檜山(ひやま)智子の徒然なるままに・・・

ひやま智子の日々の思いや活動をお知らせします。

今年も『キウイー』の如く

2014-01-07 | 環境
 昨年の暮も暮れの土壇場で、安倍首相が靖国参拝。ちょっとずつなんとか糸口を見つけて、関係の糸をつなぎたいと努力をしてきた諸方面の人々をあざ笑うかのように。再び、というか、更に、韓国・中国との関係は、
どん底に陥った。

 安倍首相にとっては、靖国神社に合祀されている「戦犯」は、批判されるべきものではなく、国のために尊い命をささげた人なんですね。おじいさんの岸信介氏も、A級戦犯に問われながら不起訴になり、児玉誉士夫氏らと共に釈放された過去がありますから。安倍さんにとっては、靖国を否定することは、おじいさんを否定することになるわけですものね。
 もちろん、否定してそこから、自分の政治的な姿勢を持つこともできたでしょうし、また、根本は思想的にそうであっても、一国のリーダーとしての責任においてバランスのとれた外交姿勢を保つことも可能なはずなのに、彼はそうしなかった。
 
 他国との付き合いの中で、戦後秩序からの逸脱を彼はやっている。
 いくら、『誤解』なので、『丁寧に説明する』と言っても、どの連合国側(敗戦国ではあるが、徹底した反ナチ姿勢を貫いているドイツも含めて)の国も、1945年の出発点を否定するような姿勢は取りようがないだろう。
 今回、ロシアやEUまでもが、批判的な声明を出したのがその証拠である。
 
 でも、その彼を総裁にしていた自民党。
 その暴走をけん制するといいつつ、結局はそれを補完してしまっている公明党。
 選挙で、その政党に投票する国民。
 得票数はそれほど差がないのに、圧倒的に議席を取れてしまう今の選挙制度。

 なんとも、苦々しい新しい年のスタートである。
 今年も、私のオフィシャルサイトのマスコット、キウイのように、ひたすら地道に地を這うように進もうと思う。