あべやま歯科クリニックー最新インプラント情報ー

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安いインプラントは安全か?(話題の低価格インプラント治療についてお答えします!)

2010年12月14日 | あべやま歯科クリニック

私たち福岡県北九州市のあべやま歯科クリニックが最近導入した低価格インプラント治療について、お問い合せがいくつかありましたので、ここでまとめてメールでの回答を掲載します。FAQ(よくある質問)としてお読み頂ければ幸いです(2016年8月1日記載内容修正)。

【質問】ブログ記事に、国産の安いインプラントも選択できるようにしたと書いてありましたが、その「安い」インプラントを使うといくらで治療して頂けるのでしょうか?あべやま歯科さんの別のブログ記事に、「インプラント一本いくら?」という質問では治療費の総額が判らないと書いてありましたが、私は抜かれた歯が1本しかありませんので、1本の値段が知りたいのです。もちろん白い歯にしたいので、その治療費も込みで教えて下さい。隣の歯を絶対に削りたくないので、インプラントしか考えていませんが、問題は治療費です。よろしくお願いします。

【回答】ご質問有り難うございます。 安いインプラントの件ですが、当院では、世界で最も歴史があり症例数も多く世界シェアNo.1とNo.2のStraumann社(スイス)およびNobel Biocare社(スウェーデン製、但し本社はスイスにあります)のインプラントに加え、(株)PLATON Japan社製のインプラントを導入しています。PLATONインプラントであれば、ハイブリッドセラミックス(白い歯)込みで1本21万円(税抜き)で治療可能です。また、臼歯(後ろの歯)だから白い歯でなくても金属の銀色の歯で構わないというのであれば、1本18万5000円(税抜き)で治療できます。但し、顎の骨の状態や噛み合わせなどによっては、この治療費が適用できない場合もありますが、噛み合わせが良好で骨の移植等が必要ない症例であれば、治療費を抑える手段としてPLATONインプラントを選択するのもひとつの方法と思います。


【質問】安いインプラントって、大丈夫なのでしょうか?安いから長持ちしないとかあるのでしょうか?

【回答】ご質問有り難うございます。もっともな疑問だと思います。それでは、私たちの考え方についてご説明申し上げます。私たちは開業してから最近まで、一貫して、世界で最も信頼性が高く、臨床報告論文(エビデンス)が最も整っているNobel Biocare社製インプラントに加え、世界シェアトップのStraumann社のインプラントを使用してきました。現在も、私たちが最も信頼しているのは、この2社製のインプラントです。しかし、これらのインプラントを使用する限りは、どうしても1本30万円以上(メタルボンドセラミックスでは34.5万円)の治療費になってしまいます(他の歯科医院もStraumann社やNobel Biocare社製のインプラントを使用する限りは同程度かそれ以上の治療費になっていると思います)。どのインプラントが良いかと言われれば、私たちは、この2社のインプラントと考えます。何故なら、40年を越える長い歴史と世界中で用いられている圧倒的な症例数による高い信頼性を無視はできないからです。しかし、昨今の経済情勢を考えると、何とか患者さんの治療費負担を軽くしてインプラントができないかと私たちは考えました。その結果、後発(ジェネリック)のインプラントメーカーであるPLATON社製インプラントの導入によりインプラント治療を1本18万5000円から提供できるようになりました。この18万5000円(白い歯であれば1本21万円)という価格であれば、インプラント治療がかなり身近なものに感じて頂けるのではないかと思います。さて、この日本の後発インプラントメーカーであるPLATON社製のインプラントが悪いものかと言われると、決してそうではないと考えています。もしも悪いものであれば、私たちは決して導入はしていません。PLATONインプラントは、厚生労働省の認可が下りている高度管理医療機器として日本の多くの医療機関で使用されていて、今のところ大きなトラブルは報告されていません。従って、私たちは治療費を抑える手段として、症例によってはPLATON社製のインプラントを使用することも一つの選択肢と考えています。決して安いから悪いとか、長持ちしないということはないと思います。要は、ブランドのもつ信頼性をどう考えるかということです。ただ、信頼性とは別の話として、前述の2社のインプラントにしかできない治療というのはあります。例えば、オールオン4などの特殊な治療はNobel Biocare社製のインプラントが第一選択となります。また、前述の2社は世界100カ国以上で使用されているグローバルブランドですが、PLATON社製インプラントは主に日本と東南アジアの数カ国でしか使用されていないという事実はあります。従って、これから海外で生活される可能性のある方や、海外勤務が長期にわたる可能性のある場合には、インプラントのメインテナンス(定期検診)や何か問題が生じた場合などに海外の歯科医療機関での対応を考えると、グローバルブランドの先発インプラントメーカー製を使用した方が安心ということは言えると思います。最終的には、患者となるあなたが医療機器のブランドや信頼性についてどう考えて選択するかということだと思います。


【質問】あべやま歯科クリニックは、ホームページで安いインプラント治療費について具体的な値段などについて表示していないのは何故ですか?他の歯科医院では、目立つように書いてあって判りやすいのですが、あべやま歯科は判りにくいです。いろいろ尋ねて、やっとプラトンインプラントで銀歯で良ければ1本18万5000円から治療可能ということが判りました。もう少し、判りやすく値段を表示した方が、良いのではないでしょうか。

【回答】ご意見有り難うございます。率直に申しまして、当院は、インプラントのディスカウントショップにはなりたくありません。大学病院レベルの高品質の治療を低価格で提供するという姿勢を崩さないように患者さんに理解して頂くため、ホームページでのディスカウントショップ的な治療費表示はしていないということです。ホームページに『インプラント○○.○万円の低価格!』などと宣伝すると、どうしても薄利多売のイメージになり、当院の治療方針(トリートメントポリシー)から外れてしまいます。ホームページに派手に治療費を書けば、低価格だけに惹き付けられて沢山の患者さんが来て頂けるのかもしれません。しかし、インプラントは家電製品とは違い、低価格だけで勝負しても治療の質が低ければ何の意味もありません。私たちは当院の治療方針や治療内容、治療への価値観などにまずは共感して頂けて、その上で様々なインプラント治療の選択などにおいて、他の医療機関より安い費用での治療も選択できるようなオプションを用意しているに過ぎないと考えています。低価格だけを理由に当院が選ばれることを敢えて避けているため、ホームページに安い治療費を派手に表示していないと理解して頂いても結構です。ただ、ホームページにおいて治療費が判りにくいというご意見に関しましては、検討課題と認識しております。貴重なご指摘有り難うございました。

 

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