映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回はアンジーとブラピが10年ぶりに共演した映画「白い帽子の女」です。
1970年代の南フランスを舞台に、小説家の夫とその妻がバカンスに訪れるが、ある出来事をきっかけに溝ができたまま妻は夫を拒み続けている。そんなある日、隣の部屋に新婚旅行中の夫婦が現れたことで、夫婦の間にさざ波が起きるという内容です。共演と共に、アンジ―が監督、脚本制作をしている点でも注目されましたが、何せ地味な作品だけに上映館も少なかったように思います。
アンジーとブラピ。10年振りの共演は、とてもシリアスなもの。クラシカルなホテルを舞台にシックな衣装をまとった二人の渋い演技が展開されます。ある出来事は、最後まで明かされず、バツイチの僕にとっては、様々な原因が頭をよぎりましたが、若い夫婦の絡む流れとは相反するラストには、その後の二人の離婚騒動もあって、少々拍子抜けの結果ではありました。
ただ、低い評価の割には、全体に漂うフレンチな空気も相まって徐々に楽しんでいける作品でした。しかし、この無意味な邦題は何とかしてほしかったな。
