C'est la vie.

人生ままならぬもの。成り行き任せか、C’est la vieか。電子のカオスの中で思いが遂げられたらと思う今日この頃。

病院食にノンアルコールビール

2017-04-18 15:08:00 | Weblog

 病院食にノンアルコールビールを導入できないか。昨年半ばまで4回にわたって計約4カ月間、入院したときの経験だ。炭酸が刺激を与えてくれたようだけど、ペリエのような炭酸水やサイダー類は日本の食事にはどうもしっくりこない。個人で持ち込む分には文句はないのだろうが、売店などでも取り扱ってほしいものだ。

抗がん剤でご飯が泥の味

 私が経験した抗がん剤治療というやつ、なかなかの難物だった。ご存じの通り副作用は相当なインパクトがある。脱毛で頭がつるっぱげになることなど、たかがしれている。かつて吐き気でぼろぼろになる人もいたが、治療薬ができてかなり緩和されている。だが、味覚障害と食欲不振だけはどうにもならない。私自身、そして周囲の患者からも聞いたのだが、なぜかご飯が泥のような味がする。食欲不振も影響して食事がまったくとれなくなってなってしまうのだ。

工夫しても、結局、食欲不振

 食べずに栄養が低下すると、治療にも影響する。だから食べようと工夫してみた。カレーなどレトルト食品をご飯の上にぶっかける、パンの場合はハムや野菜、ドレッシング、マヨネーズなどを挟み常にサンドイッチにする。とはいうものの、この症状は私の場合、治療が続く4カ月の間、ずっと続き、繰り返しのメニューに飽きてしまった結果、再び食欲不振に陥ってしまった。

一時外泊でノンアルコールビール、少し食欲

 そんな状態で、一時外泊したとき試したのがノンアルコールビールだった。飲んでみると、効果はてきめん。がんの治療前と同じような雰囲気で食欲を感じてきた。とはいえ、病院に戻れば、あの病院食。塩分控えめ、味薄めの「健康的」な食事があるだけ。実際、まったく手をつけられなかった。そんなとき、自分で用意したレトルト食、カップ麺などとノンアルコールビールがあれば、わずかでも食欲を感じられるのではないかと思う。

味覚障害に医療は無力

 最近のノンアルコールには、糖分ゼロだのカロリーゼロなどさまざまな工夫が施されている。本格ビールを飲む欲求を誘発し、患者によっては悪影響を及ぼす可能性は否定しない。でも、それはコーラ、炭酸飲料だって同じことだろう。病院のベッドでしゅぱっとプルを抜いて、プハー。そんな食事にならないものかと切に思う。抗がん剤副作用の味覚障害と食欲不振に関して、医療はまったく無力なのだから。


 

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