80年振りの減配を発表したRoyal Dutch Shell(RDS)の19年12月期決算です。 軟調な原油相場に押されてDownstreamの苦戦が顕著です。 ただCVXの惨状を見ているので、業界として違和感はありません。
売上高は$388B→$345B、営業利益は$33B→$25Bと減収減益でした。 減益度合いはCVXよりは若干ましに見えます。 資産は、現預金が$26.7B→$18.1Bと-32%減少しています。 在庫は$21.1B→$24.1Bと+14%増加しています。 負債は、長期借入金が$66.7B→$81.4Bと+22%増加しています。 他には、留保利益が$182.6B→$172.4Bと-6%減少しています。 営業キャッシュフローマージンは、だいたい10%台前半でCVXよりやや低めです。 営業キャッシュフローに対する配当の割合は、ほぼCVXと同程度です。 年明けからは、COVID-19の影響で大きく下げています。 ただし財務内容はさしてCVXより悪くは見えず、両社の配当方針は経営判断の違いに見えました。 |