65オヤジのスタイルブック

DVD「イブ・サンローラン」

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、ドキュメンタリー作品を3本紹介します。

先ず1本目は、朝ドラのカーネーションでも何かと話題になった20世紀を代表するデザイナーのドキュメンタリー映画「イブ・サンローラン」です。

今回の映画は、イブ・サンローランのデザイナーとしての顔とプライベートの顔を、彼のビジネスそしてプライベートパートナーだった実業家ピエール・ベルジェを通して浮き彫りにしていく作品です。

映画のキーとなるのは、彼の死後、クリスティーズで競売に掛けられた膨大なコレクション。彼の美意識と発想の源にもなった数々の美術品が映像の中にちりばめられ、ドキュメンタリーの枠を超えたアーティスティックな作品に仕上がっています。

クリスチャン・ディオールによって、18歳で見出され、ディオールの死により21歳でチーフデザイナーとなった彼が、最初のコレクションで「トラーペーズライン」を発表。その斬新なラインは、一瞬にして彼をスターダムにのし上げました。

茶々丸オヤジが、目を惹いたのは、彼のコレクションはもとより、ウォーホルやモンドリアンなどから着想を得て想像を超えたコレクションを発表したことです。

ピエール・ベルジェの言葉を借りれば、イブ・サンローランの引退後、真にファッションと言う文化は死んだと言えます。

現在のファッション業界は、商業化の波に呑まれて今や文化としての枠からはかけ離れた存在であるかもしれません。

その意味でも、イブ・サンローランの存在は、20世紀最後の芸術家の一人と言えるのではないでしょうか。この映画は、それを十二分に証明しています。


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