無 旅たち ティカムサの歌

映画『ネイビーシールズ』

>>テロを阻止するために、様々な戦闘がなされる。
　最後に、一人の大尉が手榴弾におおいかぶさり死んでしまう。
　その友人は実行犯から数発撃たれ、気を失う。

　この友人が生還し、大尉の子どもに宛てて手紙を書く。


「お父さんはいい男だった。彼なしで大きくなるのは大変だ。
　痛みや孤独を感じるだろう。そこは父が見えない海だ。
　だが君は彼の気質を受け継いでいる。
　お父さんを手本にすれば、まっとうな人間になれるはずだ。
　お父さんの意志、価値観は君の中で生き続ける。
　彼が愛した絵のように
　僕らもさまざまな箱で出来ている。
　その箱には敗北と勝利、痛みと希望、そして愛がつまっている。
　悲しみや過去を乗り越え、糧にできる者は誰よりも強い。
　一番大事な手紙を書くときは、それを心に留めておけ。」
　
　
　大尉は友人に家族への手紙を託していた。
　
　「亡くなる前、お父さんは僕に、彼が尊敬する
　　ティカムサの詩を託した。
　　僕はそれを紙飛行機にすると言った。
　　これはお父さんが翼に乗せて君へ飛ばしたメッセージだ。
　　
　　死の恐怖に侵されない人生を送れ
　　人の信仰をおとしめるな
　　人の考えを尊重し、自分の考えを尊重して
　　もらうよう求めよ
　　人生を愛し　まっとうしろ
　　あらゆるものを美しく彩れ
　　長く生きるよう努め　大切な人に尽くせ
　　そしてその時が来たら　死の恐怖に囚われる者になるな
　　もっと時間が欲しいと　違う人生をやり直したいと嘆く者になるな
　　賛歌を口ずさみ　英雄の帰還するが如く　旅立て」


　最後に制作者からのメッセージとして。

　「911以降、究極の犠牲を払った次の海軍特殊戦闘の
　　戦士たちに献げる。

　　（数十人ほどの姓名表記）

　　そして、将来、戦場に赴くすべての戦士たちに。」
　

　ティカムサの詩
　http://www.youtube.com/watch?v=hU9b1KkF9cE