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Diary

毎日の記録

モンベル辰野という男

2011-04-03 23:37:09 | Weblog
『一期ぐらい赤字でもいいじゃないですか!』

この言葉に感動した。

今朝、ドキュメンタリー番組を見ていた。
一人の小汚いおじさんが被災地を駆け回り、
「何か欲しいものはありませんか、寝袋ありますよ」
と、避難所の駐車場で車中で生活している方々一人ひとりに声を掛けていた。
女性が
「欲しいです。お願いします」
というと、自分のトラックに走って戻り
持ってきていた。
「寝袋あったかいですよ」
と話しながら、準備した他の品も見せていた。
「ジャンバーも欲しいです」
と言えばすぐに取り出し、一緒に居た方にも
「けっこうオシャレでしょ」
と紫色のジャンバーを着せていた。

女性が、
「今度何か手作りでご馳走させて下さい、わたし調理師免許を持ってるんです」
と言うと、
おじさんが
「私、大阪から来ているんですよ、」
とジャンバーのロゴを指差し、
「この『mont-bell(モンベル)』という会社の社長やってるんです」
と話し、次の現場へ向かった。
驚いた。そのメーカーなら必ず一度は見たことがあるはずだ。
主にアウトドア関係の商品、衣類を扱っている。そこの社長が
現地で駆け回っていたのだ。

この番組がスタジオに戻り、司会者との会談が始まった。
阪神大震災の際にも、同じように自らがトラックを走らせ、
自らの商品を大量に積み、無償で配ったそうだ。時にはご遺体を運んだことも。

番組の終盤で司会者が、
「大量に商品を寄付されているようですが、会社は売上に対して、使える
 費用というのは決まっているのではないですか?」と質問したところ、
冒頭の『一期ぐらい赤字でもいいじゃないですか!』「じゃないと日本は立ち直れませんよ!何かしないと。今は混乱するから、は違いますよ。実際に被災地に行けば、少しでも何かを渡せれば、話しを聞いてあげるだけでもいいんです」
と返答したのだ。
感動した。何て大きな人なんだろう。考え方が180度変わる。

石川遼はじめ、その他スポーツ選手、ユニクロ柳井会長、ソフトバンク孫社長と
素晴らしい行動に移している人が多数いる。きっと大丈夫だ。

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