八王子そごう閉店

先月いっぱいで八王子そごうが閉店した。
百貨店という商売が右肩下がりであることは散々言いつくされていることだし、また駅の上にあるこの建物も今年の秋にはショッピングセンターとして再オープンすることが決まっている。
ただ、八王子という街の微妙なポジションは変わることはない。

田無に住んでいると、ごく稀にだが八王子にある役所に行ってくれと言われることがある。
主に裁判とか、警察がらみなのだが（苦笑）
多摩でも古い歴史を持つ街である八王子は、基本的に役所の集積死としての機能を持った場所。
昭和５０年代には、都心から多くの大学が移ってきて学園都市と言われた時代もあった。
あの頃は丸井とか、西武とか、買い物する場所はいろいろあったと思う。

ただ八王子には卒業した学生を引きとめる場所は郊外にあるいくつかの工場群ぐらいしかなかった。
そもそも振り向けば神奈川山梨の山並みが広がる八王子の街に魅力を感じて住み続ける学生も少なかった。
多摩の中心部は、米軍基地跡地という広大な土地を生かした立川に移っていった。

東京ではあるので、八王子が急速に衰退することはないだろうが、大学が都心に戻っていった今、これから急速に発展することもないだろう。
田無からもごくたまに行く場所というポジションは変わらないだろうし。
有楽町でもうまくやっているように見えるＪＲ系の施設だから、新しい施設が失敗することはないだろうが。