もっとも上を通っているのは電車ではなく車であることはわかっていたが、見慣れぬ風景に困惑していた。
高速道路高架の下のようだった。
付近を車がバンバン通過していた。
ごみごみした都会の道路のにおいが、さらに私の恐怖感をあおった。
料金所で「大泉ジャンクションは、どこですかっ!」と聞くと「ここですよ。」と怪訝そうな顔。
そーだろー。
ほかにないんだから(笑)
というか、別な道路に変わるだから料金所というわけなのだ。
500円を支払った。
それが・・・あれ?関越自動車道の料金だったのか?
ルートガイドの地図では、ループ状にぐる~っとまわって・・・
あれは、川口方向から鶴ヶ島方向へ向かうときだけか。
よくわからん。
だいいち、帰りのルート検索は行っていなかった。
自分でも本当に行けるか、信じていなかったのだ(笑)
車が車だけにたぶん、途中でエンコしてJAFのごやっかいに・・・
JAFの会員カードは新旧(←交換時期だった)ともに、しっかりふところに入れていた。
救助要請には、この会員カードがないとぜったいだめだと聞いていたからだ。
だがそのお世話になることもなく、いま現実に任務を終え帰路についていたのだ。
自分でも信じられない状況なのだった(笑)
いずれ、ガード下をくぐって高架道路についた。
車は走っていたが、数珠つなぎだった。
まるでベルトコンベアーに乗っけられているようだった。
それが、東京外環自動車道というものらしかった。
この区間は短いことがわかっていたので、案内板に注意した。
食い入るように道路表示板を見る。
「なに!?サンゴー?さんごーって、なんだ?」
「・・・」
すでに女房殿は口をつぐんでいた。
その後口を聞いてもらえなくなる(笑)
サンゴーとは、三郷(みさと)のことだ。
私の頭のなかでは川口ジャンクションのことしか頭にないので、その先のことはわからない。
つまり東北自動車道に乗ることだけを考えていた。
東京外環自動車道が、川口JCTを過ぎたら三郷に至るのだそーな。
ともかく、私は川口を通過したいだけだったのだ。
その先のことは、見ていなかったのだ(笑)
渋滞しているわけではなく、ある程度のスピードで走ってはいるが、周辺の車の存在が圧迫感を感じる。
それに防護壁。
透明なのが救いだが、息苦しい(笑)
ともかく、左へ行けばいいんだな・・・と、左車線を選んだ。
ゆっくりと川口ジャンクションを抜けた。
おふくろさんは「な~るほどな・・・」と、私の心配のほどが理解できたようだった。
ま、慣れればどーってこと、ないわけだが。
もう二度と通らないだろう(笑)
浦和料金所についた。
広い・・・。
遠目に一般という文字を捜し、そこをめざした。
チケットを受け取り、走り出すが車線がない。
車線が増えただけで、心拍数が上昇する私は、車線がなくても道路が広すぎるとやはり気が動転するようだった。
息子は「わぁー、おもしれぇ~」とか言っていた。
ともかく、これで岩手に帰れると思うとほっとした
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