えいちゃんの日記

現役卒業(リタイヤ)後の暎ちゃんの生活を記す。

乗馬する夫婦(その五)

2008年05月14日 | 退職後の日々
乗馬風景その一別人
私は彼に済まない気がしてきた 私等の話の邪魔をせぬ様に彼は彼で気を遣い

そうっと静かな緩慢な動作ではあった 病のせいか昔のような機敏な動きはもう

望めない様だった なんだか彼を見ていると我の末路が演じられてているようで

哀しくも憐れになってきた とは言っても奥さんのバイタリテイ溢れる人生の生き様

に我感動しっ放しで聞き惚れていたのであります彼氏に一々「お風呂ありがとう」

「床ありがとう」といいながら 先に風呂に入れさせて頂き出てくると奥さんは

「暎ちゃんマッサージする?」と例の窓際の50万円もしたというマッサージ機を指すので

「ウンこういうの家電量販店にあると即試しに遣ってみるが気持ち良くて好きだな」

というと「じゃあ上がんなよスイッチ遣ってあげるからさ どのモードでやる?」

「じゃあ全身マッサージてエのがいいやそれやってよ」「あいよ」「あぁそれからねエ私

暇なときに色々と書きとめておいた詩とかエッセイがあるのよ聴いててくれる?」

彼女には多少の文才があるようなのでときたまTeL等でも私に聞かせるのでした

彼氏の方はアルコール依存症でそれ以外は無趣味の様だったので自然と彼女は私を

捕まえると自分の作品を朗読し批評を仰ぐのだった

「ウンいいよ」全身マッサージ機は一周45分ばかし掛かるのである又9階からの夜景を

眺めながらのマッサージは最高に気分の良いものだ 我いい気持ちに

なりウトウト仕懸かる「ねエ聴いてる?」「ウン 今の詩、感性豊かな表現でなかなか

いいよ此の儘貴女の才能を埋もらせないで私みたいにブログか何かでもっと多くの

人達に読んで貰った方がいいよ」といったら「いいのお棺の中に一緒に入れて

燃やして貰えばそして二人共好きな館山の〇〇岬から海に二人の遺灰を撒いて

貰いたいの」だと 私とほぼ同世代の二人がもうそこまで考えているのかと思うと

妙に切なくなってきたのだ ちょっと待てよ 二人は今幸せの絶頂である

筈なのになんでそういう話になるの ヒョットして心中するんじゃないだろうな

目が離せないな きっと彼氏のボケが今より進行し奥さんが面倒見切れなくなった

時が危ない 実行するんじゃないだろうなぁ。
乗馬風景その二
乗馬風景その三


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