村上さんの新作がダブルミリオンということですが、ちょっと読む気分でもない。
かなり昔の、さし絵の入っていたりするゆるめエッセイのほうが好きなんですよね。
近年はすっかり文学界の重鎮になってしまった感があって、あんまりそういうの
ないようですが。
Pain is inevitable, Suffering is optional.
「痛みは避けがたいが、苦しみはオプショナル(こちら次第)」
これは村上さんが紹介していた、マラソンの時に唱えるマントラのひとつ。
なんだか今時のご時世に染みる、いい言葉だなと思います。
禅僧のことばかなんかを英訳したものみたいな感じでもあるし、
論理療法の実践をワンフレーズにしたものとも言えそうでもある。
さて、この言葉はマラソンをする個人だけでなくて、社会にもあてはめる
ことはできるでしょうか?
「不況とか環境問題とか諸々の痛みは避けがたいが、苦しみは国民の選択しだい。」
どうも option を考えるより suffering が多すぎて、painをさらに増幅させている
ように思えます。悪いときというのはそういうものですよね、個人も社会も。
その国民の選択というのがもうすぐあるわけなんですが・・・
1986年に出た本にある「政治の季節」という一文によると、村上さんは投票というものを
したことがないという。
しかし、大恐慌に匹敵するようなクラッシュがやってきたら、否応なしに自分の立場を
決定しなければならない「政治の季節」がやってくるだろう。
その時は、自分も『ビッグ・ウェンズデイ』のラストシーンみたいに投票所に向かうかもしれない、
と。
村上さんはこの文章を書いたのはおそらく1Q84年あたり。
ここでは、クラッシュを今世紀中と予想していたが、200Q年の今年、
村上さんの夏に「ビッグ・サンデー」はやってくるのでしょうか・・・・。
かなり昔の、さし絵の入っていたりするゆるめエッセイのほうが好きなんですよね。
近年はすっかり文学界の重鎮になってしまった感があって、あんまりそういうの
ないようですが。
Pain is inevitable, Suffering is optional.
「痛みは避けがたいが、苦しみはオプショナル(こちら次第)」
これは村上さんが紹介していた、マラソンの時に唱えるマントラのひとつ。
なんだか今時のご時世に染みる、いい言葉だなと思います。
禅僧のことばかなんかを英訳したものみたいな感じでもあるし、
論理療法の実践をワンフレーズにしたものとも言えそうでもある。
さて、この言葉はマラソンをする個人だけでなくて、社会にもあてはめる
ことはできるでしょうか?
「不況とか環境問題とか諸々の痛みは避けがたいが、苦しみは国民の選択しだい。」
どうも option を考えるより suffering が多すぎて、painをさらに増幅させている
ように思えます。悪いときというのはそういうものですよね、個人も社会も。
その国民の選択というのがもうすぐあるわけなんですが・・・
1986年に出た本にある「政治の季節」という一文によると、村上さんは投票というものを
したことがないという。
しかし、大恐慌に匹敵するようなクラッシュがやってきたら、否応なしに自分の立場を
決定しなければならない「政治の季節」がやってくるだろう。
その時は、自分も『ビッグ・ウェンズデイ』のラストシーンみたいに投票所に向かうかもしれない、
と。
村上さんはこの文章を書いたのはおそらく1Q84年あたり。
ここでは、クラッシュを今世紀中と予想していたが、200Q年の今年、
村上さんの夏に「ビッグ・サンデー」はやってくるのでしょうか・・・・。