ノリがオリックスを出て行く

二転三転、いや七転八倒の結果、中村紀洋はオリックスを出て行くことになった。
泥沼の状況を見るに見かねた清原が「一緒にやろう」とコメントを寄せたようだが、ノリの意思を変えるまでにはいかなかったようだ。

中村オリックス退団決定　今後はトレードか(共同通信) - goo ニュース

オリックスが提示した昨年から６０％の大幅減となる推定８０００万円の年俸。
これに不服を唱えてノリはオリックスを出て行くわけだが、その割にはリンク先の記事によるとトレード先では年俸にこだわらないとしており、どうもこの人の考えていることはわかりにくいが、ノリはオリックスに温情とか、浪花節的なものを期待していたことは間違いないだろう。

だったら、代理人に契約交渉を任せっきりにするのはおかしいと思うし、何よりも数億円レベルの話に温情を期待してくるノリの発想に首をかしげるというか、甘さを感じる。
年俸１５００万円の選手の年俸が８００万円に下がるのとは訳が違うのだ。
オリックス球団は、いやパリーグ球団はどこも年間数十億の赤字が出る組織なのだから、億単位の年俸の選手にはシビアな話が出るのは当たり前。
球団幹部にとっては、ほとほと手を焼いたノリが出て行ってくれてせいせいするというのが正直な感想ではあるまいか。

オリックスはこれから、ノリのトレード先を探すとしているが今のところ引き取り先となる球団は見つかりそうにない。
台湾や韓国球団という話も出ているが、３Ａラスベガスを「罰ゲーム」と表現したノリが素直に働ける場所とも思えない。

コリンズ監督を迎えて再出発を図るオリックスにとってはさしてマイナスにはならず、むしろプラスになるノリの退団なのではないかと。