子供が寝た後でゆっくり見たさ。
以下バレ含む。
結論から言うと、すっごい良くなってた!
アゲ本編に付き合い続けて判定がかなり甘くなってる感はあるけど、元がアレだったのを考えるとよくぞここまで改善した・・・!スタッフさんすげえ。まあ本編の尺考えるとアセムとゼハートばっかり掘り下げるわけにもいかんよなあとは思うけど、でもやっぱちょこっとゼハートの心情語らせるだけでもかなり違ったよね。つーかそれ以前にいらんエピソードけっこうあったよね。まあそれ掘り返すとまた別の話になるから置いといて。
徐々に追いつめられてくゼハートの心情がよく描かれてて、あれならああいう結末にならざるを得ないのもわかる。まじめすぎたんだね・・・。これまでイゼルカントの言いなりに生きてきてそれでよしとしてたんだけど、アセムたちと出会って違う価値観が生まれて人間らしさも手に入れたけどその代わりに苦しまなきゃならなくなったんだなーとラストの戦闘のゼハートの叫びを聞いてて思った。自分でも間違ってると分かってるんだけど、だからといってそれを否定しちゃうとこれまでの行動がすべて否定されるわけで、彼の場合はそこに他人の命がたくさん関わってるわけだから、道を外れざるを得ないのも仕方なかったのだろうな。デシル兄さんが効果的にそのへんを語ってくれてたなあ。デシルはゼハートにとってけっこう大きな存在だったんだね。本編見てた時はどう思ってるのかよくわからなかったけど、あの兄弟の関係を想像するのも面白いかもしれない。あの様子だとゼハートは相当コンプレックス持ってそう。
しかしやっぱ返す返す思うのは、今回みたいな葛藤をね、ちょこっとしたカットでいいから入れればよかったんだよテレビん時も。そうすればけっこう評価変わってたかもしれんのに。
逆に考えれば本編が消化不良だったからこうして特別編を作ってもらえたので、それはそれでよしとすべきか。
実は結末が変わらないかなーと一抹の期待をしてなくもなかったのですが、流れの中であの二人のエピソードだけを切り取るんだからそれはまあ仕方ない。唯一ロマリーが相当キャラ変わってたけど、おかげで軍に入ってからの酷い言動にある程度理由づけができてたんで、これなら悪女呼ばわりから脱却できるかな。最初からこうすればよかったのに。
前半の学園パートが増量されてたのも嬉しかったけど(海とか海とか海とか学園祭とか)、ラストの戦闘も大増量されてて良かった。短期戦じゃないとアセム勝てないんじゃ・・・と思ってたけど、そんなことなかった。スーパーパイロットなめててすんません。
それまでスマートな戦い方してたゼハートがあり得ないほどがむしゃらになってて、追いつめられた状態をよく表してたと思う。フラムを失って逆上してた、というのもあるのかな。テレビよりあの二人の関係がはっきり恋愛感情で描写されてたもんね。
ていうか キ ス シ ー ン 来 る と は。
ゼハートは立場上フラムに思いを伝えるってなかなかできないと思うけど、Xラウンダーってそういう機微も察せられるんだよね。小説ではそんな描写があったような。だとすると互いに気持ちは分かってても伝えられない両片思い状態だったのだろうか・・・とか。
ゼハートって自分の欲求をほとんど出さないようにしてるから(ワガママ言ってたのはアセムのことぐらいか)恋愛に関してはどんな対応するのか興味深いです。抑圧されてるから欲求不満は相当たまってるはずだ。・・・と勝手に想像して描いてるのでうちのゼハートはおかしなことになってるんだろうな。
本編見てた時はフラム退場してすぐゼハートも、でバタバタしてる感が否めなかったしフラムへの思いもとってつけた感じがあったんだけど、アセムとのバトルをたっぷり描写してくれたおかげで両方が改善されてたと思います。学生時代の姿が投影されるのも良かった。本編だと寸止めだったけどきちんと殴ってるw。目を覚まさせてやらなきゃ、という一心だったんだろうな。
こうして見返すとゼハートがアセムアセム言ってたのは恋愛感情を抑制してたせいもあるんじゃないのかなと思います。恋愛って一番の私的な感情だと思うんで、ゼハートみたいに滅私奉公してる人にとっては最初に切り捨てる部分だろうなと。アセムたちとは長く過ごした分情も深まったってのもあると思うけど、恋愛面を遮断した反動で友情に重きを置いてるようなそんな気がしました。
ゼハートの最後、本編だと遠目にアセムと会っただけだったけどきちんと近くで話せて良かったね。月面で再開した時にアセムがゼハートが年取ってないことに驚いてる描写があるのもよかった。即座にゼハートが説明してるのは自分でもその状況が辛いからなんだろうな。かつての友達と20歳以上歳が離れてしまってるって普通に考えたらすごいストレスだよね。アセムに息子がいるのも知ってるわけだし、自分がイゼルカントの計画の一部に組み込まれてる生き方しかできないのに、かつての親友は結婚して子供も産まれて(海賊になって)ときたらそりゃナーバスにもなるわ。
ところで最後にお墓作ってもらってたのがちょっと謎で、アノン兄妹は分かるんだ、でもゼハートとフラムのは誰が作ったんだろ。ゼハートのことだけならアセムたちが知ってるけど、フラムの存在はヴェイガンの人しか知らないわけだよね。てことは彼らの関係はあちらでもダダ漏れというか公然の秘密で、せめてエデンでは一緒に・・・という粋なはからいがあったのだろうか。その場合キオが「地球の眺めのいいとこにルウたちのお墓作りたい」と言い出して、それ聞いたアセムも「じゃあゼハートのお墓も作りたい」と言い出して、それを聞いたヴェイガンの人が「だったらフラムも一緒に葬ってやってくれ」と言い出して、え、フラムって?へえーゼハートも隅におけないねえという生暖かいやり取りを想像しました。
アゲは本編がアレな部分は小説から補正してけっこう補完はできてたんですが、小説は確かによくできてたけどそれが本編かと言われるとやっぱアニメのが本編だと思うんで、そこの消化不良部分をこうしてきちんと作り直してもらえてやっぱりありがたかった。制作会社からのフォローが入るってどんだけだ・・・と思わなくもないですが、新規カットがいっぱい見られたからなんだかんだ言わない。見るのが怖くてしばらく封印してようかと思ってたけど、見て良かったー。
以下バレ含む。
結論から言うと、すっごい良くなってた!
アゲ本編に付き合い続けて判定がかなり甘くなってる感はあるけど、元がアレだったのを考えるとよくぞここまで改善した・・・!スタッフさんすげえ。まあ本編の尺考えるとアセムとゼハートばっかり掘り下げるわけにもいかんよなあとは思うけど、でもやっぱちょこっとゼハートの心情語らせるだけでもかなり違ったよね。つーかそれ以前にいらんエピソードけっこうあったよね。まあそれ掘り返すとまた別の話になるから置いといて。
徐々に追いつめられてくゼハートの心情がよく描かれてて、あれならああいう結末にならざるを得ないのもわかる。まじめすぎたんだね・・・。これまでイゼルカントの言いなりに生きてきてそれでよしとしてたんだけど、アセムたちと出会って違う価値観が生まれて人間らしさも手に入れたけどその代わりに苦しまなきゃならなくなったんだなーとラストの戦闘のゼハートの叫びを聞いてて思った。自分でも間違ってると分かってるんだけど、だからといってそれを否定しちゃうとこれまでの行動がすべて否定されるわけで、彼の場合はそこに他人の命がたくさん関わってるわけだから、道を外れざるを得ないのも仕方なかったのだろうな。デシル兄さんが効果的にそのへんを語ってくれてたなあ。デシルはゼハートにとってけっこう大きな存在だったんだね。本編見てた時はどう思ってるのかよくわからなかったけど、あの兄弟の関係を想像するのも面白いかもしれない。あの様子だとゼハートは相当コンプレックス持ってそう。
しかしやっぱ返す返す思うのは、今回みたいな葛藤をね、ちょこっとしたカットでいいから入れればよかったんだよテレビん時も。そうすればけっこう評価変わってたかもしれんのに。
逆に考えれば本編が消化不良だったからこうして特別編を作ってもらえたので、それはそれでよしとすべきか。
実は結末が変わらないかなーと一抹の期待をしてなくもなかったのですが、流れの中であの二人のエピソードだけを切り取るんだからそれはまあ仕方ない。唯一ロマリーが相当キャラ変わってたけど、おかげで軍に入ってからの酷い言動にある程度理由づけができてたんで、これなら悪女呼ばわりから脱却できるかな。最初からこうすればよかったのに。
前半の学園パートが増量されてたのも嬉しかったけど(海とか海とか海とか学園祭とか)、ラストの戦闘も大増量されてて良かった。短期戦じゃないとアセム勝てないんじゃ・・・と思ってたけど、そんなことなかった。スーパーパイロットなめててすんません。
それまでスマートな戦い方してたゼハートがあり得ないほどがむしゃらになってて、追いつめられた状態をよく表してたと思う。フラムを失って逆上してた、というのもあるのかな。テレビよりあの二人の関係がはっきり恋愛感情で描写されてたもんね。
ていうか キ ス シ ー ン 来 る と は。
ゼハートは立場上フラムに思いを伝えるってなかなかできないと思うけど、Xラウンダーってそういう機微も察せられるんだよね。小説ではそんな描写があったような。だとすると互いに気持ちは分かってても伝えられない両片思い状態だったのだろうか・・・とか。
ゼハートって自分の欲求をほとんど出さないようにしてるから(ワガママ言ってたのはアセムのことぐらいか)恋愛に関してはどんな対応するのか興味深いです。抑圧されてるから欲求不満は相当たまってるはずだ。・・・と勝手に想像して描いてるのでうちのゼハートはおかしなことになってるんだろうな。
本編見てた時はフラム退場してすぐゼハートも、でバタバタしてる感が否めなかったしフラムへの思いもとってつけた感じがあったんだけど、アセムとのバトルをたっぷり描写してくれたおかげで両方が改善されてたと思います。学生時代の姿が投影されるのも良かった。本編だと寸止めだったけどきちんと殴ってるw。目を覚まさせてやらなきゃ、という一心だったんだろうな。
こうして見返すとゼハートがアセムアセム言ってたのは恋愛感情を抑制してたせいもあるんじゃないのかなと思います。恋愛って一番の私的な感情だと思うんで、ゼハートみたいに滅私奉公してる人にとっては最初に切り捨てる部分だろうなと。アセムたちとは長く過ごした分情も深まったってのもあると思うけど、恋愛面を遮断した反動で友情に重きを置いてるようなそんな気がしました。
ゼハートの最後、本編だと遠目にアセムと会っただけだったけどきちんと近くで話せて良かったね。月面で再開した時にアセムがゼハートが年取ってないことに驚いてる描写があるのもよかった。即座にゼハートが説明してるのは自分でもその状況が辛いからなんだろうな。かつての友達と20歳以上歳が離れてしまってるって普通に考えたらすごいストレスだよね。アセムに息子がいるのも知ってるわけだし、自分がイゼルカントの計画の一部に組み込まれてる生き方しかできないのに、かつての親友は結婚して子供も産まれて(海賊になって)ときたらそりゃナーバスにもなるわ。
ところで最後にお墓作ってもらってたのがちょっと謎で、アノン兄妹は分かるんだ、でもゼハートとフラムのは誰が作ったんだろ。ゼハートのことだけならアセムたちが知ってるけど、フラムの存在はヴェイガンの人しか知らないわけだよね。てことは彼らの関係はあちらでもダダ漏れというか公然の秘密で、せめてエデンでは一緒に・・・という粋なはからいがあったのだろうか。その場合キオが「地球の眺めのいいとこにルウたちのお墓作りたい」と言い出して、それ聞いたアセムも「じゃあゼハートのお墓も作りたい」と言い出して、それを聞いたヴェイガンの人が「だったらフラムも一緒に葬ってやってくれ」と言い出して、え、フラムって?へえーゼハートも隅におけないねえという生暖かいやり取りを想像しました。
アゲは本編がアレな部分は小説から補正してけっこう補完はできてたんですが、小説は確かによくできてたけどそれが本編かと言われるとやっぱアニメのが本編だと思うんで、そこの消化不良部分をこうしてきちんと作り直してもらえてやっぱりありがたかった。制作会社からのフォローが入るってどんだけだ・・・と思わなくもないですが、新規カットがいっぱい見られたからなんだかんだ言わない。見るのが怖くてしばらく封印してようかと思ってたけど、見て良かったー。