私の 37か国の 旅日記

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山を越えて コルドバ迄のドライブ

2016-12-05 16:54:19 | 日記
ここから山を越えて、ゴルドバまで5時間の長距離移動となる。この街道を、
「白い家の有る道」と名付け、素朴でのどかな、昔のスペインを思わせる
バエナやエスケホの街を通り、小さな村々をバスの窓越しに眺めながらの
ドライブ。

どんな、小さな村でも、教会の塔が1つか2つ有り、この教会を囲むように、
集落が作られていた。集落には細い迷路のような道が入り組んでいた。

この地方の夏の気温は40度を超える日もある。道を狭くして両側の建物が
互いに日陰を作り合い、直射日光を防ぐ役目を果たしていた。
真白に漆喰で塗られた家も、日光を遮り涼しさを感じるためだという。

バスは行けども行けども広がる、オリーブ畑を左右に観て走る。丘陵地帯の
中に点在する村は若者が済まなくなり、廃墟となってしまった家を見かけた。
この地方も過疎化が進んでいた。

道の両側にはトラックターや羊を連れた農夫が歩く農道が残されている。
牛に注意の道路標識もある。人々は日の出と共に起き、日没には一日が終わ
る生活が繰り返され、ゆっく時間が過ぎているような所だった。

この辺りから時々雨が降っては止み、薄日の差す変わりやすい天気になる。
画家のレンブラントが好んで描いた、レンブラント光線が雲の切れ目から
観える。神々しい光を放射状に出していた。これも日本では見かけない
自然現象。

バスは山岳地帯に入り、モレナ山脈を越えアンザレス地方に入る。ここも山間
の山の上や谷の方まで、オリーブ畑が続く。その畑の中に家々が、一軒2件と
散らばる田園地帯。遊んでいた子供達がバスに向かい手を振る。バスはやっと
平地に戻りコルドバに入った。長い道のりだった。

🍀 明日に続く。


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