
行く川のながれは絶えずして
しかも本の水にあらず
よどみに浮ぶうたかたは
かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし
「方丈記」
祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらはす
おごれる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし たけき者もつひには滅びぬ ひとへに風の前の塵に同じ 「平家物語」 昔は 世のはかなさのみが感じられた 虚しさのみが強調されて 年を取ると 世が千変万化するのが常態であると感じるようになった 確かに ある種の諦念はある だから 何をしても無駄ではなく だから 常に自分も変化して対応して行く 世を嘆くのではなく 世とはこうゆうものであるので それを良い悪いで決めつけるのは自分の思いあがりであると思うようになった あるがままを受け入れ対処して行く それでいいと思うようになった 自分は遺伝ゆえ 持って生まれた気質として 個人主義者である 小さく自己完結せざるを得ない だが この世は 社会は集団で動くものである 集団は烏合の衆になることもあれば 個人の寄せ集めではなく 個人ではなりえない 巨大な能力を持つ集合人格にもなる だから 仕事や社会に身を置けば 自分は社会の一部品に徹する だから オフタイムには ただの個人主義者として自由気ままにプライベートを過ごす 集団主義も個人主義も行きすぎれば害をなす事もある 程良ければ 大きな力を発揮できる バランスと調和が大事だなと思う