Fool & the Gag

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『WB』Vol.11

2007-12-30 17:04:47 | パッシヴアタック
さあさあ、タダで読める愉しい文学『WB』Vol.11。巻頭に蓮實氏インタビュー、もう一つの巻頭、川上未映子氏の連載対談のゲストには『ムーたち』の漫画家・榎本俊二氏。『早稲田文学1』、来春に太田出版よりの発行を記念した『新現実』5(太田出版)に続きが掲載される柄谷行人氏×大塚英志氏の対談ありの盛りだくさん。同人誌『イルクーツク2』にも期待大の福永信氏をはじめ各連載も絶好調。向井豊昭氏の「日本国憲法十二条」(タイトルおおげさですが、ユーモアたっぷりのエッセイ)が、向井氏が「BARABARA書房」名義で発行する手書きコピー個人誌『Morts』より転載。以前、ここでも紹介しましたがキュートで面白いです。

『Morts』はすでに3号目が発行されております。月刊かなと、油断していたら、2号と3号の間は1カ月ありません。すごい刊行ペースです。読む方が追いつきません。これが向井氏のパワーなのか。。。凄いです。後でじっくりご紹介する予定です。

そう、そう、早稲田文学の仲間、不気味な、ユーモアと色気のエクリチュールでお馴染み仙田学氏が、新創刊予定の『Review House』という批評雑誌に小説を寄稿するらしいです!アーティストのドローイングとコラボだとか。これは見逃せないですぜ! 詳しい情報が入り次第またお知らせいたします。乞うご期待!!!

『WB』、『新現実』、『イルクーツク2』、『Morts』、『Review House』、『エクス・ポ』等、規模や色は様々ながら、面白い(これから刊行になるものについては面白そうな)新雑誌が増えてる気が。『hon・nin』という雑誌もあって古川日出男氏や天久聖一氏の小説が読めるし。2008年は、もっと増えたりしたら楽しい。

で、しつこいようですが『エクス・ポ』よろしくお願いいたします。できる限り多くの方に、読んで欲しいです。お求めはヘッズオンラインショップだけでなく、一部書店でも入手可能らしいです。以下、佐々木敦氏のブログより。

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エクス・ポは以下のショップでもお買い求めになれます。

ブックファースト(置いてある店と無い店がありそうなので各店にお問い合わせください)
ジュンク堂書店(池袋店、新宿店)
青山ブックセンター(本店と六本木店)
LIBRO(渋谷店、池袋店、六本木店)
紀伊國屋書店新宿店
立川オリオン書房ノルテ店
吉祥寺百年
円盤
タコシェ
ナディッフ(置いてある店と無い店がありそうなので各店にお問い合わせください)
京都大垣書店
京都ガケ書房
京都恵文社一乗寺店
京都SHIN-BI
仙台ストア・ジューゴノヴ
タワーレコード(新宿、渋谷店)
ディスクユニオン(置いてある店と無い店がありそうなので各店にお問い合わせください)
Lilmag
ONTONSON

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ブルーマングループ

2007-12-24 23:23:57 | パッシヴアタック
この三連休も仕事に追われ24日だけ休み。22日に行く予定だった三谷の舞台のチケットもイイ席だったけど手放す結果に。24日の今日は「ブルーマングループ」の公演を観に六本木のインボイス劇場へ。「ブルーマングループ」はこれ、ずっと観たかった。ようやく観ることができ感無量。アイデアのアウトプットの作法がチャーミング。笑いも最初はベタばかりなのかなあと思っていたら、ナンセンスもシニカルもあったりで。素晴らしかった。

観た後、クリスマス模様の六本木をぶらついて、ヒルズとミッドタウンを偵察し、ABCで川上未映子氏の新刊をゲットして帰宅。近所のケンタにありえないほどの長蛇の列。なんか楽しい気分に。

で、佐々木敦氏のブログを拝見すると「エクス・ポ」の寄稿者のブログ一覧が載ってて。円城塔氏のブログを拝見したら「エクス・ポ」に寄稿されている「後藤さんのこと」の読み方ガイドがあって、なるほど、これが凄い。本文が黒と赤で構成されているのだけれど、「黒+赤」、「黒のみ」、「赤のみ」と、その三通りの読み方が可能だと。面白いなあ。むかし福永信氏が「リトルモア」誌上で本文に数色を使った作品を発表していたけど、あれも面白かった。円城氏のはより複雑でしょうか。「石蹴り遊び」とか、浅暮氏の実験小説『ぬ』(のどれか)とかも思い出したり。なにしろ、ナンセンスだから好き。また、読み直してみよっと。というか「エクス・ポ」まだ全部を読めてない。まだまだ読むところがたくさんあると思うと楽しみです。ちなみにスズキロク氏、最高っス。

新雑誌『エクス・ポ』のお買い求めは
ヘッズオンラインショップで。
http://www.faderbyheadz.com/onlineshop/shop_index.html
たくさんの方々に読んでいただきたいです☆

初連載小説@新雑誌『エクス・ポ』

2007-12-23 22:36:16 | 雑記
批評家・佐々木敦氏が編集の新雑誌『エクス・ポ』が「HEADZ」より創刊されました。僕はなんと、その『エクス・ポ』で小説を連載させていたいております。コンテンツ、圧縮率、デザイン(そのレイアウトも勿論のこと、プロセス4色+ニス版での印刷を効果的に活かす大胆かつ細やかなデザインワークに脱帽)や、それ自体のありようや販売経路をひっくるめ、とびっきり新しい雑誌です。その瞬間に立ち会えたことをハンパなく幸福に思います。オンライン注文し現物が届きましたが、これ、凄い圧縮率で、ふだん、紙の大きさに対し標準的につまっている文字を読む時間の感覚が、圧縮のために、紙に流れる時間が大きくずれ、ゆさぶられて、くらくらします。いま、読んでいますが、16ページなのに、予想以上に読みきるのに時間がかかります。へんな感覚です。

『エクス・ポ』の詳細は、佐々木敦氏のブログ「How It Is」に。
http://unknownmix.exblog.jp/d2007-12-14

購入はヘッズオンラインショップで。
http://www.faderbyheadz.com/onlineshop/shop_index.html
僕も数冊、買いました。
上記サイトで販売されている『VECTORS』等も必読。

「早稲田文学」と「WB」以外でやったことは、これまで(自分の作風等を顧みれば当然なのですが)まったく無かったので焦りました。が、小説を書ける機会というのはそう多くない(というか、イイ小説を書く人がたくさんいる)ので、こういう機会は大切にしないきゃいけません。「¥OUR VOICE」と題し、以前から仕込んでいたネタを下敷きに書きました。楽しんでいただけたら幸いです。ある意味では、拙作「ユキチ・コード」(『早稲田文学0』掲載)の「つづき」です。よろしければ『早稲田文学0』もあわせてお願いいたします。

『エクス・ポ』は新創刊で、はじめて目にする誌面だったので、文字の大きさ等がようやく把握でき、この誌面で出来ることと出来ないことが見えてきました。次回なにかもっと面白いことができたらいいなと思います。この誌面でしかできないことがきっとある筈なので。


雑誌名:エクス・ポ/ex-po
発行:HEADZ
編集発行人:佐々木敦(HEADZ)
デザイン:戸塚泰雄(nu)
定価:1000円(税込)
2007年12月20日創刊(隔月刊)

《創刊号の内容(25コンテンツ)》

●連載
古川日出男「異種格闘技連続対談フルカワヒデオプラス」「第1回:iLL aka ナカコー(中村弘二,exスーパーカー)」
吉田アミ&雨宮まみ「アミ&まみのお悩み相談室」
西島大介「マンガっちはアニメが大好き」
中原昌也「親指王子ケイ勺イ日記2」
松江哲明「あんにょん由美香」
鈴木謙介「うろ覚えの"J"ポップ時評」
福永信「福永信の、この常設がすごい!」「福永信の、この饒舌がすごい!」
ジムオルーク「シネマ・ユリイカ」
冨田明宏「アニソン〈裏〉入門」
大谷能生「さよならの言い忘れ」
青山真治「3弦と4弦の間にバスタムを」
生西康典「中心の行方」
藤井仁子「また歌うために」
岡田利規「チェルフィッチュ岡田利規の超口語批評」
豊崎由美×仲俣暁生×佐々木敦「新刊小説書評鼎談プロフェッショナル読者論」

●連載小説
荻田洋文「¥OUR VOICE」
富永昌敬「シャーリー・テンプル・ジャポン・パート7」
円城塔「後藤さんのこと」

●スペシャル
山本精一「画展]誌上ギャラリー
宮崎誉子「ランダムケータイレビュー」
榎本俊二(『ムーたち』)インタビュー
七里圭(『眠り姫』『ホッテントットエプロン・スケッチ』『マリッジリング』)インタビュー
渋谷慶一郎×東浩紀×佐々木敦「音楽、モダン、ポストモダン」

●マンガ
スズキロク「アンドハニー」
宇波拓/泉智也「クレーターに咲く花」