一日1笑

どんな一日でも1回位は楽しい出来事があるはず!せっかくの一日だもの、楽しんで過ごします♪

涙があふれて

2010-04-03 23:58:24 | ひとりごと
父が 『アルツハイマー型認知症』 と診断され、昨日緊急入院しました。

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【4/1(木)】
AM5:50 こちら マイツーホー ですが、ガスが1時間一定量で使われていますのでお知らせします。

AM5:51 すぐ父に電話する。
       普通の声で出たものの、ガスを見に行っている間に電話のことを忘れてしまったらしく戻ってこない。

AM5:55 NTTの114番で呼び出し音を鳴らしてもらおうとしたものの我が家はauのため114にかからない 携帯からもつながらない
       再度マイツーホーに電話、事情を話して向こうで呼び出してもらうことになる。

AM6:25 待てど暮らせど連絡なし。
       マイツーホーに問い合わせたら、114から呼び出し音を鳴らしても応答なしとのこと。

AM6:30 このままじゃあらちがあかない。今から行けば出勤時間には間に合う!行こう!!
       実家に向かう。

AM7:00 実家到着。
       「お父さん、ガスついてるの?電話どうしたの?」
       『お前、どうしたんだ?』
       強火で鍋が空焚きになってる
       受話器はカメがひっくり返ったみたいに外れてる...。

AM7:20 「もう一人の時はガス使わないでね 」そう言って元栓を閉める。
       『いったいなにがどうなっているんだ』
       そう言う父に、やさしい言葉もかけず実家を出る。

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PM16:15 妹からの電話。
      『今、階下の人から電話があって、お父さんの部屋から水が出て下の家までプール状態になってるんだって
       私もこれから向かうから、すぐに来て!』

PM16:30 今日から小学校のキッズ(預かり保育)へ行っているゆうかを迎えに行き、その足で実家に向かう。

PM17:10 実家到着。
       先についた妹夫婦が、父の部屋の水始末をしてくれていた階下と階上のお宅にお詫びをしていてくれた。
       到着時、父は床に座り込んでうなだれていたとのこと

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PM22:00 一度家に帰り、着替えを持って妹の家に向かう。

PM22:30 妹宅到着。父とゆうかと私、3人で泊めてもらう。

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4/2(金)
AM8:30  かかりつけ医の先生に入院のための紹介状を依頼する。

AM8:50  出かけようとしたら、父が頑として動かない。
        『お前たちのたくらみがよーくわかった、お父さんは納得していないぞ、絶対行かないからな

AM9:50  私と妹ではどうにもならず困り果てているところに助け舟。
       妹ダーリンとお母さんがすごいタイミングできてくれた。

AM10:40 長い長い説得の末、なんとか家を出る。
       「大したことないんだから大丈夫だよ!」最後は話をそらし、半分騙したような恰好。
        お父さん、ごめん...。

AM11:10 区役所の駐車場にて待機。
        高齢者支援担当の方が入院先を一生懸命探してくれている。

PM12:00 車の中でおにぎりを食べる。
       『すみませんがトイレに行きたいんです。すみませんね。』
       隣に座っている妹をよその人だと思い込んでいる父。
       私よりずっとずっとやさしい妹は、なだめながら支えながらトイレに付き添う。

PM13:15 ようやく病院が見つかり、書類の手配も済んで病院に向かうことになる。
        「私たちもタクシーで追いかけますから」区役所の方が2名も付き添ってくれる。
        本当は私たちだけで行くのはとっても不安だった、でもまさか一緒に行ってくれるとは思ってもみなかった。

PM14:00 病院到着。
        状況がよく分かっていない父。促されるままに車いすに乗り診察・検査を受ける。
        その間、父の生まれ、経歴、病歴、趣味、性格 もろもろのことについて問診を受ける。
        この先生、答えたことを真剣に受け止めてくれる。聞いたことに丁寧に答えてくれる。
        こんな人間味のある先生今までいなかった、初めてだ

PM16:00 検査が終わり、いよいよ病名の告知。
        それを聞いた父、いきなり怒り出す、暴れだす。普段はこんなじゃないのに

PM16:30 暴れるといっても車いすに乗っていては限度がある。
        それでも最後の扉の前で必死に力を出し、入るまいとする。
        最後に「ゆうか、ゆうか」と呼び、私の後ろから半分だけ顔を出すゆうかにむかって
        「いいか、この人たちは間違ったことをしているんだからな」
        お父さん、ごめん。
        ようやく病室に入る。

PM17:00 妹が病室でずっとお父さんをなだめてる。私はいない方がいい模様。
        さまざまな説明・もろもろの手続きを済ませる。

PM17:50 ようやく落ち着きを取り戻した父。
        「皆さんのご迷惑にならないようにしますから、よろしくお願いします」
        看護師さんにそう挨拶する父。

PM18:00 夕食。
        お昼ごはんを食べていないと思っている父。車で一緒におにぎり食べたんだけど
        食欲はある、完食。
        「糖尿の管理がありますからおやつはご遠慮ください」さっきそう説明されたけど、
        初日だもん、今日位いいよね。売店でこっそり買ってきたどら焼きをすすめたら
        『お父さんおなか一杯だからいいよ』

PM19:50 面会時間終了10分前。
        「また日曜日来るからね、今夜はゆっくり寝るんだよ。」
        『ああ』
        いつものお父さんだったら、私たちが見えなくなるまでこっちを見てる。
        でも今日は、真っすぐ一点を見つめてこっちを見ない。一度も見ない

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PM22:00 妹を送り届け、ゆうかと家に戻る。
        おなかすいたね。ゆうかカップラーメン、私おにぎり。昨日からこの繰り返し(笑)
        お父さん、ちゃんと寝てるかな?暴れださないかな...。

PM23:00 もう限界だ。お風呂にも入らずベットにもぐりこむ。
        でも涙があふれて眠れない...。

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【4/3(土)】

AM10:00 ケアマネージャーさんから電話が入る。
        昨日おとといと、本当によくしてもらった、ありがとうございます。
        話しながら、涙があふれて止まらない。

AM11:00 家にいるといろんなこと思いだしちゃうので整形外科にリハビリにでかける。
        首のけん引をしてるのに、どうしよう涙が出てきちゃった。

AM11:40 妹からの電話。
        『今病院から電話があってさ、』「どうした?もしかして暴れちゃったの?
        『ううん、一人で歩こうとして転んじゃったんだって。たんこぶができたけど大事ないって。
        でも危ないのですみませんがベットに寝ている状態でベルト固定させていただきますって
        「お父さんどうしてるの?」
        『特に騒ぐこともなく、ボーっとしてるのかな?落ち着いてはいるらしいよ』
        リハビリに戻るのに、どうしよう涙が出そうだ。

PM13:00 駅前で桜を見ているダーリンとゆうかを迎えに行く。
        楽しそうに遊んでいる2人。
        私とお父さんも昔はこんなに仲良しだったのかな?
        そういえばケンカしたとき「お前のことが可愛くて可愛くて仕方なかったのに」って言ってたっけ。
        やだ、涙がにじんで満開の桜なのによく見えないよ。

PM15:00 お父さんの妹弟に報告の電話をする。
        話しながら私、涙声になる。
        ちゃんと説明しなくっちゃ、しっかりしなくっちゃ!

PM16:00 妹から『涙がとまらないね』って件名のメールが入る。
        どうやらあちらも同じらしい、ホッ。

PM18:00 お父さん、ごはんちゃんと食べられてるかな?

PM20:00 だめだ~ 何をしててもいろんなこと思い出しちゃうよ

PM22:00 何もする気になれずベットに入る。
        しまった、ティッシュがなかった。あふれる鼻水を拭きにリビングに戻る。
        正直、こんな悲しいとは思わなかった。

PM23:00 やっぱり今日のうちに書いておこう。
        ブログに書くことで気持ちの整理をつけておこう。

そして今、書き終えても、やっぱり涙があふれて止まらない。