風の通り道

アフリカでの生活

2009のクリスマス

2010-04-04 23:57:09 | 日記
あっという間にクリスマス、お正月、バレンタイン、ホワイトデーをこえて、
桜の季節になりましたね~。
大好きな桜の花が恋しい!

新年早々、大ドジをしてしまい、
運命共同体である、
大切なパソコンを壊してしまいました。
あっけなく…。
おニューのパソコンで、久しぶりの更新です。

お話しは、クリスマスまで遡ります。
ガボンのクリスマスってどんな感じかなあ?
ほとんどの人はキリスト教徒だから…なんて思っていたら、
「クリスマスは、村に行くよ~!」と同僚に誘われるまま、行ってきました。

場所は、州都である我が任地より、車を約50km走らせること、1時間弱。

連れて行ってくれた同僚(と言っても、お母さんとおばあちゃんの間くらいの年齢)。


右に写っているのが今回お世話になった、お家。
大自然の中に、ポツンと。


さてさて、ご飯のために、食料調達。
もちろん周りには、食料を売っているお店は一つもありません。
そのため、大活躍するのが、この子どもたち!!

木によじ登って、アボガドやアタンガなどの木の実を振り落とします。
木に登っている男の子、見えるかな?
下にいる男の子がキャッチ係。
お店がなくても、大自然では食べ物は豊富。
お肉もお魚もみんな自分たちで調達します。


この男の子、本当によく動くし、よく働く!
そのため、全身筋肉、素晴らしい体格。
日本男児もこうあるべきでしょ!


私まで運んでくれた~!


水道が通ってないため、水は家のすぐ裏に流れている川の水を汲んで使用します。
大人はそのまま飲み水としても利用しています。
歩いて5分の場所にはポンプ(となりのトトロに出てくるような)もありますが、あまり使用しない様子。
さすがに赤ちゃんのミルク作りにはポンプの水を利用してましたが。
あ、この川は、お風呂にも早変わり~。


いよいよ調理開始。
電気もガスも必要としないここの生活では、
生えている木を切り、薪で火を起こします。薪割りも手伝いました!
灯油でランプをともして…。

調理する場所。


フラッシュなしの写真です。これくらい暗い。


出来上がった料理。それぞれのお皿にとり、食べる。
「おいしい!!」



「ねえねえ、今日は、あの山に登ろう!」

写真右上が山の頂上。


てっきり、歩道があると思い込んでました…
よく考えたらあるはずないことくらい、わかったはずなのに!!
歩く道は、自分たちで作るんです。枝を切ったり、草をかきわけて…。
…なんだかわからない植物(洋服にくっつく)や虫などなどを気にしていたら、
先に進まない、進まない…
「えいっ、もうどうとでもなれ!」
潔く、みんなの後を追いかけ、ずんずん登ること約30分。


「早く、早く!」子どもは本当に元気♪


「やっと着いたね~!」
頂上では爽快な気分♪
おてんばだった小さい頃の自分に戻った気分でした。


今回の村での体験は、任地の州都オイエムでの暮らしとはまた、
まったく違った体験でした。
電気ガス水道なしの生活。
生活必需品は、車に乗って、オイエムまで買いに行くそうです。
交通費も高いし、交通の便も悪いので、頻繁にくることはできないでしょう。
医療施設もありません。かろうじて学校があるようですが。
便利な生活に慣れてしまっているわたしは、
ここでずっと生活することはちょっと想像できない。
でも、ここで生活している人たちにとっては、
この生活が普通で、しかものびのびと、幸せそうに生活しているなあ、と感じました。
しかも、その生活を便利な暮らしに変えたいという気持ちは感じなかったなあ、
この生活を守っていきたいとさえ感じたくらい。
久しぶりに実家に帰ってきた同僚のおばさんも、嬉しそうで、ここでの生活を懐かしく、
大切な場所として感じているのが、言葉や態度でわかりました。
こんなクリスマス、もう二度とないだろうな。
素敵なクリスマスでした。