現在、宇宙への衛星等は国連等の審査を受けず、自由に発射してきた。
そして宇宙のはゴミが多くなってきていると言われています。
このまま宇宙のゴミを増やさせれば将来衛星が活用できなくなる可能性がある。
宇宙ゴミを増やさない方法、使用目的等の審査をしてチエックをして衛星を揚げるべきである。
日本経済新聞
宇宙に散らばる微細ごみを探せ VBが調査衛星を初公開
ロシアで来春までに打ち上げ
- 2017/9/20 14:18
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宇宙ごみ(デブリ)回収ベンチャー企業(VB)のアストロスケール(シンガポール、岡田光信最高経営責任者=CEO)は20日、来春までに打ち上げを予定するデブリ観測衛星を東京都内で初公開した。同社が狙うのは10ミリメートル以下のデブリ。微細なデブリを探索する衛星は世界でも初めてだ。衛星は21日にロシアに向けて運び、打ち上げに備える。
宇宙ごみの観測衛星について説明するアストロスケールの岡田光信CEO(20日、東京・墨田)
「各国の宇宙機関など多方面からぜひデータを欲しいという声が寄せられている。宇宙開発で、デブリ問題にいかに関心が寄せられているかという証拠だ」。岡田CEOは同日、デブリ観測衛星「IDEA OSG1(イデアOSG1)」を同社の日本R&D拠点(東京・墨田)で公開し、意義を強調した。
イデアOSG1は、重さ25キログラム級の小型衛星だ。機体の表面に微細な銅線をプリントした膜を張っており、通電させて地上600~800キロメートルの宇宙空間を飛ぶ。大きさが10ミリメートル以下の微細なデブリが機体に当たると銅膜が破れて通電できない部分ができる。地上で通電状況を確認すれば、衛星にデブリがあたったかどうかがわかる仕組みだ。
宇宙空間に散らばるデブリの大きさは数ミリメートルから数メートルまで様々。衛星設計に携わった荒木友太さんは「国際宇宙ステーション(ISS)の地上400キロメートルから静止衛星が飛ぶ地上3万6000キロメートルまで数百万個はある」と話す。デブリは秒速7~8キロメートルで飛び交っており、ぶつかったら「弾丸に打ち抜かれるようなもの」(荒木さん)。
デブリの実態は米航空宇宙局(NASA)や欧州宇宙機関(ESA)が予測を発表しているが、調査によって数が大きく異なる。アストロスケールはデブリを直接観測して、実際のデブリ数を推測する。2017年末から18年初めにかけて、ロシアのロケット「ソユーズ」で打ち上げ、バイコヌール宇宙基地かボストチヌイ宇宙基地が候補地だ。
これまでは順風満帆とはいえなかった。当初、ロシアの小型ロケット「ドニエプル」での打ち上げを目指し、15年春ごろに衛星の開発を始めたアストロスケール。しかし完成間近になった16年、ウクライナ情勢の緊迫化などで打ち上げロケットがソユーズに変更になった。そのためロケットと衛星の接合部分の設計などを大きく見直した。「予定の打ち上げロケットが変更されたので苦労した」と荒木さんは振り返る。
衛星は切削工具のOSGや東京理科大など数十の企業や大学が協力し、開発コストは宇宙航空研究開発機構(JAXA)などの大型衛星の100分の1程度で済んだという。岡田CEOは「宇宙ビジネスは過去は政府機関のものというイメージだったが、現在は民間企業が次々に参入し、資金調達もできるようになってきている」と抱負を述べた。
(矢野摂士、安西明秀)
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