狩人の道東放浪記 Ⅱ

定年後道東に移住しました。
しかし2年後、都合により帰郷しました。徳不孤必有隣の旗印は同じです。

荷掛け石

2018年01月13日 | 内地の紹介

今日も鹿狩である。

この山道は尾根筋で、ここより1キロほどの場所で獲物を待ちます。

右の谷底から犬達が鹿を追ってくる(?)予定です。

写真中央に石が見えます。40年ほど前は石垣の様に積まれていました。

この奥で焼かれた炭は女たちが背に負い山を降りました。80キロ近い炭俵を背負い、急峻な山道を杖一本で降りました。腰を下ろして休息すると二度とは立ち上がれない重さの炭俵です。

そこで石垣を作り、この上に炭俵を乗せて休息しました。勿論、人間は立ったままです。

山奥までにあと3か所「荷掛け石跡」があります。

ここで休息すると急勾配が続き、転倒の危険性があります。転倒すれば炭は割れて市場価値が下がります。

生計を支えるために女たちは自分の体重よりも重い炭俵を担ぎました。

夫婦で何日も山奥で生活し、時には子供も育てたそうです。

季語には「炭負い女」が有りますが、とても俳句を作る事は出来ません。