北の大地の一番星

圧倒的な勢いで日本一を掻っ攫ったファイターズ。
その中心にいたのは、新庄。

今シリーズの新庄の打率は３割５分３厘。
第１戦に犠牲フライを放ったものの、特に目立った活躍をしたわけではない。
ただ、新庄が笑い、飛び跳ね、そして泣く姿は今シリーズの象徴であった。

昨日も書いたが、個人プレーといえば個人プレー。
しかし、ファイターズにあっては、チーム全体を奮い立たせるプレーであったのだ。

名古屋で不振だった小笠原が札幌でよみがえったのも、森本が切り込み隊長の役目を十二分に果たしたのも、金村が再びチームの輪の中に入れたのも、そして稲葉がＭＶＰを取れたのも、新庄のおかげなのかもしれない。

新庄は日本シリーズを最後にユニフォームを脱ぐらしいが、ファイターズにはもう一仕事、アジアシリーズが残っている。
東京ドームのレフトスタンドからずっとファイターズの戦いを眺め続けた東京のパリーグファンとして、古巣への凱旋を楽しみに待ちたい。

日本シリーズが「新庄シリーズ」だったとしたら、アジアシリーズは東京ドームのファイターズの象徴ともいえる田中幸雄にスタメンに出てもらって、「ユキオシリーズ」にしてもらえないかな。

日本ハムが４４年ぶり日本一　プロ野球日本シリーズ(共同通信) - goo ニュース

今年の日本一は激しく感情を出し、激しく喜び合うファイターズのものになった。
ただ個人的に言えば、表情ひとつ緩めずに超人的な美技を連発する井端のような選手に日本一の座をつかんでほしかったという気もする。

「日本ハムに負けたというより、５２年の厚い壁に跳ね返された」と語った落合監督。
進退伺いを出すと言われているが、こんなことぐらいでやめるなんて「オレ」らしくない。
ドラゴンズは近い将来、必ず日本一になれるチームだから。

とりあえず来年の日本一はホークスですけどね（笑）