アイヌ民族関連報道クリップ

アイヌ民族・先住民族関連の報道クリップです。各記事の版権は発信元にあります。

伊達・レガシーさんバチラー研究の博士論文まとめたい(室蘭民報)

2014-11-12 00:00:00 | アイヌ民族関連
■ 伊達・レガシーさんバチラー研究の博士論文まとめたい
【2014年11月12日(水)朝刊】

 カナダ・ビクトリア大学の大学院生、ジョエル・レガシーさん(35)が伊達市噴火湾文化研究所で博士論文をまとめている。2012年(平成24年)4月にも同研究所で調査、研究を行ったが、今回は10月から来年3月までの半年間を予定。伊達市内に住み、歩いて研究所通いを続けている。


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 レガシーさんは同大大学院で比較文化論を専攻。20世紀初頭の北海道開拓における文化比較、アイヌ民族と和人の交流、この時代の政治、文化、社会に影響を与えた人物などを研究している。

 12年4月には同研究所で、市内有珠地区に居住した英国人宣教師ジョン・バチラー(1854~1944年)と、養女のバチラー八重子(1884~1962年)に関する遺品を調べ、研究を進めた。アイヌ民族へのキリスト教布教に生涯をささげたバチラー一家の遺品が海外の研究者の研究史料に使われたのは初めて。

 帰国後もバチラー研究などを続けてきたが、博士論文の取りまとめにはさらに道内での探究が必要と判断。国際交流基金の研究奨学金を受け、半年間の予定で来日。同研究所が受け入れ機関となった。

 滞在中は研究所の一室を借り受け、ほぼ毎日通って作業に集中。来月は北大アイヌ・先住民研究センター(札幌)を訪れる。バチラー一家の関係者に会うことも考えている。

 同研究所の伊達元成学芸員らが支援、協力しており、「お世話になっている伊達市にも研究成果を還元したい」としている。
(伊藤教雄)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2014/11/12/20141112m_06.html

登別の山岳ガイド・寺口さんがアイヌ語辞典を作成(室蘭民報)

2014-11-12 00:00:00 | アイヌ民族関連

■ 登別の山岳ガイド・寺口さんがアイヌ語辞典を作成
【2014年11月12日(水)朝刊】
アイヌ語の日常単語や地名を1冊にまとめた寺口さん
 登別市在住の山岳ガイドの寺口一孝さん(68)が、日常用語や地名をまとめたアイヌ語辞典「イランカラプテ」を作成した。日本語の意味からアイヌ語を引く方式で、道内の地名の由来を探る基礎資料などとして役立ちそうだ。

 寺口さんは日本山岳ガイド協会認定や道公認のアウトドアガイド審査認定員など登山関連の資格を持つ山の専門家。山好きが高じて、8年ほど前から道内に点在する山の名前を調べる研究にライフワークとして取り組んでいる。

 これまで道内の5千以上の山の標高と名前を調査し、実に9割がアイヌ語に由来することが分かった。一方、同一の山が文献により名称が異なることも判明し「一つの資料としてまとめられないか」と自身の調査で参考にする複数の図書、文献から単語と地名を整理し、1冊に集約した。

 イランカラプテには「北海道蝦夷(えぞ)語地名解」(永田方正著)や「地名アイヌ語小辞典」(知里真志保著)ほか10冊の文献、図書から444ページにわたり、2万8600語のアイヌ語を収録。日本語解釈で50音順に並べた。発音が異なり同じ意味を表す単語もすべて載せた。

 作成を通して分かったのは、例えば山は「ヌプリ」「ピッテク」「シル・クル」「リシル」など地域や大きさ、形状により表現が使い分けられていたり、読みが同じで漢字が違う地名や、語源となるアイヌ語が複数あることなどが明らかになったという。

 巻末には地名と動物、植物名からアイヌ語を引く索引も載せた。寺口さんは「山の名前を調査する中で生まれた副産物。道内のアイヌ語地名を調べたり、観光ガイドで地名の由来解説などに役立てられれば」と話している。

 100部印刷し、一部5千円。問い合わせは寺口さん、電話・ファクス0143・86局5795番へ。
(菅原啓)

【写真=アイヌ語の日常単語や地名を1冊にまとめた寺口さん】
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2014/11/12/20141112m_05.html

アイヌは先住民族か疑念と道議 議会で発言、関連団体が批判(東京新聞)

2014-11-11 18:49:00 | 事件・差別問題・領土問題など
アイヌは先住民族か疑念と道議 議会で発言、関連団体が批判
2014年11月11日 18時49分
 北海道議会の自民党・道民会議に所属する小野寺秀議員(51)が11日の道議会で「アイヌ民族が先住民族かどうかには疑念がある」と発言し、道が現状のままアイヌ政策を進めることを問題視しているとの見解を示した。
 衆参両院は2008年6月、アイヌを先住民族と認める決議を全会一致で採択している。北海道アイヌ協会の阿部一司副理事長は「9月には国連本部で開かれた『先住民族世界会議』に日本政府代表団の一員として参加したばかりで、非常に残念だ。経緯をきちんと勉強してもらいたい」と発言を批判した。
(共同)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014111101002014.html

北海道)釧路地域の民俗芸能一堂に 阿寒で催し(朝日新聞)

2014-11-11 03:00:00 | 映像
北海道)釧路地域の民俗芸能一堂に 阿寒で催し
2014年11月11日03時00分

【動画】釧路地域の民俗芸能フェスティバル=吉田芳彦撮影
写真・図版
「イコ●(口の小さい文字)民俗芸能フェスティバル」で演奏されたくしろ蝦夷太鼓=釧路市の阿寒湖アイヌシアターイコ●(口の小さい文字)
写真・図版

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 釧路地域に伝わる民俗芸能を集めた「第1回イコ●(口の小さい文字)民俗芸能フェスティバル」が9日、釧路市の阿寒湖アイヌシアターイコ●(口の小さい文字)で開かれた。市民や観光客がアイヌの舞踊や白糠駒踊り、太鼓演奏などを楽しんだ。

 阿寒湖温泉アイヌ文化推進実行委員会(大西雅之会長)が主催。民俗芸能は、地域の住民が誇りをもって伝え、未来へ期待を託す思いがこもったものとの考えから、アイヌシアターイコ●(口の小さい文字)を会場に民俗芸能の交流を進めようと開催された。

 フェスでは、青森県の南部駒踊がモデルと伝わる白糠駒踊りや、釧路市の鳥取神社に奉納され、いまに引き継がれている麒麟(きりん)獅子舞、くしろ蝦夷(えぞ)太鼓の演奏もあった。アイヌ民族に伝わる舞踊では、クジラを天の恵みとして感謝するフンペリムセ(クジラの歌舞)なども披露された。
http://www.asahi.com/articles/ASGC96SNNGC9IIPE11N.html

根津に「ホピ族」の雑貨店-アメリカ先住民の文化や思 い伝える(上野経済新聞)

2014-11-11 00:00:00 | 先住民族関連
根津に「ホピ族」の雑貨店-アメリカ先住民の文化や思い伝える
2014年11月11日

根津に「ホピ族」の雑貨店-アメリカ先住民の文化や思い伝える
アメリカ原住民ホピ族による工芸品を販売する「Sun & Rain」

 根津駅近くにアメリカ先住民ホピ族による工芸品を販売する雑貨店「Sun & Rain」(文京区根津2、TEL 03-5834-7675)がオープンして半年がたった。

 同店は、16年前から根津を拠点に自然の英知と命の尊厳をテーマにしたイベントや旅などを企画する「オフィスTEN」がオープンしたもので、代表の天川彩さんは作家・脚本家としても活躍する。「オフィスTENの仕事で世界中のいろいろな場所へ行くので、各地で仕入れたものをネットショップで販売してきた。たまにギャラリーなどを借りて期間限定のアンテナショップも開いていた。そうした活動を知っていて近所でギャラリーを営んでいる方から、ここに店舗スペースができるので店を開かないかと誘われた。この場所のサイズ感や雰囲気がホピ族の店に似ていると思った」と天川さん。「急な話で開店資金が十分になかったので、普段発行している読者2000人のメルマガでお伝えしたところ、ほぼ24時間以内に開店できるだけの支援が集まった」という。

 店内で最も目を引くのが、壁を埋め尽くすカチーナと呼ばれる精霊の人形。「ホピ族は、アリゾナの砂漠地帯に暮らす人口わずか9000人の小さい部族。ホピというのは『平和の民』という意味で、彼らは世界中の人々の平和を祈るための儀式をしている。カチーナは彼らが儀式に使ったり、お祝いに贈ったりする精霊。300種類以上あり、その姿形は全て決まっている。人や植物、虫などさまざまなものがモチーフとなっており、太陽や雨など、何をつかさどるものか決まっている」という。カチーナは7,500円~。ほかにバスケット、つぼ、シルバーアクセサリーなどのホピ族の作品をそろえる。

 「カチーナで一番引かれるのは、かわいらしいところ。カチーナを購入する方は皆、その人の雰囲気にぴったりなものを選ばれる。日本ではまだホピ族やカチーナの認知度が低いので、彼らの精神性や素晴らしい思いを、作品を通して伝えていくのが私たちの使命。そして、日本人が同じように自分たちが大事にしていたものを見直すきっかけになれば」と話す。

 営業時間は11時~19時。月曜定休。
http://ueno.keizai.biz/headline/1605/

旭川龍谷高校(旭川市) 郷土部(朝日新聞)

2014-11-11 00:00:00 | 催し物の記事
火曜「学ぶ」【うちら文化部】
旭川龍谷高校(旭川市) 郷土部
写真:
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写真:9月に開かれた「こたんまつり」のアイヌの儀式に、4人の部員も民族衣装を着て参加した=旭川市神居町
拡大9月に開かれた「こたんまつり」のアイヌの儀式に、4人の部員も民族衣装を着て参加した=旭川市神居町
写真:長年、郷土部に協力してきた杉村フサさん(手前)の話を聞く部員たち=旭川市
拡大長年、郷土部に協力してきた杉村フサさん(手前)の話を聞く部員たち=旭川市
■アイヌ文化、体験通し学ぶ

 学校創立と同じ1958年に創部。最初は考古学ブームを背景に発掘調査などをしたが、67年、北海道開拓100年を前に「開拓者の歴史が注目される一方で、アイヌの歴史が置き去りにされるのでは」と、アイヌの歴史と文化を記憶に残す取り組みを始め、以後「上川アイヌの研究」を続けてきた。道内の同様の部の中でも異色の存在だ。

 他校にも郷土と名の付く部はあるが、和太鼓など郷土芸能が多い。郷土史研究を柱に据えているのは道内で他に3、4校で、アイヌ文化を研究しているのは龍谷だけだという。

 部員は2年生の4人だけ。昨年度は3人だったが、4月に聖歌隊かけもちで塩田唯人君が加わった。部OBでもある顧問の本間愛之教諭は「常に存続の危機です」と笑う。

   ○  ▲  □

 体験学習に力を置き、アイヌの衣装を着て儀式に参加したり、伝統的な住居チセの修復作業を手伝ったりする。毎年、古式舞踊、子供の遊び、丸木舟作りなどテーマを決めて活動してきた。今年は「アイヌの有用植物・薬効」がテーマだ。

 アイヌ文化には地域ごとに独自色があるが、「上川アイヌの毒矢は道内一と言われている」と本間教諭。これに注目し、アイヌの人々が毒や薬に使ってきた植物の研究を始めた。

 例えば、コウライテンナンショウ(別名マムシ草、アイヌ語でラウラウ)の根は、毒のある中心部を除けば食べられるという。

   ○  ▲  □

 8日、本間教諭と若井あすか部長、森田亮太君、藤井嘉一君が旭川市の川村カ子(ネ)トアイヌ記念館を訪れ、近くに住む杉村フサさん(85)と川村兼一館長に話を聞いた。取ってきた根を見せ、若井部長が「ラウラウを食べたことは?」と聞くと、杉村さんは「ない」と即答。「親の言いつけで危ないものは口にしなかった」。川村館長も「山の中に426種も食べるものがあるのに、わざわざ危険なものは食べないよ」と笑った。

 オオウバユリ(アイヌ語でトゥレプ)をたくさん取ってきて干し、団子などにして冬の間も食べたこと、下痢止めにキハダ(同シコロ)の皮をかじったこと、クマのたんのうが最高の胃薬で、クマが捕れなくなり豚で代用したこと……。アイヌ民族の2人の話を、部員は熱心にメモした。

 こうして集めた研究成果は、冊子やパソコンのプレゼンテーション資料にまとめ、今月末の北海道高校文化連盟の全道郷土研究発表大会で披露する。

 若井さんは「他ではできない貴重な体験ができるのが魅力。一つ一つのものに神が宿るというアイヌの考え方から、周りの全てに感謝することを教えてもらった」と話した。

 (渕沢貴子)

 《がっこうじまん》

■旭川龍谷高校

 道内初の私立の普通科共学校。創設者は浄土真宗本願寺派の僧侶で、全国に27ある龍谷総合学園グループの一つ。校訓は「慈光照曜(じこうしょうよう)」。仏様の教えを仰ぎ、清く正しく明るく美しくあれ、という意味だ。カリキュラムの中にも「宗教」の時間がある。

 修学旅行は創設者の出身地である米国のハワイなど海外2カ所、国内1カ所から生徒が自由に選べる。

 部活動が盛んで、特に野球部は、甲子園大会に春2回、夏6回出場している。柔道部、陸上部、書道部など、ほかにも全国大会で活躍している部が多い。

http://www.asahi.com/area/hokkaido/articles/MTW20141111010490002.html

アイヌの踊りを上演=北海道釧路市(時事通信)

2014-11-10 08:00:00 | アイヌ民族関連
アイヌの踊りを上演=北海道釧路市
イオマンテの火まつり
イオマンテの火まつり
 北海道釧路市の阿寒湖温泉街で、アイヌ民族の古式舞踊と歌のステージ「イオマンテの火まつり」が上演されている。かがり火の中で行われる幻想的な舞は、アイヌ文化を身近に学べるとあって、修学旅行生など団体客にも人気という。
 アイヌ古式舞踊は自然・動物とのつながりや祖先への敬意、感謝を表す踊り。ほかに豊漁を願ったり、悪霊を追い払ったりするための伝統儀式もある。2009年、ユネスコの世界無形文化遺産に登録された。「火まつり」は春と秋に期間限定で開催しており、秋バージョンは村の守り神エゾシマフクロウをモチーフにした演目だ。
 会場は、屋内で火をたいたり、水を流すことのできる阿寒湖アイヌシアター「イコロ」。11月30日までの毎日、夜9時から約30分上演される。料金は中学生以上1080円。【もぎたて便】(2014/11/10-08:00)

http://www.jiji.com/jc/c?g=jfn&k=2014110700672

北海道独立したら… 食糧自給率200% 日本語・アイヌ語公用語に 財政は厳しく(北海道新聞)

2014-11-10 07:00:00 | アイヌ民族関連
北海道独立したら… 食糧自給率200% 日本語・アイヌ語公用語に 財政は厳しく(11/10 07:00)
 英国からの独立を問うスコットランドの住民投票で、賛成派は過半数を獲得できず、独立は夢に終わった。北海道とスコットランドは人口、面積がほぼ同じ規模。道内に「独立論」が高まっているわけではないが、仮に北海道が独立したらどうなるのか。通貨は? 国旗は? 経済は? 「視点を変えれば今の北海道が見えるかもしれない」と、同僚A、B、Cと空想してみた。(探る見る取材班)

■通貨は「ピリカ」

 まずは通貨の名前を考えよう。世界中で愛された北欧フィンランドの童話「ムーミン」のようなかわいらしい名前がいいな。「ドーミン」はどうだろう。

 A「アニメ的なかわいらしさから、一気に現実に引き戻されたような…」

 B「北海道らしく、『なまら』や『したっけ』『えぞ』はどうかな」

 C「アイヌ語のピリカ(美しい)やカムイ(神)もあるよ」

 ピリカは響きがいいね。「百ピリカ、千ピリカ…」。よし、通貨の名前はピリカにしよう。早口言葉が得意になる道民も増えるだろう。では、公用語は日本語とアイヌ語でいいかな。

 A、B、C「いいと思う」

 A「ただ、アイヌ語を話せる人が少なくなった今、実際にアイヌ語を日常生活に根付かせるには多くの困難がありそうだね」

 例えば、ニュージーランドでは先住民族マオリの言葉を独自の学習法で広めている。米国ハワイ州では、消滅寸前だった先住ハワイ民族の言葉を復興させ、今ではハワイ語で教育する学校が幼稚園から高校まである。海外の先行事例が参考になると思う。

 B「北海道だけで自給自足できるの?」

 農林水産省の資料によると、2012年度の北海道の食料自給率はカロリーベースで200%。カナダ(2011年で258%)やオーストラリア(同205%)に肩を並べ、フランス(同129%)や米国(同127%)を超える農業大国になる。食べ物は十分に賄えそうだ。ちなみに日本全体の食料自給率は39%だ。

■国旗にヒグマを

 北海道と言えば野生生物の宝庫。国旗には森の王者、ヒグマを入れたい。

 C「現在の北海道の動物(鳥)はタンチョウだ」

 両横綱のヒグマとタンチョウががっぷり四つか。小結などの三役には道内に140羽とされる絶滅危惧種のシマフクロウに加え、ゴマフアザラシ、キタキツネあたりが入るか。ここに「逸ノ城」が加われば、混戦模様か。

 A「話がずれてきた」

 ごめんごめん。ヒグマの上手投げが決まったということで、国旗のデザインにはヒグマを入れよう。かつて千円札に刷られていたタンチョウは紙幣に復活させようか。

■行政任せはダメ

 B「ところで、経済的に自立できるのだろうか」

 道によると、道と各市町村に配分される地方交付税と国庫支出金は、12年度決算で計2兆2千億円。道と道内市町村の歳入合計の41%を占める。独立したら、この制度を根本的に見直さないといけない。

 C「毎年2兆円! 財源の4割を依存していたら独立は夢のまた夢だね」

 さらに北海道は人口が減少し、高齢化率も高い。今後、税収が上がる見込みは薄そうだ。多額の税金を納めている東京などからは「北海道が独立してくれるのはありがたい」との声が出るかもしれない。

 C「北海油田のあるスコットランドが独立を目指したのは分かる。北海道が独立する意味はあるの?」

 消費税増税や環太平洋連携協定(TPP)など政府の方針に従うのではなく、道民が意思決定し、行動できる。それが最大の魅力だ。ただ、市民が政策を行政に任せ、選挙で選んだ議員にチェックしてもらうばかりでは、独立しても経済的に苦しくなるだけで意味はないと思うよ。<どうしん電子版に全文掲載>

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/topic/573503.html

荒らされた釧路のアイヌ協会納骨堂 思想犯か? 捕らえてみれば季節外れの「肝試し」(産経新聞)

2014-11-09 11:00:00 | 事件・差別問題・領土問題など
荒らされた釧路のアイヌ協会納骨堂 思想犯か? 捕らえてみれば季節外れの「肝試し」
2014.11.9 11:00

 釧路市にある釧路アイヌ協会の納骨堂に無断で侵入し、骨つぼを荒らしたとして、北海道警釧路署は22日、同市内のアルバイト従業員、臼田弘樹容疑者(22)ら4人を建造物侵入の疑いで逮捕した。この4人は、10月1日、午前4時ごろ、同市紫雲台の墓地にあるアイヌ協会の納骨堂に不法に侵入した。同署によると、納骨堂の中の骨つぼが荒らされていたほか、墓地の地蔵8体が壊されていたという。

 道警は当初、何か思想性があるのではないかと捜査を進めたようだ。というのは、8月に札幌市議の金子快之(やすゆき)氏(43)がツイッターで「アイヌ民族なんて、いまはもういない」などと書き込んで炎上。議会でも大きな問題となり、9月9日、自民党札幌市支部連合会から除名処分を受け、22日には市議会本会議で議員辞職を求める決議案が賛成多数で採決されるなど、道内でアイヌ民族をめぐって議論が盛り上がっていたからだ。

 ところが地道な捜査で逮捕してみると、人騒がせな若者たちで、この時期に単なる肝試しをしていたと供述しているという。「まったく思想性などはなかった」と、警察関係者は話している。

 納骨堂は墓地のなかに建っている。容疑者らは、自分たちが侵入したのが、アイヌ協会の納骨堂ということも知らずに侵入したという。

 容疑者らは、「近くにあったものを持ち出した」とも話しているという。

 「あたりは街灯もなく、真っ暗。午前4時ごろはまだ暗いですから、目撃者もなかった。捜査員の聞き込みなど地道な捜査で、仲間うちで、肝試しをしていたということを聞き込み、ひとつずつつぶしていった。だから、時間がかかりました」という。そして、今回逮捕した4人にたどりつき、10月22日の逮捕となった。

 同署は今後、器物損壊容疑でも調べることにしている。「いたずらでは済まされないですからね」と、警察関係者はあきれたように話した。(松垣透)

http://www.sankei.com/region/news/141109/rgn1411090003-n1.html

アイヌ文化、人形で伝えたい 苫小牧の吉度さん、札幌で来春個展(北海道新聞)

2014-11-08 16:00:00 | アイヌ民族関連
アイヌ文化、人形で伝えたい 苫小牧の吉度さん、札幌で来春個展(11/08 16:00) 札幌の個展で展示する人形を手にする吉度さん
札幌の個展で展示する人形を手にする吉度さん
 【苫小牧】苫小牧市樽前の吉度(よしど)厚彦さん(79)が、使用済みの紙おしぼりなどを使った人形の創作を続けている。アイヌ民族の物語を題材に熊送りの儀式イヨマンテの場面などを表現、市内の展示会で発表し、評判を呼んできた。来年3月には札幌市中央区のかでる2・7で個展を開くことが決まり、「自然と共生したアイヌ民族の考え方を人形を通して伝えたい」と意気込んでいる。

 吉度さんは厚真町生まれ。室蘭の高校を卒業後、20歳の時に東京の石こうメーカーに就職した。40歳で独立し、石こうを使ったアクセサリーやひな人形の顔などを作る職人として活躍した。東京や千葉で計3回、和紙や石こうを使った作品の個展を開いている。

 体調を崩すなどして70歳で苫小牧に戻り、樽前の軽費老人ホームに入居。食事前に手をふく紙製のぬれおしぼりや、洗面所に設置してあるペーパータオルなどが無造作に使い捨てられている状況を見て、「自分が使ったものだけでも再利用できないか」と人形制作に使うことを思い立った。

 段ボールや石こうで形を造った後、新聞紙を巻き付けて肉付け。使い終わった紙おしぼりなどを乾かして水彩で色を付け、のりで貼り付けて作る。1体の高さは40センチほど。素朴な味わいが特長だ。アイヌ民族を題材にしているのは、子供のころに交流があったことから。苫小牧駒沢大の聴講生として、アイヌ民族の文化や伝承を学びながら創作に励んできた。

 イヨマンテは大切に育てた子熊を送る時、悲しそうに泣く子供や、輪踊りをする女性など人形70体で構成する大作。飾るには6畳ほどの広さが必要といい、伝統儀式の様子を細かく表している。紙の再利用も効果を発揮。特にペーパータオルには凹凸があり、「サケのうろこや服の文様に見える」という。

 札幌の個展に向け、2年前から準備を進めてきた。草原を駆けるシカや川を上るサケなど北の大地を表現した作品など15点を展示する予定。吉度さんは「自然を大切にしたアイヌ民族の物語を通し、環境問題を考えるきっかけになれば」と話している。(阿部里子)

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/573291.html