ショート・ピース

自分のことをまともな人間だと思い込んでいる変わり者たちが提供する話題です。

ハゼ(鯊)を堪能する。

2005年10月03日 | 釣り(グルメ)
 秋の魚と言えば大半の方は「サンマ(秋刀魚)」と答えると思いますが、僕はこの時期になると「ハゼ(鯊)」が無性に恋しくなります。サンマはこの時期になると比較的簡単に食べることができると思いますが、ハゼとなるとなかなかそうはいきません。とくにハゼの刺身などは一部の料亭では非常に高価な食べ物になっています。というわけで、秋の味覚「ハゼ」をどうしても食べたくなったので、友人に頼んでボートを出してもらい浜名湖付近でハゼ釣りをしました。浜名湖で釣りをするのは始めてのことで、まず驚いたのはハゼのサイズです。刺身にできるくらいのサイズかコンスタントにあがるのです。僕が釣った場所は浜名湖と佐鳴湖をつなぐ汽水域の河で、だいたい坪井町のあたりを流れています。ほとんどの人がボート釣りですが、この辺りは水深が浅いのでウェーダーを着用すれば河の真ん中で釣りを楽しむことができます。
 子供でも楽しむことのできるハゼ釣りですが、なかなか奥が深いもので様々な釣り方を楽しむことができます。そしてもうひとつ、様々な食べ方を楽しむこともできるのです。
 まず我々はハゼの刺身を堪能しました。ハゼの肝をつぶして混ぜたたまり醤油につけて食べるとハゼの身の甘さが口の中に広がり何とも幸せな気持ちになれます。あとはアツアツの天ぷらにして粗塩をつけて食べました。こうなるともう酒が止まりません。  
 何物にも換えられない幸せな時間です。酒も会話も弾み、残った魚を調理するのもめんどくさくなるとあとは正月用に保存します。ハゼ料理で忘れてはならないのが「正月のハゼの甘露煮」です。正月の時期には、なかなかハゼを釣ることも買うこともできないので今のうちに準備をします。といっても白焼きにして干すだけです(もちろん内蔵は酔っぱらう前に取り出しておきます)。ハゼの干物ができるとあとは大晦日まで冷凍庫で眠らせておきます。正月には骨までやわらかいハゼの甘露煮を楽しむことができるのです。
 風が肌に冷たく感じられるようになるこの季節がくると毎年僕はハゼのことを想いわくわくしてしまうのです。

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