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男後

2008-11-13 08:21:44 | 青春生き残りゲーム
男涙を頂戴したロビンに

「でも誰かに心配させるよな可能性のある公衆の面前で泣くのは
 ちょっと子どもっぽいんじゃないの?」

とメールしたら

「僕の目の前で友達が泣いたら、時間を割いて慰めると思う。
 ひと前で涙を流したのは20年ぶりだし
 それにはそれだけの理由があったわけで。

 僕が子どもっぽいというより、
 君のほうが無神経で、精神的に子どもなんじゃないの」

と返事がきた。

お、ロビン、やるな。
柔男だと思ってたら反旗を翻すこともできる子なんだと。

「いや、あたしの前で泣いた男をはじめて見たからびっくりしたんだよね。
 もしあたしがロビンの長年の友達だったり、彼女だったら

 もっと別の何かをしてあげられたと思うけど。

 あたしの前では強い男であってほしかったんだよね・・・」

とずるい返事をしたら

大漁大漁のメールが送りつけられた。
ふー。

「ハイ、アキ男。

 旅行の楽しい報告をありがとう。
 いい時間を過ごせたようで僕もうれしいよ。

 僕は依然として君を知りたいと思ってることを伝えたいと思ったんだ。
 (君もそう望んでいればの話だけれどね)

 君を知るのに残されてる期間は6~7ヶ月しかないけれど
 最大限その時間を有意義に過ごしたいと思ってる。

 こんな諺を聞いたことがあるかな?
 「時間は誰にも平等だ」

 限られた時間をどう使うかは君次第だ。
 僕はこの諺の通りだと思う。

 君はこの先忙しくなると思うと言ったけれど
 君がどのくらい僕といっしょにいたいかに拠ると思う。

 僕たちお互いが望めば、お互いを知る時間は充分にあると思う。
 僕の試験が終わったら、この夏の間、どこかに遊びに行けると思うし。

 ところで僕は君の人生観についてここ最近ずっと考えてた。
 僕のとどう違うのかも。

 人生には思い通りにいくことといかないことがあると僕は信じてる。
 見えない力が作用するというよりも、自分で自分の運命を切り開けるとも思う。

 NZで君がIT分野で仕事を見つけられるチャンスはあると思うけれど
 それがとても難しいということも知ってる。

 僕自身がカナダに行ったとき、様々な移民といっしょに働いてきたし
 カナダに着いたばかりのときは自分が移民として仕事を探すのにとても苦労したからね。

 前にも言ったとおり、試験が終わったら
 君の仕事探しの手伝いをするよ。
 まず君の履歴書からはじめよう。

 ところで今、僕の人生にはいろんな変化が起きてる。
 僕と妻とで話し合って、僕が今の家を出てく日が12月9日に決まった。

 売らなきゃいけないものがたくさんあるし
 新しいフラットも探さなくちゃ。

 フラットに住むのはかなり久々だし

 2つの持ち家の所有権とローンを持つから
 しばらくの間はお金のやりくりもちょっとタイトな感じ。

 それに加えて、君も知ってるとおり、僕の試験は来週だし。
 この試験ていうのが3時間で3つの小論文を書くってやつなんだ。

 4つの小論の準備までは終わらせたところ。
 戦略的人材管理、国外在住者給与、国外在住者と帰還労働者関連事項、
 政府系機関の構造改革による影響(主に1980~90年代の)。

 先週のプレゼンはほんとにうまくいったんだ。
 グループリーダーを誰かに任せるのはちょっと心配だったんだけど
 (僕は基本的にいつもリーダーをしてるからね)

 誰かにこの役割を譲るというのもおもしろい経験だったし
 その中で何をどんなふうにプレゼンするかという点で積極的に参加したしね。

 今回のプレゼンは人材資源ビジネスにおける国際化の影響についてだったんだけど
 このプレゼンの中でプーケットでホテルを経営するというロールプレイングをしたんだ、よく練った失敗談も入れてね。

 これがかなりおもしろく仕上がって笑いもとれたんだ。

 そういえば新しい仕事のネタもやって来たんだ。
 2年前にMITが閉鎖されてから、
 キャリア向上センターという構想が持ち上がってた。

 しばらくの間、僕はこれを軌道に乗せるという話を留意してきた。
 このポジションではセンターの立ち上げと部下のマネジメントが必要になる。
 だけど1年間の契約という条件がネックなんだよね。

 僕には今フルタイムの仕事がある。
 一度このセンターが軌道に乗れば、
 フルタイムで働く人間は必要でなくなると思うんだ。

 その点がひっかかるんだよね。
 多分応募すると思うけれど、
 フルタイムの職を失わずに出向できないかどうか打診してみるつもり。

 もうひとつ気になるのが、どのくらいの予算が投入されるのかってとこ。
 今僕たちの部署は限られた予算で動いてる。
 このセンターはおそらく僕たちの部署下に配置されるだろうからね。
 キャリアコンサルティングは儲かるビジネスというより金食い虫的な扱いなんだよね。

 ところで僕は君とトンガリロに行ったときのことを何度も思い返してみた。
 正直にいうと僕は君に対する僕の接し方がほんとに嫌だった。

 君がときどき居心地悪そうだったのも気づいてたし
 そこでちょっとひけばよかったと思う。
 お互いに居心地のいい友達関係を築くべきだったとね。

 君がどうして僕にひいて欲しかったのかもよくわかってる。
 君が僕のある点を好きじゃないといったとき
 それは僕が自分勝手で君がどうしてほしいかをよく考えなかった点だと思ってる。

 言い訳にはならないけど、
 ほかにカレシがいる子とデートしたことが今までなかったから
 どうしていいかわからなかったんだよね。

 誰かを不快にしてしまうなんて僕にはありえないことなんだよね。
 公衆の面前で泣くのと同じくらい!

 それから君の前で涙を流したことは褒められたことじゃないっていう
 君の意見にも同感だ(謝ってくれてありがとうだけど)。

 君がどうしていいかわからなかったというのも当然だと思うよ。
 実はまだ君には話してないことがあって
 それは君が聞く準備ができたときにでも話したいと思ってる。

 それを聞けば、あの週末に僕がなぜあんな行動に出たのかも
 君に少しはわかってもらえると思う。

 でもこの段階では、その話は君が僕を知りたいと思う以上の深い話なので
 また別の機会に話すね。

 君の前回のメールにあった、
 誰かが君に興味ないとわかった瞬間に
 その誰かへの思いを止めることができるという話、とても興味深いんだ。
 もっと詳しく聞かせてくれないかな?(君が話したければの話だけど)

 これ、僕が君を、または世間一般の女性を理解するのに
 すごく役立つと思う。

 つまり男性が君を女としてではなく
 やりたいだけの女として見てるとき、君がしらけちゃうってこと?

 ちょっと単純化しすぎ?
 それとも単刀直入すぎる?

 それともトンガリロでの僕の不適切な行動のせいで
 君の僕への気持ちが醒めちゃったと暗に言ってる?

 もしそうだとしても、
 もしそれが君が僕からちょっとひいた理由だとしても
 僕は驚かないけどね。
 (君と君のカレシのこともあるだろうし)

 僕が何かを欲しくて進んだとき
 実は進むべき方向と完全に逆方向に進んでおじゃんにしちゃうことが時々あるんだ、
 笑っちゃうよね。

 自分の気持ちにまっすぐでいることで
 自分の立ち位置が把握できることもあるんだけどね。

 僕は君に魅かれてるけど
 やりたいだけの女として見てるんじゃないんだ。

 僕の目標は君とすべてのレイヤーでつながること。
 そうなれれば肉体的つながりがもっと重みを増すと思う。

 とにかく小説みたいに長いメールになっちゃったから
 今日はこのへんで。

 なんだかがんがんがんがん書いちゃうんだよね。
 まだ書きたいことがあるくらいで。

 よい1週間と、仕事探しがんばってね(仕事を探してればだけれど)。

 じゃあね、ロビンより。」
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