静かな曇った一日でした。
こうした静かな秋は、秋らしい秋の雰囲気です。
雰囲気は絵や写真に表せないから、人が実感するだけ。
それだけに貴重な感じがします。
残せない事柄ですからね。
春夏秋冬、四季の移ろいは、日本人で良かったと思える自然現象。
秋の中にはまって何とは無しに楽しんでいられます。
自分も風流が分る年齢になったと考えると、気分もひとしお。
創作活動をしていて良かったと思うのです。
元気に過ごし、働いて休んでの繰り返しでは、理解し難い感覚。
基本的に仕事に没頭するだけの男性陣は、暑いか寒いかだけの二者択一です。
四季の移ろいよりも、晴れ雨、風の有る無しだけ気になるもの。
途中経過とか移ろいは、心に染み入って来ません。
大昔の歌人も、出は官吏か貴族、坊主でしょう。
暇が大半を占めないと、感覚を研ぎ澄まして四季を感じたりしません。
職人感覚だと微妙差を感じ取っても、仕事に反映するだけです。
心の内に留めて、味わうことは無いでしょう。
似たような反応しても、求めているものが違いますからね。
晴れない秋空にこそ、秋の本質があるかも?
そんな気がした一日でした。
寒かったけれど、風も無くて穏やかでした。
貴重な秋の一日。