時々新聞社

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民主党東京都議:ブラジル視察の報告書を「盗作」

2008年09月07日 | 政治問題
民主党東京都議のブラジル視察団が都議会に提出した視察報告書で、日本貿易振興機構(JETRO)職員の論文を盗作していたことがわかったと報じられている。
一部手直しなどがみられるが、論文のほぼ全文を引用し、視察団の見解として掲載していた。
視察団の団長だった都議は同日、「参考資料として載せるつもりだった。結果的に『盗作』と言われても仕方がない。申し訳ない」と盗作を認めて謝罪した。共産党都議団の指摘で発覚したそうだ。
盗作があったのは、民主党が都議会に提出し、2007年3月に発行された海外視察報告書。この報告書の結論部分に該当する「ブラジルにおける環境・エネルギー政策」と題された計4ページ分の文章が、日本ブラジル中央協会の会報「ブラジル特報」(平成17年11月号)に載ったJETRO職員の論文の“丸写し”だった。
ブラジル視察には大沢都議(江東区)のほか、岡崎幸夫(大田区)、大西智(足立区)、猪爪まさみ(新宿区)の3都議が参加。2006年10月に10日間の日程で、サンパウロ、クリチバ、イグアスの3都市を回った。目的は公共交通政策の調査などで、視察費用は都議会局の予算から海外調査費として支出され、4人で総額765万円だったという。
さまざまな自治体で、海外視察の報告書の「盗用」が問題になるが、そもそもの問題は、こういう無駄な「海外視察」に都民の税金が使われているということだ。所詮は、視察に名を借りた観光旅行に過ぎない。だから、報告書など書く気さえないし、書けるわけがないに違いない。
石原都知事の豪華海外出張が問題になって以来、少しは自粛したり、費用を圧縮したりすることはあるのだろうが、こういう問題を起こさない最大の保証は、都議による特権的な海外視察を一切禁止することだ。一般庶民も気楽に海外旅行ができる時代である。どうしても海外旅行がしたければ、議員歳費と政務調査費を使えばできるだろう。
税金の無駄使いの象徴である議員の「海外視察」の即刻廃止を望みたい。
それにしてもお粗末な議員たちである。

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