映画少年

映画と音楽を愛し 教育の未来を想う 少年のつぶやき

心もよう

2017-06-19 03:47:27 | 日記


日曜日の昼下がり、友人から「今から葉書を書く」というメールが届いた。
ちなみに、私宛てではない。営業職なので顧客か、それとも遠く離れた友人か。
この電子メール全盛の時代にあえて葉書というところがなかなかいい。

「心もよう」(1973年)は、井上陽水が、故郷である博多へ帰省した時に、不遇の時代を生きる自分自身と照らし合わせて制作されたというエピソードがある。
「夢の中へ」に続くくシングル盤(B面「帰れない二人」RCサクセションの忌野清志郎との共作)として発売の後、初のミリオンセラーとなった伝説のアルバム「氷の世界」に収録された。
若者の葛藤やもどかしさについて触れている井上陽水らしい曲だ。声も表現力も秀逸である。

さみしさのつれづれに
手紙をしたためています あなたに
黒いインクが きれいでしょう
青いびんせんが 悲しいでしょう
あなたの笑い顔を
不思議なことに
今日は覚えていました
十九になったお祝いに
作った歌も忘れたのに
さみしさだけを 手紙につめて
ふるさとに住む あなたにおくる
あなたにとって 見飽きた文字が
季節の中で 埋もれてしまう アア

ちなみに、南沙織、小柳ルミ子、平原綾香、中森明菜など、なぜか女性アーティストのカバーが多い。

こうした手紙に関わる曲は、映画少年が知っているだけでも以下のとおりである。

手紙~拝啓 十五の君へ~|アンジェラアキ
手紙|back number
恋文~ラブレター~|GReeeeN
君への手紙|桑田佳祐
ラブレター|FUNKY MONKEY BABYS
大きな玉ねぎの下で|爆風スランプ
Please Mr. Postman|The Beatles
瞳を閉じて|荒井由実
手紙|由紀さおり
やぎさんゆうびん|童謡


カナダからの手紙|平尾昌晃・畑中葉子
みずいろの手紙|あべ静江
木綿のハンカチーフ|太田裕美


「葉書を書き終えた」と、友人から再びメールが届いた。アナログな葉書の話題をデジタルな電子メールでやりとりしながら、今月から葉書が23年ぶりに値上げされて62円になったことを思い出した。