3197.~褒める~
「知的障害・発達障害をもつ生徒さんの 個性と可能性を伸ばす!」: 造形リトミック・発達支援教室 Elephas(エレファース)
・・・明るく、楽しく、さわやかに・・・
~今日のElephasブログ:「見直しを習慣付け」(7月8日)~
おはようございます。相模原教室の北村です。
4年生のMくん。入会当初、学校での様子や習熟状況なをどお母さまに細かくお伺いしました。
「計算や漢字の基礎的な部分が苦手で、自信が持てない」、とのことでした。
そこで、 Mくんの授業は基礎からの復習を中心に組み立てていくことにしました。
基礎的な問題なので、Mくんにとっては比較的簡単な内容が続きます。
そのため、あっという間に1枚のプリントを仕上げてしまうことも時々ありました。
しかし、すらすらと解答していく中で、いくつか間違えがありました。
「きちんと理解しているのにもったいないなぁ」と思い、
「Mくん、あっという間にできて、すごいね!でも、まだ時間が余っているよ。もう一度、しっかり見直してみよう」と、間違えは指摘せずに、見直すことを提案しました。
すると「あ!ここ違ってる!」といくつかの計算間違いに気付くことができ、Mくんはそのプリントで満点をとることができたのです。
あせらずに問題を解き、きちんと見直しをすることを習慣付けることで正解率が上がり、それが自信につながっていくことにもなるのだな、と改めて実感した授業でした。
今では、やる気いっぱいで課題に取り組んでいます。
◇ワンポイント・メッセージ◇
「間違えは指摘せずに、・・・」、そこが良かったですね。「Mくん、あっという間にできて、すごいね!」という誉め言葉も、Mくんに見直しを促し、実際に誤りに気付かせる大きな動機づけとなったはずです。教科学習に対して苦手意識を持つ生徒さんは、褒められる経験がほとんどありません。Mくん、すらすらと課題に取り組めて、その上で褒められて、どんなにか嬉しかったことでしょう。授業では、小さなことでも心から褒めていくこと。褒めることのできる点をタイムリーに見つけていってあげることは、講師としてのとても大切な役割です。