素晴らしき茜空の会

主に特撮番組の感想文。ブログタイトルは仮面ライダーキバに登場する「素晴らしき青空の会」より。

仮面ライダー555 第47話

2017-08-21 21:50:00 | 仮面ライダー555
スマートブレイン社長に就任した勇治はオルフェノクの王を倒すため、巧に協力を持ちかける。だが、オルフェノクとして生きる勇治と、人間として生きる巧。2人の間に交渉の余地はなかった。王を巡る争い。ラッキークローバーの3人と、直也が指揮するライオトルーパー部隊が、王を守るファイズに襲いかかった。


村上社長、ここでフェイドアウト。
最後はオルフェノクの王に命を捧げてのジ・エンドでした。良かったのかそれで?

オルフェノク側。

「今は手を結ぶべきだ。王を倒すために。
 さもなければ、われわれオルフェノクの大半は、王の餌食になるだろう」


花形。
普通なら、こういう人間としても人外としても強い力を持つ者は
「犠牲になるのは雑魚でしょ?雑魚食って成長しきった王を祭り上げれば俺たちハッピー」
的な。まぁなにがあっても俺たちたぶん大丈夫だから!みたいなイメージなんだけど、
花形は王を倒すことで、オルフェノク達を守ろうとしてる。
なんか、花形こそオルフェノクの王みたいじゃないか。

うーん、つまりアレか。
花形は王の器を持つ高邁な人格の持ち主なんだけど、
ただ、彼は「オルフェノクを守るために」生きている、と。
流星塾を作り、子供たちを集め、愛をもって彼らを育ててきたけれど、
それもおそらく「オルフェノクのための」実験材料としてだし、
地下施設に紛れ込んだ作業員たちに対しても、救おうという気持ちはかけらもなかった。

しかし。25話で使われていた「失敗作のベルト」が
まさかここへ来て、量産型として使用可能になるとは。

そして花形の下についた木場も、
オルフェノクのために生きる決意をする。

「また・・・会えるかな」
「君が人間であることを捨てるなら、友として。
 人間で在りつづけるなら、敵として」
「俺は人間を捨てたりはしない。何があってもな」


二人とも同じオルフェノクでありながら、
木場くんはオルフェノクとして生きる道を探し続け、
巧はオルフェノクであることを否定し、人間として生き続ける。
けして交われない、二人の生き方。

一方。人間側。

「相手はオルフェノクだからな。こどもを可哀相だと思う気持ちなど持っていない。
 そうだよな?」
「やめなよ草加くん、そういう言い方。巧はふつうのオルフェノクと違うんだから!」


巧をかばって会話に割り込んでくる真理ですが、
なにげにひどいこと言ってない? ふつうのオルフェノクってなんだよ。
ふつうのオルフェノクには、こどもを可哀相だと思う気持ちがないのかよ。

なんかな。木場さんがオルフェノクと人間の共存を諦めたのきっかけに、
オルフェノクと人間の関係に、大きな亀裂が入ってしまった気がする。
誰もが「人間だから」「オルフェノクだから」と最初に口にして、
歩み寄ることなんて、まるで思いもつかないような。

この状況を打開できるのは・・・海堂、なのか?
がんばれ海堂。うーん、まったく信頼できる感じないけども。


2 コメント

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Unknown (Unknown)
2017-08-21 22:19:21
ふつうのオルフェノクってのがつまり破壊衝動の虜になってる連中という意味なら全然通るのでは?

そういうのの虜になってないのがたっくんだったりするというだけで

ファイズの話を見ていけばすれ違い勘違いというのが一杯出てきます
実の所、木場さんなんてそれに一番振り回されている様な気が
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Re: (茜空)
2017-08-22 22:38:05
コメントありがとうございます!

先日読んだ小説版では、「オルフェノクには殺人衝動がある」みたいな設定が明示されてて、
そういう衝動と戦いながら日々を送ってる、みたいな説明もあったんですが。

テレビ版だと、巧や木場、海堂など「普通の人間と変わらない」オルフェノクがメインで登場するし、
ピザ屋の店主のように「人を殺したくない」「人間として過ごしたい」というオルフェノクもいたりして、
彼らを見てると、木場さんの言うとおり、人間とオルフェノクの共存は不可能ではない気もします。

とは言え。木場や海堂がオルフェノクだと気づいていなければ
「普通のオルフェノク=怪物」「巧だけが例外」という認識になるのも当然ですね、確かに。

「すれ違い勘違い」は、視聴者にしかその全貌が見えてないわけですから、
もどかしく思いつつも、やはり見てて面白いですね。

コメントありがとうございました!
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