二足の草鞋

よくある話のよくある一人の凡夫のブログ。これは日々のわらじの足跡・・・。

「君が代は 千代に八千代に 細石の 巌となりて 苔の生すまで 」

2005年12月05日 | ◇日々
平成11年8月9日に「国旗及び国歌に関する法律」が国会で成立、同年8月13日に公布され即時施行された。学校教育においては、学習指導要領の「特別活動」の「指導計画の作成と内容の取扱い」において、次のように示されている。

「入学式や卒業式などにおいては、その意義を踏まえ、国旗を掲揚するとともに、国歌を斉唱するように指導するものとする。」

学校における国旗・国歌の指導は、児童生徒に我が国の国旗と国歌の意義を理解させ、これを尊重する態度を育てるとともに、諸外国の国旗と国歌も同様に尊重する態度を育てるために行っているものである。

写真は、国歌「君が代」で歌われている「細石(さざれいし)」である。文部科学省の入り口に置かれている。

昨年から頻繁に訪れている「国立教育政策研究所」は、「教育に関する政策に係る基礎的な事項の調査及び研究に関する事務をつかさどる」(文部科学省組織令第90条第1項)機関であり、研究指定校事業もその業務の一つで、各教科ごとに文部科学省の教科調査官の指導のもと、企画委員会を設置して指導と報告書の作成を行っている。

本日、本年度第2回目の企画委員会が国立教育政策研究所(文科省ビル)で行われたのだが、少なからず人目を気にしながらこの「細石」をようやく撮影する機会を得た。

脇の説明札には次のように記されている。

「この石は学名を石灰質角礫岩と言う。石灰石が雨水に溶解して、その石灰分を含んだ水が時には粘着力の強い乳状体となり、地下において小石を集結して次第に大きくなる。
やがてその石が地上に出て、国歌に詠まれているように、千代に八千代に年を経てさざれ石の巌となりて苔のむす、その景観誠にめでたい石である。
全国至る所の石灰質の山に産する石であるが、特にこの石は国歌発祥の地といわれる岐阜県揖斐郡春日村の山中にあったもので、その集結の過程と状態はこの石を一見してよく知ることができる。」

なるほど。知らずに歌っていた自分が恥ずかしい。今後は、これを国歌斉唱の指導に生かしたい。

なお、岐阜県揖斐郡春日村は、揖斐川町、谷汲村、久瀬村、藤橋村、坂内村の1町4村と合併し、平成17年1月31日、「揖斐川町」となった。 現在は春日地区と呼ばれるこの地に、「さざれ石公園」がある。なお、この国歌「君が代」を詠ったのは、文徳天皇(在位850―858年)の皇子惟喬親皇に仕えた藤原朝臣石位左衛門であるとされている。次回帰郷した折りには、ぜひ伊吹山ドライブウェイ経由で訪れてみたい。
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1 コメント

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実物を始めて見た! (otokonosyugyou)
2005-12-08 11:57:58
 お陰で細石の実物を始めて見せてもらった。石自体の学説などにもあらためて接し、ウンチクの範囲も広がった。それよりも、細石の…の句の発祥の地についての新知識には感謝。知らなかった。詠われた経緯からすると左翼識者の言い分も的外れとも言えない気もするが、「サッカーの国際試合で、国歌を歌わない選手がいるのは日本チームだけ」という新聞投書欄氏の嘆きの方に素直に味方したい。強制より先ず理解させる事だと思っていたので、この一連の知識は役に立ちそう。
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