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SDA王滝120kmレースレポート

2013-09-17 | レース

セルフディスカバリー王滝レースレポート
期日:2013年9月15日 会場:長野県木曽郡王滝村
天候:雨 気温25度 コース状況:ウエット 距離:120km
機材  バイク:SCOTT/SPARK RC700 メインコンポーネント:SHIMANO/XTR  ハンドル&ステム&シートポスト&サドルステム:SHIMANO PRO XCR

サスペンション:FOX RACING SHOX /(F)32FLOAT 27.5 120mm CTD ADJ 1.5"taper 15QR (65psl) コンプレッション+4 (体重61kg) (R)FLOAT CTD REMOTE BV LV 7.5-2.0 (140psl)コンプレッション+3

タイヤ:IRC ミトス 27.5x2.25(1.6psl) ヘルメット:SCOTT/ Vanish2014 /WHITE Yellow
サングラス:OAKLEY /RADER LOCK,Rens(Slate iridium)

シューズ:Shimano/SH-M315E,CustomFit
チェーンオイル: Finish line/Wet Lube & Ceramic wet 
サプリメント:Grico/Powerproduction (レース前:BCAA顆粒/エキストラブースター、エキストラオキシアップ、ワンセコンドピーチ,ワンセコンドBCAA(レース中:CCD,クエン酸&BCAA、ワンセコンドBCAA(レース後:エキストラアミノアッシド /PROSPECグルタミン/ゴールデンタイムプロテイン
Powerber/Powerbar バナナパンチ味(レース前) PowerGel グリーンアップル、トロピカルフルーツ、梅、バナナ、レモンx2(レース中)Gel Blasts レモン( レース前後)
TOP SPEED x4 

結果:4位 6:09:13(トップ差+28分)

年に一度の過酷な120kmの王滝が今年もやってきた。台風の影響という事で、前日は蒸し暑く当日は雨予報。寒さ対策やパンク修理道具とトラブルに必要な物も最小限にとどめたいところでもある。チューブ2本、パッチキット、マルチツール、携帯ポンプをトピークの防水サドルバックへ入れる。背中に背負うダメージも考え、ハイドレーションは使わず。ジャージを2枚重ねで着て6ポケットでより小分けに収納。ハイドラパックのフラスコボトルに5種類のパワージェルを2本に凝縮。CO2ボンベ、CCDドリンクボトル、ウインドブレーカー、ワンセコンド4個を分散させ、準備した。また、雨のバイクに及ぼす影響は、細かい砂と雨水の侵入。駆動部分の余計なまでのグリスアップ。もう一つ肝心なのが、チェーンのオイル切れは、負荷がかかり余計な力を使うので、コーティング対策でセラミックをよけいなまでに塗りたくり乾かす。バイク重量などの点から、最小限顔にはねないようにフロントサスに小さなフェンダーを取り付。特別にシンクロスのカーボンホイールをお借り出来、バイク重量も軽くなりテンションはあがる。また、カーボンホイールは転がりだけではなく、ペダリング時の力を入れた分以上の慣性で加速し、抜けて行くような転がりは有力なタイムアップにつながるのだ。そして、ゼッケンも2を取付る事で明日の気持ちに力を注ぐ。そして、メインのバイクはストローク量が120mmの2014スコット/スパークを武器にする事で体力温存と自然なトラクション能力を生かす事ができ、標準のリアユニットからカシマコート使用に変更し、後輪トラクションの粘りと押されない自然な動きをプラスされる事で、長い120kmの道のりを速く楽に駆け抜ける武器を手にしていた。
また、ブースエリアで少しの滞在だったのにも関わらず、多くの方々に質問攻めだったのも嬉しい限りで、モチベーションへと繋がって行く。前日の業務は早々に引き上げて、明日の出走に備えた。
スタート時間が早い為に睡眠時間も調整が必要となるが、いつもより熟睡し準備を進める。起きてからスタートまで、食事/荷造り/チェックアウト/移動/会場入り/準備/レースだが、ギリギリまでバイクのチェックをして、スタート時間までを過ごした。スタートコール、パレード走行が始まり、王滝120kmレースはゆっくりと始まって行った・・・。カナダマラソンチャンピオンのコーディー選手を筆頭に、今期春の100km大会優勝の、武井選手、キングオブ王滝の池田選手、そして山中選手、その他にも油断ならないライバルも秘そむ。予想通りハイペースまではならないまでも、アップ無しで走り出した体は呼吸を乱れさせ、前方では会話をする周囲をよそに、黙々と体のほぐれるのをじっとこらえて走っていた。晴れているなら、太陽の日差しが立ちこめるエリアも奇跡的に雲から木漏れ日の光が差し込み、大地の力強さと今日のレースを御岳山が迎え入れてくれた事を感じる。と同時に暑さも感じ、未知なる王滝ロードを不安にさせる。集団は5名のパックで進み、少し緩めのペースから一気に先頭をリードして先頭を行く。調子も良く、無理の無いペースであるものの、下り区間でパンクリスクを負う事もあり、第一CPにさしかかる最後の下り区間で先を譲る。パンクをしての後退よりも、平均的アベレージを選択し、安全マージンを優先した。次第にアスファルト区間で一気に差が開き、武井選手、池田選手、少し離れ山中選手に続き、コーリー選手がやってきて少しの会話後、更に後退し始めてしまい、単独走行へとなっていた。42km走者と混走するエリアで前方とのタイム差を教えて頂き、3分程先行されている事を知る。CP1を通過後、雨は激しさを増し始め、下りだった為に体温を奪われ、一気にツーリングペースまで力を出せずにペースダウンを余儀なくされる。数回の上り下りをして、ボトルゲージのボルトが緩みストップ。気を取り直し、再スタート後、パンクにより遅れていた山中選手が追い付かれ、三浦ダム付近で次第に離されて5位で通過していた。ペースの上がらない体、豪雨によりサバイバルさは増し、CP2で給水ストップ。持っていたクエン酸&BCAAを溶かし、トップスピードを補給。見違える力がこみ上げ、再びレーシングモードへと突入し進み始めていた。この時点で情報は6分先。そんな事よりも、今の自分の状態をどうコントロールするか?が、キーワードとなり、走りに集中した。見える先に誰かの背中が見えないか?見えてくる先の道をなぞり、進むが見えてこない。己との戦いになるが、デジタルの距離、パワー、スピード、心拍。アナログの走り慣れた土地勘と言うべき、過去の記憶でコースのペース配分と時を刻む。CP3で素早く給水し、再スタート。何時に無くスムーズな簡易舗装的路面と変化する時や、危険箇所の多いエリアと油断は禁物。いつもよりも楽に残り20kmループへと突入した。120mmストロークのバイクも、今では立派に身体に馴染んでいる。凹みの衝撃を和和らげ、登坂のペダリングを勢いによる推進力へと繋げてくれる。自分のいつものリズムへとコントロールが出来て来ていた。
気温が低い為か、のどの渇きよりも補給物の取る量がいつもより多い。少し脱力を感じ始めたので、早めにワンセコンドを注入し進んだ。半分位登ると山中選手が蛇行しながら走っている。この日の為に共に練習した日々もあり、ハンガーノックで見捨てる訳にも行かない。ちょうど残りの計算も踏まえ、保険で持って来ていたワンセコンドやパワージェルの入ったフラスコを手渡す。ライバルに差し出す行為は、こちらとしても登坂重量に大いに役に立つ。順位も4位へとジャンプアップし、ほぼ頂上から眺める景色も晴れ、日差しが立ちこめる。気温も上がって来ているが、ドリンクも二口程度。ギリギリだった...。本ループへ入りいよいよ最後となるが、そう甘くはない。蛇行する選手と声がけでスムーズに回避する事、走るスピードが違うので細心の注意が必要で、体力コントロールが辛い所だった。いよいよ見えて来たゴールは、過去の自分の記憶の中でも一番楽に感じる。少し寂しげな4位だったが、その現実受け止めゴールした。
今年の9月大会は、雨と晴れ、霧と雲海。土砂降りの路面から、信じられないドライな路面まで様々走る事が出来た貴重な大会だった。海外からも駆けつける王滝はインターナショナルとしても変化を遂げようとしている。このタイミングに流されず、優勝の二文字にリベンジをしたいと思う。会場での沢山の応援が嬉しい力となりました。ありがとうございました!!次回は、王滝120kmとジャパンシリーズ富士見戦のステージレースになります。

TEAM SCOTT 松本駿

大会関連サイト:http://www.powersports.co.jp/sda/13_otaki_bike_9/index.htm


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