文具館コバヤシ ブログ

文房具やの独り言。こだわりの文具、万年筆のご紹介や、イベントのご案内。

ジェットストリーム+αゲル

2007-11-25 | 筆記具
三菱鉛筆のジェットストリームに
αゲルバージョンが発売されました。
レフィルは同じSXR。グリップは
やや固めのαゲルで、全体の長さは
既発売のラバーバージョンとほぼ
同じです。

そもそも、なぜジェットストリームが
書きやすいのか?ジェットストリームインク
という新開発のインクに秘密があるんですが
詳しいことは公表されていません。
筆記抵抗が従来の30~40%という
ことで、ここから推測すると
低粘度のインクということなのでしょうか。
筆記直後のインクの香りを
嗅いで見ると、従来の油性インクは
染料をオイルで溶いているため
弱冠オイルの香りがするのに対して
ジェットストリームは薬品のような
香りがします。ここになんらかの
秘密があるような…
ちなみに水性やゲルインクは
あまり香りがありません。
いろいろなインクを嗅いでみましたが
同じインクでも各社微妙にインク
のにおいが違って楽しいですね。
断っておきますが、
決してにおいフェチではありません。

プロフィットふでDEまんねん

2007-11-19 | 万年筆
もう11月も後半になりました。
そろそろ年賀状を書き始めなければ
と思っている方にお薦めの万年筆が
あります。「セーラーふでDEまんねん」
今まで通販限定だったものが
解除になり店頭に出すことが
できるようになりました。
長原氏考案のこのペン先が
お手ごろ価格で体験できます。

特徴はなんといっても落として上向きに
曲がってしまったかのようなペン先。
これによって筆のような筆記線が
書けます。こんなに曲がっていても
インクフローがスムーズなのは
驚かされます。14Kなので筆感も
しなやかです。筆圧の高い方にも
合っているのではないかと思います。
筆ペンでは物足りない、という方
ぜひ店頭でお試しください。
コバブンネットにもUPする予定です。
http://kobabun.net
ちなみにペン先の14Kなどの数字は
金の含有量を示します。
24Kを100%として、14Kは約58%。
18Kは75%となります。24Kでは
やわらかすぎてそのままでは
使用できませんのでニッケルなどを
混ぜています。
Kはカラットの頭文字です。
みなさんご存知でしたか?

3M店頭ディスプレイコンテスト

2007-11-16 | イベント
先日行われた、3M主催の
ディスプレイコンテストで努力賞を
いただきました。
9月にぺんてるのコンテストで
最優秀賞をいただいたので
連続の受賞となりました。
スタッフの努力が報われて
本当に良かったです。
今年はついてますね。

さて今日はぺんてるの授賞式で
同席した御殿場の長島文宝堂さんの
杉山店長のお話しを聞いて
ぜひお店を見学したいと思い
行ってまいりました。
ショーウィンドウがきれいに
飾られていました。
勉強になった一日でした。
帰宅途中で沼津港に寄って
アジの干物を購入。
安くてとてもおいしかったです。

セーラー万年筆 KAN

2007-11-11 | 万年筆
セーラーのペンドクター川口氏の
プロデュースによる限定万年筆
「還ーKAN」が入荷しました。
ボディは還暦をイメージした赤が
3色使われています。
キャップはマルンを薄くしたような赤。
同軸はプロフィットカラーの赤を
薄くしたような赤。
先端部はマルンに近いようです。
キャップをした状態と同軸にさした
状態ではイメージががらっと
変わります。
この微妙な色使いは元デザイナーという
川口氏のセンスが発揮されていますね。
形はプロフェッショナルギアですが
ペン先はバイカラーではなくゴールド一色。
同じ21Kです。FとMのみ入荷。
ケースもおしゃれな赤に印刷されていますので
実際に還暦祝いの贈り物にも
最適ですよ。
川口氏も還暦だそうですが
まだまだ全国行脚は続けて
欲しいですね。

写真が上手に撮れませんでした。
すみません。
コバ文ドットネットにも展示しますので
そちらもご覧ください。
http://kobabun.net

復刻!鉛筆型ボールペン

2007-11-07 | 筆記具
現在公開中の映画「ALWAYS 続・3丁目
の夕日」の設定のおよそ10年前、
昭和24年当時の日本は
GHQにより統治されていて
まだ戦後復興もままならない
時代でした。
まだプラスチックなどの原料になる
素材が少なかった為、オートは
木軸に直接インキを流し込む方法で
国産初のボールペンを完成させました。
(写真は復刻版)
「3丁目の夕日」に出てくるような
町工場で一本ずつ手作りされて
いたんでしょうね。
このボールペンが無ければ
ハイテックCやドクターグリップは
生まれなかったかもしれません。

復刻版が限定生産されて
発売中です。

文具の日に文具について考える

2007-11-03 | Weblog
今日11月3日は文化の日ですが
文具の日でもあります。
文具と文化は歴史的に同じ意味合いを
持つということから、昭和62年に
制定されました。
文明が栄えた背景には
文具も少なからず関係していた
ということでしょうか。
古代エジプトのパピラスなどが
それにあたるもの…?
身近に必ずある文具たちですが
あまり自己主張するものは
少ないんじゃないかと思います。
ボールペン、消しゴム、修正ペン、のり…
いつの間にかどこかへ無くなって
しまうことが多いですね。
でも、ある時ふっとあらわれて活躍する
そんな存在の文具たちは
スクリーン上で一瞬主役になる
脇役の俳優に少し似ている
気がしました。


写真は普段使っているペン達と
ペンケース(もともとは携帯ケース)と
関係ないんですが最近購入した
めがね。