臨済宗南禅寺派圓通寺

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『延命十句観音経』について

2022-07-29 | 

〇『延命十句観音経』について
  • 中国でできた5世紀ごろの経典 42文字
  • 霊元上皇に比叡山の霊空和尚(1652-1739)に依頼された。
  • 白隠禅師(1686-1769)が「延命」を冠し、その功徳を示された。
〇仏教経典の種類
  • インドの経典 ・中国の経典 ・日本の経典 インドでできたのではないといって軽んじてはいけない
  • 教えとしての経典 『法華経』 ・ 修行としての経典 『般若心経』
〇 観世音と不二、三昧。寞妄想。三昧に入るには理屈を考えてはいけない。
  写経がいい。大きな声で唱えるがいい。

〇原田祖岳「延命十句観音経講義」大蔵出版1957年刊
詩人で有名な蘇東坡という先生が、佛印禅師というお方と一緒にどこかへお出かけになった。すると道端に行道観音という観音さまがおまつりしてあった。その観音さまが珠数を握っておいでになる。これをみた蘇東坡は、佛印禅師に問うた。
「通常の人だったら数珠をもって仏さまを拝むのであるから珠数を持っているのに何の不思議はないが、観音さまは礼拝させる方だから、数珠はいるまいのにこの観音さまは数珠をさげているが、いったい何を拝むのでしょうか」。
すると佛印禅師はこたえて言うには「いや信仰というものは他のものを信仰するようじゃだめだ、自分が自分を信じなければいかん。観音さまは観音さまを信仰するのがよろしい」とおっしゃった。p.37~p.38

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