親友を失い、患者を守ることもかなわず、医師免許まで剥奪された花家大我。彼がすべてを失ってから5年のときが過ぎた。闇医者となっていた大我は患者の証言で、バグスターウィルスが再び動き出したことを知る。止まっていた彼の「時」が、また動き出した・・・。
■ 第4話「不滅のreload」
「仮面ライダーエグゼイド Blu-ray COLLECTION 4」の特典映像として収録されている
「仮面ライダースナイプ」の 感想です。
当記事はネタバレを含みますので、未見の方はご注意ください。
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いよいよ最終話です。
内容はほぼ、本編の再録です。本編の花家大我総集編です。
「いやいや、本編はすべてブルーレイで持ってますから。別に総集編とか作ってもらわなくとも」
と生暖かい笑顔で見てたんですけど、気づけばすっごい奥歯噛み締める勢いで見てまして。
やっぱりエグゼイド、いいよなって。
ぶっちゃけ、最終回を終えてもう3ヶ月も経つわけで、
やっぱり当時ほどの熱気は残っていないっていうのが正直なところなんですけど。
そのタイミングで、こういうものを見せられると
「やっぱいいわぁ、エグゼイド面白かったわぁ」と改めて思い出されました。
本編。
スナイプvsゲンムのシーンが、時系列的にどこなんだろう?と思ったんですが、
回想シーンのあとだったので、「最終回の後」なんですよね。
んで。ゲンムのベルトがバグヴァイザーだったので、
過去の檀黎斗=自分を陥れた憎むべき悪の象徴、だったのではないかと。
そう考えるとさ、悪の象徴を自分の手で消し去ることで、
自分を苦しめていた死者たちの幻たちも、大我を肯定してくれて。
過去の鎖から解き放たれ、新しい一歩を踏み出すことができたわけですが。
でもさ、真の「諸悪の根源」は、まだCRに存在してるんですよ。
討ち果たすべきは、あいつなんですよ。檀黎斗なんですよ。
ゲンムの幻を倒しても、檀黎斗は何のダメージを受けることなく、変わらずそこに存在してるんですよ。
どうなんだ、それは。
・・・とは思うんだが、一方、永夢はそんな黎斗に対してすら
「罪を憎んで人を憎まず」の姿勢で、救おうとしてきたわけであって、
じゃあ代用品で心を紛らわすのが正解なのか。それで正解なのかなぁ。
なんかすっきりしないわけですよ。もっとも、憎しみのままに檀黎斗を手にかけたら
医師としての新しいスタートを切ることもできないわけですが。
ウルトラマンのスーツアクターやってる岩田栄慶の動画が好きで、何度か再生しているんですけど、
その中で岩田さんは、ウルトラマンについてこう語っているんですよ。
「私とあなたは、話し合いで解決するなら、そうありたかった。
でも、そうはならないとわかったうえで、仕方なくあなたを殴るしかないと」
「あなたと手をつないでわかりあえるなら、それでいいんだ。
でもそれができないから、殴るしかなくて、殺すしかなくて、絶命に追いやるんですよ」
あのウルトラマンでさえ。宇宙の秩序を守るためにわざわざ遠くの星までやってきて
命すら賭けて戦う、神のごとき高邁な戦士でさえ。
話し合いで理解し合えなかったら、殴り、絶命に追いやるわけですよ。
ある意味、仕方がないと諦めてしまうわけですよ。
でもエグゼイドに出てくるドクター達は違う。まぁ殴りまくってますけど(笑)
医者だから、相手を救うことを絶対に諦めないわけですよ。
人の命をデータ化しようとした檀黎斗も、そのデータを全て掌中に収めようとした檀正宗も、
理解し合えないことは重々承知で、それでも救おうとしているんですよ。
ドクターをライダーに設定したことでの、鎖の重さを、
エグゼイドを終わった今頃になって、しみじみと感じ入っています。
どんなことがあっても、命を見捨てないこと。エグゼイドは本当に強い。