92の扉

2015年9月で一旦休止しましたが、細々再開しようと思うので、よろしければ、扉を開いてみて下さいね!

変わりゆく街並み 2009 -松本市街散策-

2009-02-14 | 信州(松本市街・近郊)
 「人の心は移ろいやすいもの」と言いますが、街並みもまた、移ろいゆくものなんでしょう。

拡幅された伊勢町通り 自己破産で閉まったままの鶴林堂ビル


 老舗書店の「鶴林堂」さんが自己破産されたのは、もう一昨年になるワケですが、今度は老舗文具店の「遠兵」さんが今月上旬に閉店されました。

閉店した遠兵 法律事務所の告示


 様々な噂も飛び交っていますが、ウチはその真偽について知る術もありませんし、敢えて詮索するつもりもありません。

 ただ、個々のお店もさることながら、松本市の「なかのひと」達がどういう「まちづくり」をしたいと考えて動いておられるのか、非常に「わかりにく」と思うことが多いです。

 ところで、個人的に寂しく思う変化がもうひとつありました。それは、東町通りの大橋の袂にある写真店が閉店されて取り壊されていることです。

解体される新光カメラ店(大橋より) 解体される新光カメラ店(バス停「東町」より)


 学生時代に馴染みだったカメラ屋さんは別にあったのですが、ペンションでのアルバイトで貯めたお金でスライド映写機を購入したのは、当時の下宿から割と近かったこのお店でした。

 そう言えば、古くは八十二銀行の東町支店があったのに閉鎖・解体されて随分と久しいですし、つい最近だと思っていた「セイフー」さんの閉店からも、既に3年半ほどが経過しているんですねぇ。

八十二銀行東町支店の跡地


 何の変哲もない、見慣れていると思っていた景色が、いつの間にか遠い記憶の「思い出」にしか残っていないようなことが、年々増えてきているような気がしますよ。



[追 記]

 折しも信濃毎日新聞のWabサイトに「松本城周辺、歴史や文化を生かした街並み整備へ」(2月19日)という記事が掲載されていました。何でも松本市は来年度、松本城周辺を対象に街並み整備事業「お城周辺まちづくり事業」に着手し、再来年度からは他の4地区と合わせた「歩いてみたい城下町まちづくり事業」(仮称)に取り組む計画なんだとか。

 拙速でつまらないハコモノを作られても仕方ないですから、「関係者の意見を2年ぐらいかけて集約したい」と仰っているという市街地整備課さんの考えは勿論わかるのですが、近年の中心市街地の衰退を見るにつけ、実際のところ「果たしてそのスピード感で事業を進めている間、街が持ちこたえ続けることができるだろうか」という心配を拭い去ることができません。

 関係者の意見は勿論ですが、事業主体としての危機感や Will も十分持ち合わせて、元気につなげていって欲しいものです。(2009-02-20:追記)



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