ネコのヒトビト

ネコにまつわるヒトビトについてのお話等

あの時 ほんとは好きだった

2018-02-12 21:08:51 | 思ったこと
あの時 ほんとは好きだった

あなたが好きだった
あなたが好きだった

愛が、どんなものかわからなかった
愛なのか、
そうでないのかわからなかった

あの時から
8年
あなたと会って

8年経ったのに
あなたと会うと

よみがえってくる
心がふるえて
身体に電流が走った

こんなにも
私はあなたを愛していた

でも
私はそれを打ち消した

あなたへの思いを
青春時代の幻影だと侮った

あれから更に時が流れて
今やっと
あなたを

愛していたことを

私は心から
認めようと思う

もう
手が届かないあなたを

遠くから見つめている

誰も見つけてくれなかった
私の中の ワタシに気づいてくれて

心から認め
慰めてくれた
貴方の優しさ 素直さ

あなたの動かない身体が
好きだった
あなたの
動かない手が
あなたの
動かない脚が
あなたの車椅子に持たれた
背中が
どうしようもなく
好きで
いつまでも一緒にいたかった


でも
あなたは
今は動かない身体でありながら
たくさんのことを成し遂げ
たくさんの人と心を結び

わたしには手の届かない人になった

わたしが一緒にいたら
きっと
足手まといになっていたと思う

だから
これで良かったと
思っている

あなたを好きになって
あなたを愛していたときづいて

貴方を見つめて

でも
わたしは自分と向き合うってことが
できなくて

回り道してきた
誠実に自分と向き合って
貴方を愛するということは
人として
成長していかなければならないという現実に
背を向けて
人生を侮って
自分を侮ってきた

愛するということは
どこまでも
貴方にも
自分にも
誠実に向き合っていくこと

その苦しさから
逃げてきた

もっと
向き合っていたら
わたしの人生は違うものになっていたと思う

もっと
誠実に向き合っていたら

愛を
心の中の灯火を
信じる事が出来たら

今は思いを巡らす

過去の事は過ぎた事

もう少し馬鹿にせず
自分の心に素直に
向き合ってみようか

もう少し自分の心に嘘をつくのやめて

もう少し
自分の心を認めてみようか
そしたら
どんな風に 風景が変わっていくだろうか