3%後半の高利回り銘柄である朝日ネットの16年3月期決算です。 ISP事業を展開し、今年度の会員数は1.5万増の58.7万IDでした。 また教育支援システム「manaba」も3.5万増の49.1万IDに拡大しています。 売上高は2.6億円増加した一方で、売上原価は5.3億円増加、販管費は0.5億円減少でした。 その結果、売上総利益率は42.4→37.8%、営業利益率は19.9→16.6%に悪化しました。 回線品質の向上施策で原価が嵩んでいるようです。来期も引き続き利益率は厳しい見通しです。 資産は、現預金が22.5→20.4億円に減少しました。 一方では回線設備への投資のためか、有形固定資産が3.5→5.0億円に増加しました。 負債は、長期借入金を含めて有利子負債は見当たりません。 相変わらずの高い自己資本比率を誇ります。 増配は止まってしまいましたが、高い配当性向で手厚い株主還元を実施しています。 ストック型ビジネスだけに、地道にキャッシュを稼いで配当してくれることが期待されますが、豊富なキャッシュをもう少し有効活用してもらえたらと部外者は夢想しています。 |