クラウドストレージ始めました!

クラウドストレージソリューションを提供する製品の販売を通してクラウドの先に見えてくるものを書いていきます。

クラウドをファイルサーバーとして利用 (1)

2012-02-27 08:33:06 | 日記

数年前までフィルサーバ統合を行う企業が多くありました。各部門で保持していたファイルサーバを集約し、データセンターで大型ストレージを導入し社員のファイルサーバとしたのです。個人のデータはIT管理者により保護され、各部門のPCがわかる人がボランティアで行っていたファイルサーバ管理も必要なくなります。

今、このデータセンターに設置された統合ファイルサーバをクラウドに移行しようと考えるIT Proが増えています。ファイルサーバの管理は日常のデータバックアップ/リストアの作業に加え、高価なストレージの維持費、データセンターコストも無視できません。Amazon S3やWindows Azure ストレージをファイルサーバとするためにはどのようなことに注意する必要があるのでしょうか。私なりに考えてみました。

クラウドストレージを構築するには大きく2つの方法があります。

(1) ファイルサーバをデータセンターに残し、ストレージ機能だけをクラウドストレージを利用する

Windows Serverなどサーバを従来通りデータセンターに設置し、このサーバが利用するストレージ領域にクラウドストレージを利用する方法です。クライアントからは従来通り、このサーバに対してネットワークドライブを割り当てデータアクセスを行いますが、実態としてのストレージはクラウド上にあります。この方式が優れているのは、ディレクトリーサービスやファイル共有機能は従来と同じものを使用できる点です。一方で、データセンターには小規模ですがサーバは残ってしまいます。

(2) クライアントから直接クラウドストレージを利用する

クラウドストレージは一般的にREST (Http)でアクセスを行います。したがって、エクスプローラからクラウドストレージに対してネットワークドライブを割り当てて使用することはできません。そこに、何かしらのソフトウェアが必要になります。データセンターからはファイルサーバのサーバ、ストレージはなくなり、利用者はインターネットさせ接続されていれば世界中どこからでも自分のフォルダに接続できるようになります。しかし、現実には未だ従来のファイルサーバと全く同じ機能を提供している製品はありません。

明日は、ファイルサーバをストレージに構築するためにはどのような機能を実装しておくべきなのか考えてみたいと思います。



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