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slow but steady.

最近読んだ本。

2009-05-30 15:33:40 | books
 通勤距離が長くなったので、本がたくさん読むように意識してます。
以下、最近読んだ本。

不透明な時代を見抜く「統計思考力」
神永正博
ディスカバー
(★★★:入門に最適。自分で1次データを探して、色々いじることが重要なのを
再確認)

薄妃の恋 僕僕先生
胡蝶の失くし物 僕僕先生
仁木英之
新潮社
(★★★:王弁くんの怠けぶりは健在なのがすてき(笑))

さよなら、愛しい人
レイモンド・チャンドラー 村上春樹訳
早川書房
(★★:ロング・グッドバイを読んだときにはズシンと来たのですが、
今回はさほど感じず。)

ZOKURANGER
森博嗣
光文社
(★:超能力よりも僕らが今持っているテクノロジの方がスゴいといえ
ばそうなんだけれども・・・今回はちょっと自分には合わない感じでした)

プリンセス・トヨトミ
万城目学
文藝春秋
(★★★:やはり、大阪には何かあると思っていました(笑)おもしろかった!
最初が京都、次が奈良、今回は大阪。次は東京か!?)

単純な脳、複雑な「私」
池谷裕二
朝日出版者
(★★★:進化しすぎた脳につづいて、高校生にレクチャする形で話は進むので
すが、とても面白かった。つーか、高校生がうらやましすぎる。きっと今回のレ
クチャを受けて脳科学の道に進む人もいるんだろうなぁ)

サイエンス・インポッシブル SF世界は実現可能か
ミチオ・カク 斉藤隆央訳
NHK出版
(★★★:途中、複雑な理論が出てきて難しいところもあったけれど、意外とこ
れはSFの話だろ、って思っていたことが近未来に起きるかもしれないことに驚愕)

確かにヤヴァい。

2009-02-12 23:51:44 | books
 ヤバい社会学を読了。うう、面白かったけれど、結構重い・・・。著者はヤバい経済学でも取り上
げられているように、命知らずの社会学者。調査に向かった先がギャングの巣窟という一般の人なら
ばあまり考えられないハードコアな所に出向く。でも、その容貌からか、単なるラッキーからなのか
ギャングのボスと知り合いになり、ギャングや彼らが根城にする団地にすむ大変貧しい人たちの生活
をその目で見て、調査した内容がこの本では語られている。

 語り口はとても軽妙で、さらりとしたものなのだけれど、いや、実際自分が調査される側(貧困を抱
えている側)で生きていくことを考えたら、ものすごく重い。さらに、著者も自分の調査からは貧困
は根本的に救えないことに気がつくのも、僕としては重かった(でも、ギャングや住人からすれば
救ってもらおうなんて、これっぽっちも思っていないんだろう)。

 これを読むと貧困の撲滅には~が必要なんです!なんてことが簡単には言えないことがものすごく
よくわかる。貧困の形態は必ずしも1種類じゃなくて、その地域だとか国だとかの背景にものすごく
影響されることがよくわかる。

 僕はヤバい経済学も読んで非常に楽しかったんだけれど、こちらは話は面白くてかつ重くて充実
していると思ったけれど、どうも記述的なことが多くて、現状を著者の目を見て通してみて伝えた
だけ、という感じがする。それが社会学の作法なのかもしれないけれど、著者の学者としての分析
があってもよかったんじゃないか。分析的な面ではヤバい経済学の方が面白かった。いや、これは
僕が経済学というバックグラウンドがあるからなんだろうし、ヤバい社会学の著者自身、統計的処
理のみの論文を書くことに疑問を持っているからかも。

舞台化。

2009-01-17 21:37:55 | books
 森見ファンとしては見逃せない。

アトリエ・ダンカンプロデュース
夜は短し歩けよ乙女

 原作はおもきし男性目線で描かれているものの、本作はきっと女性ファンの方が多いん
だろうなぁ。
 僕は舞台全般を見たことがないのですが、一ファンとして、これは見たい。が、周りは
女性ばっかりの予感がするので、なんというか行きづらいし、完全に浮いちまいますね。

ジュンク堂にて

2009-01-13 23:31:33 | books
 仕事帰りに自分の仕事に関する本をジュンク堂にて購入。ちょっと大きいサイズでB5版位の
サイズの本だったので、ノーマルのカバーではどう考えても無理。でも、カバーがあると便利
なので、だめもとでカバーをかけてもらえないか店員さんにお願いしたところ、プレゼント用
の包装紙でカバーしてくれた。当たり前の対応なのかもしれないけれど、これはうれしい。
 皆さんも、もし大きな書籍を購入することがあって、どうしてもカバーが必要ならば、頼ん
でみるとよいかもしれません。

値段シールはがしhack

2009-01-11 11:56:25 | books
 僕はブックオフでは売るばっかりで、買うことって少ないのですが、たまにおお!と思う
ものがあって買って帰ってくるんだけれども、値段シールがうまくはがせないで困っていま
したが、こんな方法があったとは。

now and then
ブックオフのシールはがしにライター用オイル

 ベタベタになるのでは?とおもったけれど、揮発性の油だから大丈夫とのことでした。
今度やってみるべいか。

最近(じゃないのもあるが)読んで面白かった本。

2009-01-04 15:39:38 | books
 書評を、と思いつつサボりまくり。結構、読んでいるつもりだけれど少ないかもしれない。

すべてがFになる
冷たい密室と博士たち
笑わない数学者
詩的私的ジャック
封印再度
幻惑の死と使途
夏のレプリカ
今はもういない
数奇にして模型
有限と微少のパン
(以上、S&Mシリーズ)
森博嗣
講談社

放浪の天才数学者エルデシュ
ポール・フォフマン(平石律子訳)
草思社

ライト、ついてますか-問題発見の人間学
ドナルド・C・ゴース
ジェラルド・M・ワインバーグ(木村泉訳)
共立出版

ランド 世界を支配した研究所
アレックス・アベラ(牧野洋訳)
文藝春秋

情報革命バブルの崩壊
山本一郎
文藝新書

Rによるマーケティング・シミュレーション
朝野熙彦編著
同友館

ウケる数学!
大輪教授、飯高茂
メディアファクトリー

おもいでエマノン
梶尾真治
徳間デュアル文庫

予想どおりに不合理
ダン・アリエリー(熊谷淳子訳)
早川書房

モダンタイムス
伊坂幸太郎
講談社

(追記:2009年1月4日16:06)
人はなぜ形のないものを買うのか 仮想世界のビジネスモデル
野島美保
NTT出版

まだ読み切れていないもの:超たくさん

無機王への再挑戦。

2008-08-31 00:34:56 | books
 ずーっと、昔、それこそ中学3年か、高校に入ったときくらいに読んだ「ノーラ
イフキング」が文庫版になって、再販されたとのことで、読んでみました。

ノーライフキング
いとうせいこう
河出書房新社

 というのも、以前読んだときにはなんとも難解というか、僕の読みが足りなく
て?マークがたくさん浮かんでしまったから。
 あらすじとしては、子供たちの間ではやっている「ライフキング」というゲーム
があって、そのソフトウエアを巡る不吉なウワサが子供たちのネットワークを通じ
て広まっていく、というお話。子供たちは不吉なウワサにあらがうために、それぞ
れ必死に戦いを挑むのだけど・・・

 おそらく10年以上たった、今の僕ならば理解できるのではないかと、期待しなが
ら読んだんだけれど、ううむ。難しい。導入とか、最後に向かう場面はとても楽し
めたのだけれど、エンディングだけがどうしてもわからない・・・。

 理解できないというか、共感できないという言葉が近いな。このエントリを書い
ていて、ふと思ったのは、それは僕がゲーマーじゃなかったからかもしれない。
ちょうどファミコンとかいわゆる家庭向けのゲーム機がはやり始めたころはゲーム
機を買ってもらえなかった。最終的には弟が買ってもらえたんだけれど、その頃に
は僕はバスケットを初めていて、とうとうゲームにのめり込むことなく、今にいた
るからかもしれない。
(追記;タイトルを変更して、写真を付加)

No Life KingNo Life King posted by (C)3blog

昔に戻れるならば、いつ?ー別冊図書館戦争2

2008-08-09 16:33:43 | books
 本屋にふらっと立ち寄ったら、平積みでおいてあったので早速購入。今度こ
そ本当に最後になるそうで。

別冊図書館戦争II
有川浩
アスキーメディアワークス

 図書館戦争シリーズはかなりファンなので、一気読み。すぐに終わっちゃう
のがもったいないくらいでしたが、個人的には別冊Iよりも面白かったと思い
ます。amazonの書評だと主人公の親友かつ同僚の柴崎、手塚にフォーカスが集
まっていますが(実際この両名の話の方が長い)、僕は緒方副隊長の話がきま
したねぇ。
 ここで詳細を書いてしまうとネタばれになってしまうので難しいけれど、こ
の話の世界観の中で図書館に勤めよう(つまり「閲覧」に抵抗しよう)とする
人はかなり本に対する思いをもって入ってくるはずですが、今回はひょんな話
から緒方副隊長の入隊の秘密がわかります。これがまた、とても悲しい、とい
うか切ない。後悔したことを取り戻すために、いろんなものを捨てて入隊する
訳ですが、そんなことをしてももう何も戻ってこないとわかっていながらも、
自分にけじめをつけるために行動に移す緒方がすごいというか、なんというか。
フィクションの世界なのに感情移入してしまいました。でも、話の最後に少し
だけ(というか、大分)希望が見えてくるところがいいところ。

 本書は本編のスピンオフ作品なので、多分本編を読んでいないとぜーんぜん
楽しめないのではないかと思います。お盆休みに入ったことですし、まだの方
はまず図書館戦争から読まれてはいかがでしょうか。

recommendation book(s)

2008-06-18 23:29:42 | books
 タイトルにあるような英語はないのですが、6月22日から英国に仕事で出張
して参ります。毎回楽しみにしているのは飛行機の中で読む本。とはいいつつ
も飛行機で本を読んでいるとすぐに眠くなっちゃってまさにnightcapというか
健全な睡眠導入剤なのですが、最近どうも仕事系の本が多くなってしまったの
で、もっとなんつーか心が暖かくなったり、感動するような話が読みたいなぁ、
と思っています。
 amazonのリコメンデーションだと僕が昔買った本をもとにおススメしてくる
のでどうも偏りがちになってしまって・・・

 あまり読後感が重くない(笑)皆さんのおススメの本を教えてください。よろ
しくお願いします。

本の展示会@東京ビックサイト

2008-06-15 20:56:47 | books
 最近本を読みましたエントリが少ないのですが、書いていないだけであって、
毎日コツコツと読んでいます。いつかまとめてどかっと書こうかと思いつつ。

 それはさておき。今日郵便に「3blog先生」と宛名の書いた奇妙な(笑)封筒
が届いたので開けてみると、以前翻訳をお手伝いした本の出版社からのお手紙
で、東京国際ブックフェアの案内(兼招待状?)が入っていました。

第15回東京国際ブックフェア
2008年7月10日(木)~13日(日)
東京ビックサイト

 本にまつわるいろんなセミナーが予定されているのですが、面白そうだなぁ
と思うのはデジタルコンテンツ系の講演とインターネットを利用した本の流通
に関する講演。平日に開催される講演会ばかりなので、残念。今の会社にきて
いる以上自由がないのはわかっているのですが・・・。

 ま、それはさておき。送ってきていただいたご案内によると、あらゆるジャ
ンルの本が特別価格で購入できます、とあるので、それを目当てにぜひ参加し
てこようかと思います(教科書関連は値段が高くて・・・)。

spinout

2008-04-15 21:45:30 | books
 amazon.co.jpさんよりメールをもらって、即購入。既にシリーズは完結し
た(?)んだけれども、スピンオフ作品らしいっす。

別冊図書館戦争I
有川 浩
アスキーメディアワークス

 図書館戦争シリーズって結構軽妙なコメディーのように思えて結構重いテ
ーマを扱っていたりしますが、今回はスピンオフっつーこともあり、いや、
もう乙女ちっくなお話ばかりでございまして、わたくし通勤電車で読むこと
をあきらめましたw。図書館戦争シリーズの世界観はとてつもなく好きなの
ですが、今回は極々普通の日常を描いていて、ちょっと毛色が違う感じです。
図書館戦争シリーズが好きな人には面白いはず。多分、僕もなんだかんだい
って別冊IIとか出版されてしまったらまた買っちゃう感じです。

 書評にもなっておりませんが、書評するのが難しいのでご勘弁をw

密室後、覚悟して読むべし。

2008-04-08 23:29:21 | books
 本なんで読んでないで勉強しろ!という感じですが・・・読んじゃい
ました。

悪夢のエレベーター
木下半太
幻冬舎文庫

 何の気なしに近所の本屋さんで購入。読みはじめたら、あーなんかお
もろい人たちがでてきて、密室でいろんなことが発生しちゃって最後は
皆色々な悩みから開放されちゃう話では?とか思ったんですが、読んで
行くうちに、ぬ、ぬぬ、ぬぬぬ、ぬぬぬぬぬな展開に。
 本のタイトルにあるように、エレベータが中心なんだけれど、エレベ
ータという密室から開放された後の展開が本当にもうジェットコース
ターな感じです。なまっちょろい展開を希望される方にはオススメしま
せーん。恐怖でエレベータに乗れなくなる。

 ものすごい良い意味で裏切られる展開で面白い!んだけれども、落ち
込んでいる時に読まなければ良かった・・・orz


数字に関心を持つことが重要

2008-03-17 23:18:49 | books
 うーむ、うーむ。

ビジネスマンのための「数字力」養成講座 これで、もっともっと見えてくる
小林一慶
ディスカヴァー携書

 どうも読み方が悪かったのか、なるほど、とは思いつつも、僕にとって
あまり響く内容が少なかった。もちろん、フェルミ推定っぽい自分で考え
て数量化する具体例が沢山出てきたからこれはとても勉強になったし、自
分の推定する力が笑っちゃう位ないということが分かったのは良かった(泣

 「数字力」をつけるためには、何でもいいから数字に関心を持つこと、
色んなものを定量的に捉えること、ということが肝要、というのが著者
の主張だと思う。本書が僕に響かなかったのは、僕がまだ定量的にものを
考えることが習慣になってないからかもしれない。確かにクライアントさ
んに説明するときにちょっとした数字も付け加えるとぐっと説得力が増す
のを見てきているから、この力は重要っすね。