弁当日記

ADACHIの行動記録です。 
青年海外協力隊で2006年4月からバングラデシュに2年間住んでました。

バングラデシュのニュース(2014/10/19) 1/2

2014年10月19日 | バングラデシュのニュース
◆イベント情報◆
・カンタと刺子 -ベンガル地方と東北地方の針仕事 9月9日~11月24日   
 http://www.mingeikan.or.jp/events/special/201409.html
・まなびカフェ「バングラデシュのエスニックマイノリティは今」 10/25
・アジアの水の未来を考えるワークショップ  ~環境、人、技術からの展望~ 10/31

■見出し(2014年10月19日) No2014-55
○まなびカフェ「バングラデシュのエスニックマイノリティは今」
○アジアの水の未来を考えるワークショップ  ~環境、人、技術からの展望~
○密着!「二枚目の名刺」サポートプロジェクト(1)児童労働禁止のフラッシュモブ
 社会人の経験とアイデアでNGOシャプラニールを支援
○日立、バングラデシュのアジア女子大学に奨学金を寄付
○バングラデシュ首相:昨年の縫製ビル崩壊「買い手も責任」
○武田薬品が、ユーグレナに惚れたワケ
○静岡)互いの国訪ね、考えた 学生らバングラデシュ訪問
○アジア大洋州医師会連合(CMAAO)マニラ総会開催される
○プロが危惧する感染症予防後進国・日本の姿
○気候変動の影響?バングラデシュで撮影された映像が恐ろしい
○東京五輪合宿地PR、13か国駐日大使が宮崎視察
○タイピングの様子から人の感情を読み取るソフトが開発される
○【コラム】成長を続けるフォーエバー21の戦略 3年以内に企業規模を2倍に
○バングラの縫製工場、検査で安全上の問題発覚
○滋賀)世界報道写真展が開幕 草津の立命館大で
○5億円投資、生産力増強 JUKI大田原工場、16年度目途
○社会を動かす(4)教室を油田に 最先端じゃなくていい
○ホルマリン汚染問題で、マンゴー供給不足に陥るバングラデシュ


■まなびカフェ「バングラデシュのエスニックマイノリティは今」
 http://www.jummanet.org/notice/2014/10/1025.html
 10/25(土)17:00~@ジュマ・ネット事務所

バングラデシュ産のコーヒー・紅茶を飲みながら、マイノリティの現状について一緒
に知り、考えませんか?
肩の力を抜いて先住民族や人権について考える、ジュマ・ネットのアットホームな参
加型勉強会「まなびカフェ」。
久し振りの開催です!

話し手:シクダール・モノアレ・ムルシッド
    (ダッカ大学教授)
聞き手:日下部 尚徳
    (大妻女子大学専任講師・ジュマ・ネット運営委員)

バングラデシュには45以上、約200万人近いエスニック・マイノリティが全土に存在し
ていると言われています。
チッタゴン丘陵のジュマ以外にも、ガロ、サンタル、コチ、ハジョン、モニプルなど、
彼らはバングラデシュ社会の表になかなか出てきません。
彼らの存在は法的にも十分守られていないだけでなく、長く社会的抑圧の対象でもあ
りました。
こうした人々の未来をどう考えていくか、教授をまじえて考えていきます。
※資料代・お茶代として、参加費を500円頂戴します。

ご参加希望の方は、
・お名前・ご所属・メールアドレスを明記の上、jummanet@gmail.comまでお申し込み
ください。
・facebookのイベントページで「参加予定」としていただいても結構です。
 https://www.facebook.com/events/788111297919071/

皆さまのご参加お待ちしています!



■アジアの水の未来を考えるワークショップ
 ~環境、人、技術からの展望~
 http://blog.goo.ne.jp/aantokyo/e/f8e3cbef562901424233c305c81a1f0d
 (アジア砒素ネットワーク 2014年10月31日)


初めまして。(特活)アジア砒素ネットワークの石山です。
10月31日、アジアで水をテーマに活動するNGOによるコラボレーション企画のご案内で
す。
海外協力にすでに参加されている方だけでなく、企業の方、学生さん、一般の方
にもご参加いただき、議論を通じて、水への展望を広げていければうれしいです。

************
アジアの水の未来を考えるワークショップ
 ~環境、人、技術からの展望~

急速に激化するアジアの水問題―大規模開発や気候変動が脅かす水源や河川。工業化
や都市化がもたらす水不足/水質汚染。現在、3億5千万人もの人びとが清潔な水を利
用できないと云われています。

私たち国際協力NGOは、日頃の活動の中で、水問題の深刻さ/複雑さを体感してきま
した。そして、水問題に取り組むには、異なる経験、異なる立場を持ちよって考える
必要があると痛感しています。現地の人びとと密接な関係を持つ私たちNGOだけではな
く、企業関係者、学識経験者や専門家、未来を担う若者、フットワークの軽い市民が
集まって、水問題への展望を広げてゆきませんか。

今回は、少人数のワークショップ形式で、自分の経験にこだわりながら、日頃の立場
を少し離れて、多角的な視点からアジアの水の今と今後について語り合いたいと思い
ます。ぜひ、お集まり下さい

【日 時】2014年10月31日(金)14:00-17:15ワークショップ
     17:15-18:15 交流会(軽食・ドリンク付)
【対 象】どなたでもご参加いただけます。
特に、アジアの水の問題に関心のある企業、NGO、市民を歓迎いたします。
【会 費】無料(交流会への参加には300円かかります。)
【定 員】30名(末尾をご覧の上、事前申し込みにご協力下さい。)
【会 場】地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)http://www.geoc.jp/
東京都渋谷区神宮前5-53-70国連大学ビル1階

●報告者(あいうえお順)とテーマ
石山民子/アジア砒素ネットワーク
~アジアの砒素汚染村で安全な水の確保を考える
土井利幸/メコン・ウォッチ
~河や自然の豊かさを脅かさない開発を考える
三柴淳一/FoE Japan
~水を守る一歩として森を守ることの大切さを考える

●ファシリテーター
八木亜紀子/開発教育協会(DEAR)

【主 催】アジアの未来への展望NGO協議会 水グループ
【助 成】公益財団法人トヨタ財団
【交流会協力】森の酵母 パン・オ・スリール

【お申込方法】
以下のアドレスに、必要事項をお書き込みの上、事前申し込みをお願いいたします。

forest(@)foejapan.org *( )を外して送信してください。
お名前:
ご連絡先:
ご所属:
ご関心のあるトピック、課題:

*このワークショップは、NGO活動の記録と周知を目的として、当日はビデオ
撮影が入ります。その映像の一部は、後日、ウエブサイトにて配信の予定です。
もしお顔が映りたくないなどのご希望がある方は配慮して実施いたしますので、
事前にお知らせいただけますよう、お願いいたします。



■日立、バングラデシュのアジア女子大学に奨学金を寄付
 http://dot.asahi.com/business/pressrelease/2014100800068.html
 (dot. 2014年10月08日)

学生3名の4年間にわたる学費および生活費に相当する18万ドルの寄付を決定

Tokyo, Oct 8, 2014 - (JCN Newswire) - 株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原
敏昭/以下、日立)は、バングラデシュ人民共和国のアジア女子大学(プレジデント兼
CEO:Kamal Ahmad)に、学生3名の4年間分の学費および生活費に相当する総額18万ドル
を奨学金として寄付することを決定しました。今回、成績やリーダーシップの観点か
ら選抜された奨学生は、インド出身者2名とミャンマー出身者1名で、アジア女子大学
においてリベラル・アーツ(教養学)と科学に関する4年間の学部課程を受講します。日
立による奨学金は、奨学生の授業料、生活費、健康保険、教科書・備品の購入費用な
どに充てられます。

アジア女子大学は、自らの人生と出身地域の社会課題に対する変革者となることを望
み、その能力を持ち合わせながら、自己資金で学費を賄うことができない女性に高等
教育を提供しています。日立は、この奨学金プログラムを通じ、熱心で意欲的なアジ
アの若き女性たちを支援し、南アジアにおける貧困、教育、男女不平等などの社会課
題の解決に貢献していきます。

日立は、注力している社会イノベーション事業の推進に加えて、地域社会の一員とし
て積極的に社会貢献活動に取り組んでいます。特に人財育成を注力分野の一つとして
位置づけており、今回のアジア女子大学への奨学金プログラムのほか、世界中の若い
世代の育成に向けた数々の取り組みを推進しています。代表的な取り組みの一つは、
1996年から開始した「日立・ヤング・リーダーズ・イニシアティブ」です。これは、
インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム、日本の7カ
国から、未来のリーダーになりうる力を持った優秀な大学生28名が参加し、一週間に
わたり、アジアにおける喫緊の課題について意見交換を行う場を学生たちに提供する
イベントです。

今回のアジア女子大学への奨学金プログラムについて、日立のCSR・環境戦略本部長の
荒木由季子は、次のように述べています。
「日立では、社会が直面する課題にイノベーションで応えていくことをグループ・ビ
ジョンとして掲げています。今回、出身地域の貧困や教育問題といった社会課題に対
し、自らもその解決に貢献したいという高い志と、それを実現するための情熱と能力
を持ち合わせる優秀な3名の女性たちを支援できることを大変嬉しく思っています。彼
女たちがアジア女子大学における教育を通じて、それぞれの夢を叶えるための幅広い
知識を身につけ、切磋琢磨していく仲間と出会うことで、将来、各国の発展に貢献す
る人財になるであろうと期待しています。われわれも彼女たちとの交流を通じて、イ
ンドおよびミャンマーの社会課題を認識し、より良い事業活動へと繋げていきます。
今後も日立は、アジアの人財育成に積極的に携わるとともに、社会課題の解決に貢献
していきます。」

また、アジア女子大学のプレジデント兼CEOのKamal Ahmadは、次のように述べていま
す。
「今回の3人の学生に対する日立の取り組みは、事業と社会発展の融合を示しています。
日立は事業を展開している地域において、教養があり、国際感覚に優れた女性の育成
を支援することで、支援を受けた奨学生が将来、企業の発展に貢献するとともにその
地域の成長促進を主導していくことをめざしています。私は青少年教育を推進する日
立の支援を大変嬉しく思うとともに、他の企業が日立の取り組みに続くことを望んで
います。」

アジア女子大学について

アジア女子大学は、バングラデシュ・チッタゴン市にある国際大学です。同大学は、
経済的事情で大学進学が困難な将来の女性リーダーに高水準のリベラル・アーツ(教養
学)および科学教育を提供することに注力しています。同大学は、4年間の学部のプロ
グラムとともに、アクセス・アカデミーと呼ばれる1年間の大学入学前のプログラムも
提供しています。また、資金援助を必要とする大勢の学生に対して全額奨学金制度を
設けています。米国、英国、香港、日本に支援グループがあり、日本の内閣総理大臣
夫人である安倍昭恵氏は、アジア女子大学の後援者です。

詳細については、 www.asian-university.org. をご覧ください。

本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2014/10/1008b.html

株式会社 日立製作所

詳細は www.hitachi.co.jp をご参照ください。



■密着!「二枚目の名刺」サポートプロジェクト(1)児童労働禁止のフラッシュモブ
 社会人の経験とアイデアでNGOシャプラニールを支援
 http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20141015/420179/?rt=nocnt
 (NikkeiBP 2014年10月16日)

「二枚目の名刺」はNPO(非営利団体)やNGO(非政府組織)を支援するNPOで、その活
動の中心は、こうした団体の取組みに共感した二枚目の名刺の有志メンバーによる「
サポートプロジェクト」だ。様々なバックグラウンドを持つ社会人である二枚目の名
刺のメンバーがチームを組み、NPOなどが抱える事業課題を解決すべく一丸となって取
り組んでいく。

 サポートプロジェクトは実際にどのように進められ、どんなところで苦労し、最終
的にどんな変化や成果を生み出すのか。南アジアの貧しい人々の生活上の問題解決に
向けた活動に取り組んでいるNGOのシャプラニールを支援するために二枚目の名刺が取
り組んだ「シャプラニール フラッシュモブプロジェクト」を例に紹介する。

 初夏のある日、教会の中庭。思い思いに過ごす人々。ふいに女性が、フォークグル
ープ「赤い鳥」の名曲「翼をください」を口ずさむ。すると次第に歌の輪ができ、ど
こからともなく集まった人たちが突如合唱とダンスを始める――。中庭に偶然居合わ
せた人は「一体、何が起きたのか」と不思議そうな表情だ。

 これは「二枚目の名刺」と国際協力NGOの「シャプラニール」が実施したフラッシュ
モブの一場面だ。フラッシュモブとは2003 年に米ニューヨークで始まったもの。イン
ターネットや口コミを通じて呼びかけられた不特定多数の人々が公共の場に集まり、
ダンスや歌などあらかじめ申し合わせたパフォーマンスをする。最近の例では、レス
リングの吉田沙保里選手らが出演するALSOK(綜合警備保障)のCMがそれだ。自然発生
的にメッセージが広がっていく様を、こうしたパフォーマンスを通して表現する手法
だ。

 シャプラニールが伝えようと考えたのは「バングラデシュやネパールで厳しい状況
におかれている子供たちの児童労働禁止」というメッセージだ。南アジア地域で教育
支援などを手掛けるシャプラニールは、6月12日の「児童労働反対世界デー」に合わせ、
児童労働削減を目指した活動をよく多くの人に知ってもらうため、フラッシュモブを
使ったイベントを企画した。



【特定非営利活動法人シャプラニール=市民による海外協力の会】
1972年設立のNGO。南アジアの貧しい人々の生活上の問題解決に向けた活動に取り組ん
でいる。バングラデシュやネパールなどで厳しい状況におかれている子供たちや女性、
スラムに住む人々への教育支援や防災支援を手掛けるほか、フェアトレード活動「ク
ラフトリンク」で、現地の人々が作った工芸品や雑貨・衣料などを日本向けに販売す
る。シャプラニールとはベンガル語で「睡蓮の家」を意味する。シャプラ(睡蓮)は
バングラデシュの国花。
 http://www.shaplaneer.org/
 https://www.facebook.com/shaplaneer


マッチングイベントで「二枚目の名刺」に支援を依頼
 シャプラニールは継続した支援者が増えないという悩みを抱えていた。一度は寄付
してもその後が続かない。また、団体設立から40年以上が経ち、年配者にはよく知ら
れているものの、若い世代の認知度が低い。そこで若い世代をはじめとした新しい寄
付者を増やすことが喫緊の課題だった。

 6月12日の「児童労働反対世界デー」に合わせ、ウェブサイトを活用したキャンペー
ンを展開してオンラインの寄付を集めようとしていたシャプラニール。より多くの人
にキャンペーンを知ってもらうには、いっそう広報活動に力を入れることが必要だ。


 だが、寄付するきっかけがなかった人にアプローチするにしても、直接声を届けら
れる範囲は限られている。考えたのが、話題となるようなイベントを実施し、その模
様を撮影した動画を拡散することで、ウェブページへの誘導を促す方法だ。職員の1
人がゴスペル合唱団「Sing!恵比寿」に所属していたことから、着目したのがフラッ
シュモブだった。

 もっとも、合唱団メンバーの協力を取り付けられる可能性はあるものの、これまで
にフラッシュモブを手掛けた経験は全くなく、何のノウハウも持ち合わせていない。
そこで、「二枚目の名刺」に支援を依頼したというわけだ。


プロジェクトが動き出す!

 まず3月30日に開催された「二枚目の名刺」主催のNPOと社会人のマッチングイベン
ト「コモンルーム」に参加した。フラッシュモブイベント発案者である菅原伸忠さん
が登壇、シャプラニールの活動や児童労働の現状、イベントの企画意図などを伝え、
協力をあおいだ。それに共感した二枚目の名刺のメンバー5人の手が挙がり、サポート
プロジェクトが始まった。

 4月11日にはキックオフミーティングを実施。最終的にプロジェクトメンバーはシャ
プラニールが4人、Sing!恵比寿から3人、「二枚目の名刺」が5人という構成となった。
大所帯となったため、当日パフォーマンスをする演者をはじめ振付や音楽指導、映像
監督などを集める「人探し」、歌ったり踊ったりしつつ児童労働反対のメッセージを
どう伝えるかを考える「台本作成」、完成したフラッシュモブの拡散方法を検討する
「広報・拡散」の3チームに分け、全体を統括するリーダーを2人置いた。

 スケジュールは非常にタイトだった。まず少なくとも「児童労働反対世界デー」で
ある6月12日までにフラッシュモブの動画を完成させたい。一切のノウハウがない中、
約2カ月間で、台本を作成し、フラッシュモブを実施する場所を見つけ、人を集め、振
り付けなどの練習をして、撮影して、その動画を編集するところまでやらなければな
らない。予算もなかった。

 何をいつまでにやるか、8週間のスケジュールを作成した。最初の2週間で、プロジ
ェクトの目的、やるべきことと分担、工程表を徹底的に作る。3、4週目で担当ごとに
タスクを開始。基本オンライン上で情報共有しながら、2週間に1回程度、ミーティン
グを開催する。5週目は参加者説明会と練習会を実施。6週目にリハーサルをやり、ど
のような映像がとれるか確認したら、8週目にフラッシュモブ決行、といった具合だ。


想像していなかった様々な課題
 無論、予定通りにことは進まないことも一つや二つではない。想像していなかった
様々な課題が降り掛かってきた。最大の問題は、フラッシュモブを実演する場所がな
かなか見つからなかったことだ。道路や公園などどこでやるにしろ使用許可を取る必
要があるし、個人情報の問題で不特定多数の人が映り込む場所では撮影ができない。
早稲田奉仕園(東京都新宿区)内の広場を使うことに決まったのは練習会の直前だっ
た。

 また、フラッシュモブに使う音楽の著作権も課題の1つとなった。せっかくSing!恵
比寿の協力を得ているので、歌を前面に打ち出したい。だが歌には著作権があり、そ
もそも勝手に使えない。使用許可が出たとしても、勝手に歌詞を替えられない。あく
まで児童労働反対のメッセージを伝えることがそもそもの目的であり、歌詞を変えず
にそれができるのかは未知数だった。

 当日は、人集めチームメンバーの人脈などにより、小学生から大学生、40代、50代
まで幅広い年齢層の40人が参加した。練習日は2日のみ、合わせても2時間程度しかな
かったが、いざ本番になると、参加者は最大限のパフォーマンスを見せた。

サポートプロジェクトの新たな挑戦

 ただし、再生回数は約4000回。当初、動画の最後に児童労働反対の映像を盛り込む
予定だったが、明るく歌うフラッシュモブ部分とのギャップがありすぎたため入れる
のを断念した。よって映像から現地の悲惨な状況や、寄付の必要性や緊急性が十分に
伝えられたとは言い難い。

 残念ながらフラッシュモブの実施自体がウェブサイトへのアクセス強化につながら
なかったものの、シャプラニールは「二枚目の名刺」のサポートを高く評価している。
「今回は実験的な試みであり、蓄積したノウハウは今後の広報活動に必ず役立つと思
う。私たちの活動にあまり関心がなかった層にもアプローチできたのは『二枚目の名
刺』の協力があったからこそ」とシャプラニールの京井杏奈さんは話す。

 もちろん、反省も欠かさない。「最初の問題解決につまずき、時間が取られたこと
が大きかった。フラッシュモブ実施までにパワーを使ってしまい、肝心の拡散に力を
入れられなかった」。「二枚目の名刺」のプロジェクトメンバーの1人である川野夏
子さんはこう振り返る。

 サポートプロジェクト参加メンバーからは「新しい自分が発見でき、成長につなが
った」「自分が常識だと思っていたことは業界や会社の常識にすぎないことに気付い
た」といった声が上がっているという。思いも寄らぬ難題が浮上する、チームのモチ
ベーションを維持できなくなる、急にメンバーの本業が忙しくなる……。

 サポートプロジェクトは一筋縄ではいかない。でも、だからこそ面白いし、得られ
るものも多い。プロジェクトメンバーの多くはそう考えているようだ。



■バングラデシュ首相:昨年の縫製ビル崩壊「買い手も責任」
 http://mainichi.jp/select/news/20141018k0000m030139000c.html
 (毎日新聞 2014年10月18日)
 
 【ミラノ斎藤義彦】バングラデシュのハシナ首相は16日、アジア欧州会議(AS
EM)首脳会議出席のため訪れたイタリア・ミラノで毎日新聞の単独インタビューに
応じ、昨年4月に起きたダッカの縫製工場ビル崩壊事故について、政府だけでなく、
大手衣料品販売店など「買い手にも責任がある」と労働環境改善への努力の必要性を
訴えた。崩壊したビルは欧州の低価格ブランド衣料品の工場が入っており、劣悪な労
働環境が批判された。
 崩壊事故では1100人以上が犠牲となった。ハシナ首相は、事故後に被害者支援
だけでなく、最低賃金の引き上げや労働者向けの宿舎の建設など労働条件改善に取り
組んだと強調。国際的な査察グループを受け入れ、多くの工場で欠陥が指摘されたこ
とを明らかにし、「改善に結びつけたい」と述べた。
 そのうえで「国際機関や衣料品の買い手は多くの約束をしたが、労働者は十分な支
援を受け取っていない」として事故が風化しつつあることを危惧した。また、「(低
価格ブランド衣料品販売店が)現地に行き、工場の実情を知りながら生産させた。政
府だけでなく買い手にも責任がある」と指摘。小売価格を引き上げ、現場に回せば「
労働環境改善につながる」と提案した。バングラデシュの主な貿易相手は欧州連合(
EU)で、既製服は輸出品の9割を占める。
 一方、政権と野党の激しい対立で昨年から今年1月の総選挙までに300人以上が
死亡し、欧米から「弾圧」を批判されている点についてハシナ首相は「野党は罪もな
い市民を殺し、テロを行った」と厳しく批判。「テロは絶対に容認しない」とイスラ
ム過激派のテロと野党を同列視して断罪した。さらに「選挙後に社会は安定し、全て
は管理され、経済成長している。批判の根拠はない」と野党に対する強硬姿勢を正当
化した。



■武田薬品が、ユーグレナに惚れたワケ
 http://toyokeizai.net/articles/-/50884
 (東洋経済 2014年10月18日)

武田薬品工業は、ミドリムシを使った食品やジェット燃料の開発で知られるバイオベ
ンチャーのユーグレナと包括提携契約を結んだ。ミドリムシを配合したトクホ(特定
保健用食品)や栄養機能食品などのヘルスケア食品、一般用医薬品などの共同開発を
主眼とする。

その第1弾としてミドリムシに大麦若葉、アシタバ、ケールを配合した健康補助食品
「緑の習慣」の販売を武田薬品が開始した。当面はタケダ通販ショップのみでの取り
扱いで、初年度売上高1.35億円、3年後5億円を目指す。第2、第3弾の商品開発もすで
に視野に入っている。包括契約の詳細は公表されていないが共同研究でもあり、ユー
グレナの収益予想に大きな変動はない見込み。

◆いずれはアリナミンのようなブランド商品に
武田薬品のヘルスケア事業の売上高は728億円(2014年3月期)あり、その中ではごく
小さなスタートだ。だが、「ミドリムシの持つ59種類の栄養素や、パラミロンという
天然物質の機能や作用に大きな魅力を感じた。いずれはアリナミンやベンザブロック
のようなブランドに育てたい」(杉本雅史・武田薬品ヘルスケアカンパニープレジデ
ント)と意気込む。

ミドリムシは虫ではない。昆布やワカメと同じく藻の仲間だが、変形しながら自力で
移動もできる動物の側面も持つ、100分の1ミリメートルほどの微生物だ。

必須アミノ酸やビタミン類など多くの栄養素を含み、植物のような固い細胞壁がない
ため消化吸収率も高い。

このミドリムシの可能性を見込んだユーグレナの出雲充社長は、学生時代に旅行した
バングラデシュの貧困層の食料支援を目指して同社を立ち上げた。ミドリムシの機能
と可能性を研究する一方で、石垣島で屋外大量培養法を開発した。

化粧品やバイオジェット燃料、バイオディーゼル燃料など多方面で活用できることが
わかり、JXグループやいすゞなど多くの企業と共同開発を行っている。青汁に代わる
「緑汁」(直販)やクッキー、ヨーグルトなど食品を多く扱い、提携企業も多いが、
医薬品メーカーとの提携は今回が初めて。「包括提携であるので、他の医薬品メーカ
ーと組む考えはない」(ユーグレナ・出雲社長)という。

◆武田薬品のほうからアプローチ
武田薬品が注目したパラミロンは、多糖類のうちヒトが消化できない物質で、ミドリ
ムシだけに存在するといわれている。表面にミクロの孔がたくさんあり異物を吸収す
る性質がある。コレステロールやがん細胞を吸着するという説もあり、医薬品として
の将来性に期待が持てる。

ミドリムシに関する基礎研究から多くの可能性を発見しているユーグレナだが、すべ
ての開発を自力で行うことは不可能だ。ユーグレナにとってもこの申し出は願ったり
かなったりだった。

今後はパラミロンにフォーカスしたプロジェクトとして、ユーグレナが基礎研究を行
い、武田薬品がOTC、医薬部外品、特定保健用食品などの承認を得るためにエビデンス
に基づいた製品開発を進める。第2、第3の製品開発については検討を始めたところで
あり、現時点では具体的なものはないが、「できる限り早急に進めたい」(武田薬品・
杉本氏)としている。


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