Synchronicity Life

A strange story

昔の夢

2017-07-19 02:32:54 | 日記
 なぜか昔の夢をふと思い出した。それは2003年3月20日の明け方見た夢だ。どうして覚えているかというと、イラク戦争が始まった日で、そのせいで記憶に残っているのだと思う。
 よく知らない土地を歩いている夢を見るのだが、そのときもそうで、辺りは暗くなりつつあって、家に帰ろうと駅への道を歩いていた。どうにか小さな駅にたどり着き、改札横の券売機を見上げたが、すぐ途方に暮れてしまった。知っている地名がない。でも電車の本数が極端に少なく、とりあえず適当に切符を買ってプラットホームに立ってみた。左右を見通そうとしても、すでにかなり暗くて、ほとんど何も見えなかった。頭上には黄色く光る電球しかなかった。一番おかしいと思ったのは、人の姿がどこにもないことだった。
 仕方なく来た電車に乗った。運転手の姿さえよく見えなかった。車内も薄暗かった。
 やがて自分のほうに近づいてくる大きな影があった。最初は人には見えなかったが、声がして、少しほっとしたと思う。それで「この電車はどこに・・・」と言いかけたのだが、それきり聞くのを諦めてしまった。相手の顔は、目玉と口の輪郭が分かる程度しかなく、その口からわけのわからない話がでてきた。初対面の相手に話す内容ではなかった。哲学者か禅僧か。
 ひとつだけ印象に残っているのは、たぶんタイムマシンのようなことを言っていたのだろうと思うが、先の世で蝶一匹殺すなよ、この世に及ぶからな、とかそのようなことだった。それって先の世じゃなく前の世じゃないの、って突っ込みをいれたくなったけど、そんな雰囲気じゃなくて、気味が悪かった。おかげで予定よりずっと早く目が覚めてしまった。
 確かに、時間は刻一刻流れるものではなくて、過去も現在も未来も同時に存在するという説もある。つながっているんだったら、そういうこともあるかもしれない。

 A person is thrown into his or her own prison called the present by the consciousness.
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