タロリズム

タロにはタロのリズムがあって

猫じゃらしが 目の前で どんなに 怪しい動きをしていても

ぜんぜん見えていないが如く反応しない時がある

それでいて
遊ぶ気マンマンで
ネコトンネルの中で獲物を待っている。

いつまでたっても動かなく

私が 飽きて
どこかに行ったあとも

ずっと
ネコトンネルの中で待機しており

そのうち


ヘア〜 と不満そうに鳴き
出て来る


タロは
その気になってる時も
すぐに獲物にとびつかない

一度首をのばして
構えて

それから周りを見回して

それから
構えて

尻を振ろうかなと用意して

また首を伸ばして 獲物を確認して もう一度構えて

また周りに気をつけて

と
気が遠くなる


ステゴザウルスが浮かぶ

神経の伝達速度が遅ッ

それでいて
その気になった時は

びっくりするほど

素早く
(重いので)やたらと派手な迫力がある音を立て
予測不能な動きの荒々しい
ハンターとなる





たろにはタロの リズム


タロリズム

猫のココロの栄養

時々、ふくちゃんは　私の顔をじっとみつめて

んかう

という

なにかが食べたい時が多いのだが



そうでない時は


そろそろ私も遊んでよ

という意味である。

他の子はオスなので、甘え上手なのか　遊びを誘ってくる

ふくちゃんは甘え方が下手なので　だから愛しいのだけど


ふくちゃんは、根っからのハンターなので

ハンターの気持ちをくすぐるネタを、用意しなければならない

遊びは、そして　楽しくなくてはならない

私も、楽しまなければ
一緒に楽しまないと

猫も楽しくないと
私は思う。

遊ぶ時の目の輝きと、動き

遊んだ日は　一緒に寝てくれるけど

遊んでない日は荒れて　ほかのとこで寝たりする

遊びは　猫の　ココロの栄養

外に出られない分、ココロノ栄養を　せっせと生産できるように
工夫しなければならない。

心の音調

言葉は嘘をつけても

言葉を発する声の音調や息遣いには嘘がつけない

かすかな音の違い
かすかな音調の響きに　しらずしらす　耳を傾けている

感謝のことばも

丁寧なことばも

発する言葉よりも
その心の音調が、響く

その心の音調は　胸に　ずっと響いていく


なにを大切にしている人なのか

なにを　

たいせつに　


している人なのか

不幸の始まり

自分のことしか考えられない精神状態が　不幸の始まり

だれの痛みもわからない

寂しさも　怖さも　叫んでいても　心が聞こえない

自分の寂しさや　怖さや、怒りや　痛み　だけに　耳を傾けている
そこにしか、気づけない

だから　だれの痛みにも気づけない気付かない

誰かの為に　自分を　一度置いて　捧げることはできない

自分のことしか考えられない

自分の苦しみにしか気づけない


多くの犯罪は、きっと
自分の苦しみだけにとらわれ

人の苦しみの音を聞けなくなった時に起きるのかもしれない。

安心のリズム

たろは、いつも私が食事をしている最中に
背中に手をかけてきて

ヘァ〜〜ンとなく

しつこい。

私が食事を食べている時に限って
というか

私が、忙しいというか　気ぜわしいタイミングに限って

なにかアピールしている。

餌が欲しい時

遊んで欲しい時

べつに遊んでも欲しくないし　腹も減ってない時は、ただ一緒にいたい時。

私の部屋に誘って

たろはおなじベッドに登る

私が寝転ぶと、隣で　ずっとフミフミしている
フミフミフミフミ　フミフミ　フミフミ

口を膨らませながら、目が座っていて、なんか恍惚の表情で

ずっとフミフミしている

フミフミ　フミフミ　フミフミ　フミフミ


そのうち私が、他の用事でいなくなっても

そこでずっとフミフミし続け　そのうち　丸くなってねる。

フミフミは安心のリズムなんだろうか
ただ不安なんだろうか

私が、気ぜわしくて　心の余裕がない時

たろはベッドに誘う気がする

そこで、息抜きしなさいよ
と
言ってるみたいな気もする。

そして、フミフミフミフミ


そのうち　他の用事で私がいなくなると

安心のリズムで眠くなるのか　寝る

そうでない時は

また私の近くにやってきて、腹を出して　アピールしている。