旅する小林亜星

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包菜

2009-01-18 20:09:45 | 恋のうた
星占をどの程度信じてるのかわからないサモア人L。

オークランドから家に戻る途中に
また彼の住む隣町で1時間のバス待ちなので

暇つぶしに呼び出してみる。
と言いつつ、ドキドキもする。

ちょっと早い電車に乗って
会える時間は1時間半。

バス停の待合室の裏に座って話す地べた。

相変わらずの色黒な肌を逆手にとって
白いタンクトップからむき出しの上腕二頭筋と

サングラスで読めない表情と

きれいに切り揃えられたあごひげがたまらない。

悔しいけどかっこいいじゃないかという思いを打ち消すよに

「で、ほんとうはいくつなの?」と切り出してみると

「39歳。
 アンタ、31歳には見えないから、おっさん扱いされたらいやだなと思って」と白状した。

嫁とは去年破局したこと、

嫁が15歳で、彼が31歳のときから付き合ったけど
嫁が遊び足りないという理由で別れたこと、

娘二人はサモア語を習いたがってること、

金曜の夜は元嫁が飲みにいくので
娘二人を預かってること、

そろそろラグビーシーズンが始まるので
ゲームに備えて身体を鍛えてること、

キャベツの収穫はラグビーのトレーニングだと思ってること、

彼が3歳のときに両親が離婚して
記憶の片鱗もない母親はアメリカにいること、

お金を貯めたら
母親に会いにいきたいということ、

仕事中にもちょくちょくマリファナを吸ってること、

クリスチャンなこと、
去年1年間で教会には3~4回行ったこと、

朝起きるとお祈りすること、
それは友達が2人、寝たきり、もう2度と起きなかったことがあったから、

彼の名前はサモア語で「天使」を意味すること、

結婚や彼女を作ることはもう考えてないこと、
ただ出かける相手がほしいこと、

「アンタのこと、好きだけど、カレシいるしね。
 でも友達になるにしてもアンタ、クールだよ」と彼。

次の週末に映画を見にいくことになった。

だから青い眼をした、かわいいかわいいカレシを裏切ってまで
セックスしたいとは毛頭思ってないわけで。
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