熟メン茶々丸の「毎日が美びっとカルチャー」

アートショップ店主・熟メン茶々丸のアート・シネマ・グルメ・スポーツなどのカルチャーコラム。

DVD 彼らが本気で編むときは、

2018年01月20日 | 【映画・ドラマ・演劇】

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映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、キネマ旬報ベスト・テン作品10位の「彼らが本気で編むときは、」です。

かもめ食堂の荻上直子監督がトランスジェンダーをテーマに挑んだ意欲作で、生田斗真がトランスジェンダー役に挑み、その恋人役に桐谷健太が共演したことでも話題となった作品です。

シングルマザーのミムラ演じるヒロミの小学生の娘トモが、ヒロミの留守中にヒロミの弟マキオの元で預けられることに。マキオはトランスジェンダーのリンコと同棲中。トモは、リンコを通じて初めて母親の愛情を感じ三人は絆を深めていきます。

リンコの姿に戸惑いを感じながらも、リンコの人格を認め尊重するマキオやリンコの母親の姿から次第にリンコの愛情に育まれるトモの成長を丁寧に描いていてあたたかい気持ちになれる作品です。

生田斗真の演技もとてもナチュラルで中性的な雰囲気の中に愛情あふれる女性の姿を感じました。また、トモを演じた柿原りんかの演技も子役らしくない、普通の女の子として、とても作品に溶け込んでいてすばらしいです。

作品に流れる暖かさや優しさを毛糸を編む行為と作品で、思春期の子供の悩みとトランスジェンダーとして生まれた日人の苦悩や問題を包み込むように表現されていて、過去の荻上作品とは違う癒しの世界に力強さを持つ作品でした。

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映画 彼女がその名を知らない鳥たち

2018年01月19日 | 【映画・ドラマ・演劇】

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キネマ旬報ベスト・テンをお届してます。今回は9位に輝いた白石和彌監督、沼田まほかる原作のサスペンス「彼女がその名を知らない鳥たち」です。

今回の作品は、岐阜の柳ケ瀬商店街にあるシネックスにて期間限定上映とあって劇場にて観賞しました。こちらの映画館は、名古屋でのロードショー後に少し遅れて上映されることもあり、通常でも1500円、18時以降の上映作品なら限定上映作品が900円で観賞できる穴場的な劇場です。古き良き映画館の風情もありますから、お近くの方は体験してみてください。

さて、今回の作品は、ユリゴコロが映画化された沼田まほかるのベストセラー作品の映画化で、悪い奴らの白石和彌がメガホンをとった話題作でしたが、何せ劇場公開数が少なく、R15指定までされてるある意味問題作です。

ふれこみでは、共感度0%、不快度100%の最低な男女に最低な人間がかかわるという何んとも下劣な物語ですが、全編を色どる男女の愛像劇にはまってしまう、不思議な魅力があります。

同居生活をする阿部サダヲ演じる陣治と蒼井優演じる十和子。部屋にこもり、外に出ればクレーマーとなって騒ぎを起こす十和子。十和子はかつての恋人、黒崎が忘れられず、15歳年上の不潔で下品な陣治を足蹴にしながら、彼の稼ぎだけで生活を送っている始末。あげくに黒崎に似たデパート店員と出会い情事を重ねるようになる。

ある日、黒崎が失踪中であることを知った十和子は、陣治が執拗に十和子の行動を追っていることを知り、黒崎の失踪に関わっているのではないかと疑念を抱くようになります。

僕も、陣治の行動に十和子と同じ感情を抱きつつも、十和子に対して献身的な愛に彼の姿に嫌悪感を持ちながらも、次第に彼を受け入れてしまう感情は、十和子と同じで、もはや僕の思考も支離滅裂な状態に。クライマックスの謎解きと二人の結末に圧倒されてしまいました。

蒼井優と阿部サダヲ、昔と今の恋人役の竹内豊と松坂桃李の最低振りには、ファンならずとも驚きを隠せないと思います。

最低で最悪な男女の愛憎ミステリー。あなたならどう感じるでしょうか。

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DVD 夜空はいつでも最高密度の青色だ

2018年01月18日 | 【映画・ドラマ・演劇】

「夜空はいつでも最高密度の青色だ」の画像検索結果

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回から随時キネマ旬報ベスト・テン作品をお届けします。先ずは1位に輝いた「 夜空はいつでも最高密度の青色だ」から。

舟を編むの石井裕也監督による最新作は、最果タヒの詩集を基に紡ぎだされた青春映画です。

主人公の男女は、池松壮亮演じる片目の視力を失った工事現場で働く慎二と昼間は看護師として夜はガールズバーでバイトする美香を新人女優の石橋静河が演じています。ちなみに石橋静河は石橋凌と原田美枝子が両親。彼女の無垢な演技に注目です。

工事現場で働く慎二が同僚と一緒に行ったガールズバーで美香と出会い、その後に1000万人が住む東京で偶然の出会いをして行く中で、惹かれ合っていく日々を描いています。

美香と慎二は、恋愛をする若者たちの姿に違和感を持っていて、そうした感情に否定的。美香の哲学的な言葉に、慎二は禅問答のように返す。互いの抱える悩みを打つ明けることなく続く二人の関係が、今どきの青春映画とは違い、恋愛に対して無知で不器用な側面を見せて誰もが初めての経験であることに共感を持ちました。

また、慎二の現場仲間の松田龍平や田中哲司や慎二のアパートの隣人役の大西力、路上シンガー役の野嵜好美が二人の関係に直接的に間接的に影響を与えていておもしろい。

久しぶりの重苦しさの中に、何んとも言えない心地よさを感じる青春恋愛映画でした。

監督自らが作詞した劇中歌。野嵜好美の歌うTokyo skyが不思議な魅力を放ってます。

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キネマ旬報ベスト・テン2017

2018年01月16日 | 【映画・ドラマ・演劇】

2017年 第91回 キネマ旬報ベスト・テン

先日キネマ旬報ベストテン2017が発表され、日本映画部門は「夜空はいつでも最高密度の青色だ」外国映画部門は「わたしはダニエル・ブレイク」文化映画は「人生フルーツ」が1位に輝きました。

外国映画、文化映画の2作品は、僕もお気に入りの作品でブログでも紹介しましたが、日本映画の作品は後日DVDで観賞後にブログで紹介します。

日本映画は、キネマ旬報の特色でもあるミニシアター系の作品が顔を揃え劇場で観る機会を逃した作品が多くDVDで観賞後ブログで紹介したいと思います。

外国映画は、パターソン、立ち去った女、希望のかなた以外は、アカデミ―賞受賞作やノミネート作品多く、劇場で観賞しブログでも紹介しました。また、沈黙やダンケルクなど日本でも話題になった作品が並びました。

また、個人賞に目を向けてみると、主演男優賞には、菅田将暉と蒼井優が受賞。若い二人の受賞は日本映画には大きな光明です。特に菅田君の活躍は圧倒的で昨年の顔と言っても過言ではないと思います。そして主演作品の本数と比例するように、異なる役柄を演じ切る点でも今後の期待と役者の可能性を感じます。

昨年は、僕にとって映画不作の年でしたが、こうしてラインナップをされた作品に触れると、ミニシアター系の作品、特に日本映画に集中していて観る機会を逃しただけに過ぎないことに気づかされました。

映画ファンとしては、こうした作品にも目を向けて再上映など劇場で観ることのすばらしさを伝えてほしいなと思います。

 

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映画 キングスマン ゴールデン・サークル

2018年01月10日 | 【映画・ドラマ・演劇】

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表は、高級紳士服のサヴィルロウ、実は秘密結社のスパイ組織のイギリスアクション映画の続編、映画「キングスマン ゴールデン・サークル」を観賞

 

前作のキングスマンから2年余り、前作ではサヴィルロウ通りにある高級紳士服店のスパイ組織キングスマンの新人候補性の特訓とコリンファース演じるハリーがラストで大富豪のテロ計画阻止の途中で射殺され、彼が発掘したエグジーがハリーの仇を打つと内容でした。前作はハリーの英国紳士スパイの井出達と振る舞いによるアクションが、斬新で何とも言えずカッコ良かったです。

今回は、ハリーの教え子エグジーが、キングスマンの組織が壊滅状態となる中で、新たなスパイ組織と手を組んで謎の組織「ゴールデン・サークル」のテロ阻止に挑む内容です。キングスマンの粋なアクションは健在、さらに前作に引き続きコミカルな演出もバージョンアップ。前作の血をみるのが苦手なテロ首謀者のサミュエル・L・ジャクソンから残酷なテロリーダーをジュリアン・ムーアが、新たなスパイ組織のメンバーに、ハルベリーやチャニングティタムが参加し、さらにエルトン・ジョンが出演と豪華な顔ぶれとなっています。

基はイギリスのコミックが原作なので、シンプルに娯楽映画として楽しんでほしい作品ですが、三作目も制作決定。アメリカンコミックによる娯楽映画が席巻する中で、過去の007シリーズの英国スパイもの流れを継承したマナーが紳士を作るスマートさにも注目してほしいです。

 

 

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映画 ヤクザと憲法

2018年01月08日 | 【映画・ドラマ・演劇】

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先回に引き続き、東海テレビ制作のドキュメンタリ映画「ヤクザと憲法」をお正月特番で観賞しました。

今回の作品は、2015年にテレビ放映され、2016年に映画公開されています。暴対法から20年。大阪西成を拠点とする組の中に入りモザイクなし実名で取材した作品です。

作品のテーマはタイトルにあるように暴力団対策法から施行から20年。その法律がもたらした状況とヤクザの人権に対して切り込んでいます。暴対法成立の機縁となった事件の当事者である組長や組幹部、組員の日常を描き、その生い立ちやヤクザとなった理由などを詳細に描いていて深い内容です。また、部屋住みの青年のインタビューを聞いていて、この世界に踏み入った状況が、一般的に思う事情と違うことに、今の時代を感じて考えさせられました。

また、並行して進む山口組元顧問弁護士の生活と考えにも切り込んでいて、憲法の定める人権についても提起し説得力を感じました。

反社会的団体を認めることはできませんが、暴対法がもたらした弊害を思うと更生と人権に矛盾を感ぜざる得ない状況があることをこの作品は語っています。

 

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哀悼 星野仙一氏

2018年01月06日 | 【スポーツ】

星野仙一氏の訃報に誰もが驚いたと思います。

荒木選手の2000本安打達成の時に、テレビ中継のゲストで登場し花束を手渡した元気な姿から、まさか、すい臓がんで70歳で亡くなるとは想像できませんでした。

物心ついた時からのドラゴンズファンの僕にとって、忘れられないのは1974年の20年ぶりのリーグ優勝。当時中学生だった僕にとっては、ドラゴンズ優勝は当然初めての経験です。小学生の頃のファンだった島谷選手がサードライナーをとった瞬間、仁王立ちの星野選手に捕手の木俣選手が抱き着いたシーンは、今も鮮明に残っています。

そして1986年の監督就任。戦後世代では初の監督で1988年にリーグ優勝、1999年の名古屋ドームでのリーグ優勝と2度のリーグ優勝を果たすも日本一は果たせなかったものの当時のファンは、星野氏はドラゴンズの象徴でした。

その星野氏が、阪神タイガーズの監督に就任したときは、僕も星野氏への思い失せていました、タイガースでもリーグ優勝を果たすも、念願の日本一には及ばす、その後、楽天監督時代に日本一を果たした時には、もはや星野仙一=ドラゴンズは完全に消え星野氏に対する思いも薄らいでました。

しかし、突然の訃報に星野氏の指導者としての功績をひしひしと感じています。今の時代、燃える男、星野仙一のような監督は存在しないし、その後も生まれないと思います。

選手としても監督としても昭和を代表する記憶に残る野球人として輝き続けると思います。星野さん安らかに、青春時代のすばらしい思い出をありがとうございます。

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映画 人生フルーツ

2018年01月03日 | 【映画・ドラマ・演劇】

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異例の22万人を動員し、今も上映を続ける感動のドキュメンタリー「人生フルーツ」を観賞

珠玉の名作を送り続ける東海テレビのドキュメンタリ作品、中でも今回の人生フルーツは世代を超えて幅広い支持を得て異例の22万人の映画動員を果たした作品です。今回は正月特番で改めて観賞したので、その魅力について今一度見つめたいと思います。

戦後の復興の中で生まれた巨大団地、愛知県春日井市にある高蔵寺ニュータウンは、その象徴的な場所です。その都市計画に携わったのが、人生フルーツの主人公の建築家、津端修一さん、そして夫を支えてきた英子さん。

公団住宅の職員でもあった津端さんは、理想の建築求め高蔵寺郊外に師匠であるアントニン・レーモンドに倣い家を建て、家と共に生きる理想の人生を送ります。雑木林の中にある家は、修一さんが風で落ちた枯葉を集め土を耕し肥やしとなった豊かな大地と英子さんが育てる野菜や果物が育っていく夫婦不随の暮らしの営みとなっていく。そんな二人の生活を追っています。

そんな人生の中でも、修一さんの心の中にあるのは建築家としての理想像。彼の理想に共感を得ることなく、日の目を見ることなく人生の終わりを迎えようとしたときに、彼の理想郷を実現しようとするパートナーが現れます。

90歳と87歳の老夫婦が紡いだ人生が、人々の共感を得ることとなったのは自然との共生、決して大それたものではなく自然体の中で行われていることではないかと思います。英子さんの作った食事を愛おしく食し、育てた野菜や果物にお茶目な立札を付ける、雑木林を訪れた野鳥に語りかえるような水かめと立札など、日常の生活を楽しむ遊び心が見られます。そうした愛ある生き方が制作の途中で臨終を迎えた姿に見事に映し出されていました。

夫婦であってもなくても、人々との関わりは不可欠ですが、人生、熟したフルーツのような深い甘みと香を漂わせながら自然体の営みの豊かさを深く感じる作品でした。

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2017年映画館で観た作品ベスト10

2017年12月31日 | 【映画・ドラマ・演劇】

2017年もあと数時間と迫ってきました。今年はいつもより少ない40本を映画館で観てきましたが、個人的には、ララランドのヒットを除けば少し寂しい一年だったかなと思います。特にアカデミー賞ノミネート作品が、地味な作品が多く上映館の少なかったのも、その一因にあったと思います。

そんな中でもきらりと光る作品もあったので、海外映画&日本映画を含めて個人的なベスト10を紹介します。

10位 ユリゴコロ

吉高由里子、松山ケンイチ、松阪桃李共演のサイコパスミステリー。吉高のサイコパスキラー振りが良かった。

9位 追憶

こちらも、岡田准一、小栗旬、柄本佑、安藤サクラ、吉岡秀隆が共演。降旗監督と木村大作撮影のコンビで若手の俳優の個性をうまく導き出したヒューメンミステリー。

8位 愚行録

今や妻夫木聡の存在感は欠かせない。あの顔立ちとは裏腹な役柄をうまくこなしてます。ラストの結末にも注目してほしい。

最近は日本映画が個人的には上位を占めてましたが、ここからは海外映画です。

7位 LION/ライオン ~25年目のただいま~

グーグルアースで、自らの出生をたどる内容を詳細かつ壮大に描いたうまさがあります。

6位 ハクソー・リッジ

第二次大戦のテーマの秀作が多かった中で、自らの信念で銃を持たず敵味方関係なく兵士を助ける姿に涙しました。

5位 ドリーム

アカデミー賞作品賞にノミネートされた作品。人種差別の中NASAで働く三人の活躍に涙と感動を味わいました。

4位 はじまりへの旅

森の中で暮らす家族が母の遺言を果たすために町に出るロードムービー。サバイバル術を身に着けた子供たちと父の親子愛が心揺り動かせます。

ベスト3は、まさにもうけものの作品が並びます。

3位 ベイビー・ドライバー

前評判がなしで映画ファンが熱烈に評価した作品。カーチェイスと音楽を融合したノンストップラブストリー。クールでカッコイイ作品です。

2位 新感染 ファイナル・エクスプレス

最近韓国作品が紹介される機会が少なくなりましたが、文句なしに楽しめるゾンビ映画。サバイバルとゾンビを組み合わせ新手法にやられました。しかも泣けます。

1位 女神の見えざる手

今一番ほれ込んでいるジェシカ・チャステイン主演の作品。1位にあげるのは彼女への個人的な思いだけです。でも性悪なロビストを演じ、作品の内容もいい。ラストの逆転劇に溜飲がさがります。

以上独断偏見のベストテンです。DVDでぜひ鑑賞して感想を聞かせてもられたらうれしいです。

では、2018年も映画愛を中心にお届けします。今年一年ありがとうございました。

 

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鈴木春信展 名古屋ボストン美術館

2017年12月29日 | 【美術鑑賞・イベント】

昨今北斎ブームにより浮世絵が注目されていますが、残念ながら北斎にとどまる傾向があり、奇想の画家として注目を浴びていいる歌川国芳が美術ファンの間で人気を得ているくらいで浮世絵の世界に対する認知度がまだ低いように思います。

名古屋ボストン美術館が平成31年3月をもって契約が満了。別れを惜しんで来館者が増えているタイミングで600点以上の鈴木春信コレクションを所蔵するボストン美術館名品展「鈴木春信」展が開催されていることは、浮世絵版画の世界を知る上でたいへん意義ある展覧会となっています。

鈴木春信は江戸中期の浮世絵師でそれまでモノクロの錦絵に色を加えた多色摺り木版画の先駆者。春信がいなければ、誰もが思い浮かべるその後の浮世絵の発展はなかったと言えます。その作品は、日本ではほとんど現存せず海外でもボストン美術館のコレクションを除けば僅か。そうした希少な春信の浮世絵を厳選して紹介しているのが今回の展覧会です。

その作品は中国の古事や古今和歌集のなどの神話説話にならい、当世風にアレンジしたユニークな作品やしなやかな手足が特徴の美人画、今のアイドル的な存在だった町娘をモチーフにした評判娘の作品など斬新かつアイデアに満ち溢れています。

当時の絵具は植物成分のため、色により光に弱く退色してしまう場合が多いそうで、ボストン美術館のコレクションは長く展示されることがなく良好な状態に保たれているそうです。その点でも名古屋の地で春信コレクションが公開されること自体貴重であると思います。

本展は1月12日まで開催。正月1日と9日を除き開催されます。初春のおめでたい時期に春信の浮世絵版画を楽しんでみてはどうでしょう。

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ミュシャ展〜運命の女たち〜 松坂屋美術館

2017年12月28日 | 【美術鑑賞・イベント】

先日クイズ番組でも紹介されていた、2017年の企画美術展が紹介されましたが、国宝展、運慶展、草間彌生展、怖い絵展など話題の美術展を抜いて、晴れの1位に輝いたのが国立新美術館で開催された「ミュシャ展」でした。

アールヌーボを代表し、その装飾絵画には日本でも人気が高いミュシャですが、僕自身もそこまでの人気を博しているとは想像できなく東京でのミュシャ展は見逃してました。

今回、名古屋の松坂屋美術館で開催中のミュシャ展は、東京でのミュシャ展に比べれば、その規模ははるかに及びませんが、ミュシャのモチーフである女性像を通じて、その半生を知る上では、たいへんわかりやすい展覧会です。

女優サラ・ベルナールの作品により、ミュシャを人気画家としてスターダムに上らせた女優サラ・べルナールや装飾絵画のポスターにみられる女性、また彼の画家人生に影響をもたらした女性たちを通じてミュシャの画家活動を紹介する展覧会となっています。

展示されている作品は、彼の出世作となった装飾絵画のリトグラフポスター作品やデッサンや水彩画、油彩画作品など150点に及びます。特筆すべきは、古典絵画に独自の美意識を加えたような水彩画作品は、後のアールヌーボの作品につながる素晴らしがあり、その写実性において群を抜く力量を改めて感じました。2月18日まで開催されるもうひとつのミュシャ展を楽しんでみてください。



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シャガール三次元の世界 名古屋市美術館

2017年12月27日 | 【美術鑑賞・イベント】

日本でもファンが多い20世紀を代表する画家・シャガール。ユダヤ系ロシア人として生まれた彼は、第二次大戦下でアメリカに亡命。フランスに戻ったシャガールが絵画だけでなく陶器などのオブジェを手掛けるようになりました。

今回の展覧会は、シャガールが創作した陶器やオブジェ作品にスポットをあてた三次元の世界がテーマになっています。

ピカソと比べ、あまり知られていない立体作品は、絵画と違い多方向から観賞することができ、表現の広がりを感じます。その作品は、絵画で観られる男女の愛ある情景や聖書や神話に題材を向けた作品など多岐にわたり、その表現方法も異なります。またカラフルな絵画の世界と異なり、ブロンズや大理石などテラコッタなど素材の特徴を生かした表現に新鮮さを感じます。また制作の上で描かれた下絵も素描と言うよりは水彩画に近いです。

また、今回の絵画作品はAOKIホールディングスの所蔵作品を中心に国内所蔵の作品で構成されていますが、国内でのシャガール作品の質量のすばらしさを感じました。

壁面に飾られた絵画と会場内に配置された立体作品を交互に観賞しながら、シャガールの愛ある世界を楽しんでみてください。きっと今までと違うシャガールの世界を堪能できると思います。

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ディアスポラ・ナウ! 岐阜県美術館

2017年12月26日 | 【美術鑑賞・イベント】



岐阜県美術館でディアスポラ・ナウ!〜故郷をめぐる現代美術が開催中です。ディアスポラとは、古代ギリシャ語に由来する「まき散らされたもの」を意味し、第二次大戦後はユダヤ人の民族離散を、現在においては中東情勢などにみられる避難民による離散などを意味しています。

今回の展覧会は、中東出身の5人の現代美術家による作品を紹介しています。作家たちは、故郷を追われヨーロッパで各地に拠点を置きながら、自らの故郷への思いを絵画や彫刻、オブジェ、映像などを通じて自らの立場を主張しながら表現しています。

そこには、現代美術の持つ社会性が色濃くあり、どの表現も明快なメッセージ性を持ち誰もが理解しやすい作品です。

5人の作家は、政治色が強くあり相反する権力へ抵抗をアートで主張していますが、加えて日本人アーティストの現代美術ユニット、キュンチョメも東日本大震災の被災地を通じてディアスポラを表現し(正確には類似性ですが)決して遠く離れた世界ではない問題であることを示唆しています。

今、現代美術がもてはやされている状況下で、現代美術の表現を決して表面的な面白さだけにとどめることなく、こうしたテーマ性の強い展覧会で、作家が意図するものや表現の中にある観る者の深い思索として楽しめるのではないかと感じました。





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映画 女神の見えざる手

2017年12月24日 | 【映画・ドラマ・演劇】

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ジェシカ・チャステインが、性悪なロビストに挑んだ意欲作「女神の見えざる手」を鑑賞

先日紹介したユダヤ人を救った動物園で、動物愛にあふれた清楚な女性を演じたジェシカ・チャスティンが、今回挑んだのは、完アメリカでは、法案の賛否を陰で操るロビスト集団を束める完全無欠な女性スローンを熱演しています。さらに、今回は仕事のためなら何でもありの性悪女です。

そんな彼女が挑むのは、銃犯罪のアメリカで、銃規制法案を通すこと、かつての会社に反旗を翻し彼女を慕うチームを従えてヘッドハンティングの会社に。反対派の政治家たちに、情報力と予見力を駆使して賛成議員の取り込みを図ります。ジェシカ演じるスローンの姿が、ここまでやるのかと思うほど自分を疑わない。さらに、プライベートでは眠るのを抑えるために薬を常用し、ストレス解消のために男を買う。ここまで書くと何とひどい女だと思うでしょうが、そこは、ジャスティンのセクシーな魅力が存分に発揮され、こんな女に一度は溺れてみたいと感じるでしょう。

終盤では、自らの非情さにより窮地に立つのですが、ラストに切られるカードに、男ならずともほれぼれとします。

多種多様な役柄を演じ、すべてがジェシカ・チャスティンの魅力となって輝くを放つ。彼女のあふれるばかりの才能に久々に魅了されています。次のオスカーは間違いなく彼女の手にあると確信してます。

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DVD エクスポーズ 暗闇の迷宮

2017年12月23日 | 【映画・ドラマ・演劇】

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映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、キアヌリーブスがNY市警で登場するサスペンススリラー「エクスポーズ 暗闇の迷宮」です。

内容は、キアヌ演じる刑事の同僚が地下鉄で殺害。キアヌが犯人捜すという内容。同時にイラク戦争に派遣された恋人を待つ女とその家族の生活が描かれていて、ここが、不気味な天使やギャングのボスの死、恋人の兵士の死とペットの死、さらに、ありえない恋人の妊娠とオカルト&スリラーのてんこ盛り。何とも退屈で合点がいかないのですが、ラストで急速につながっちゃいます。

今回の作品は、カリコレ2016の限定上映で、アマゾンプライムで視聴しましたが、たぶん良し悪しは分かれるところ。わざわざ映画館で観なくても、家でみればいいかなって感じですが、ラストの謎解きはかなり面白かったです。

でも、主人公のキアヌの存在感はまったくなし。恋人を待つ女がすべての主人公でした。キアヌ演じる主人公は、同僚の妻と出来ちゃって事件どころじゃなく、解決できないまま第二、第三の殺人事件が起こってしまうんですから。結局のところ彼女が主人公でした。なので、キアヌファンは観ない方がいいと思います。この邦題通り、キアヌ自身が暗闇の迷宮入りしてしまいました。

 

 

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