分から8等分したジャガイモをゆでます。茹ったら、ゆで汁をしっかり切って、余熱でコフキイモにします。それに、約15%の片栗粉を加えてこねるとできます。

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コチラは、チーズを芯に入れて丸めたチーズ入りのジャガイモの「イモ餅」です。

Dscf4213これは、たけのこ芋(京芋)です。薄く切って、皮をむきゆでて「イモ餅」にしました。里芋も同じ要領です。

Dscf3637 何も入れてない「イモ餅」を焼いて、しょうゆをつけて、のりで巻きました。米の餅とは違うのですが、とてもおいしくいただけました。

Dscf4084 これは、トリゴボ団子の十五夜煮を鍋仕立て にしたとき、一緒に煮ていただきました。すごくお鍋にもあう餅です。

  

「イモ餅」は、米の餅とも、米粉の団子とも違う食べ物です。

食材に何を使うか、何を混ぜ込むか、どう味付けするか、焼くか、煮るか、恐ろしくバリエーションの広い食べ物です。

お菓子にも、おやつにもなれば、主食にもなります。

それでいて、主体は野菜、とても良い食べ物だと思います。

是非、お試しください。

   

11月15日は『前橋市民文化祭』、ふれあい体験教室「日本舞踊」の子どもたちも出ます(ウェブページをご覧ください)   

写真はクリックするとポップアップしますよ                               Ccf20080630_00000_2

  

200806072 次回の「ヒゲおじさん厨房に入る」は11月7日、朝日新聞群馬県版に掲載予定です。テーマは未定。