だいぶ前になりますが、7月5日に兵庫県立美術館で開催をしている「クラーク・コレクション展」へ行って来ました。
ルノワールの作品が、22点もあるという事で興味が注がれたわけであります。
誰もが知っているルノワールは、女性美の美しさ、柔らかさ、暖かさ、瑞々しさが一番印象に残る印象派画家であることは、周知の事ですよね。
晩年は、リュウマチで筆も指にくくりつけて描くなど、痛々しさが、絵に出ているような気がしてあまりこの頃の絵は好きではないですが、アリーヌ・シャリゴ夫人が描かれている絵は好きでしたね。
今回の展では、出ておりませんでしたが、22点、それなりに楽しめる作品でありました。
ただ、ルノワールは、この展の目玉なので、ラストのコーナーに展示されており、ゆっくり展を観ていると、ラストまで足がもちません。
だから、どこの美術館、博物館もそうですが、最初のコーナーでじっくり観る人が多く、人だかりになって、なかなか観れないのでありますが、ラスト近くの展示は、意外とスムーズに観れるんですよね。
立ちっぱなしなので、疲れてじっくり観てないんですよね。
大体、ゆっくり見て2時間くらいかかりますので、言いたいのは、メインをラストに持って展示するな!っと展示企画者に言いたいですね。
せめて、中盤くらいに持ってこいよ!っと思います。
コース料理で、さんざん、量の多い前菜を食べさせられて、お腹いっぱいになりかけた時に、メインデッシュを持ってこられるようなものでございます。
もし、この展でルノワールを観たいと期待して行かれる方は、先にラストの出口近くまで足を運んで、観終わったら、最初に戻って観られた方がいいかと思います。
ピエール=オーギュスト・ルノワール作
「鳥と少女(アルジェリアの民族衣装を着けたフルーリー嬢)1882年
ピエール=オーギュスト・ルノワール作
「うちわを持つ少女」1879年
ピエール=オーギュスト・ルノワール作
「頭部の習作(ベラール家の子どもたち)」1881年
誰でもそうなんですが、印象派の絵はわかりやすく、綺麗に思うんでありますが、やはり、リアルな写実な絵に目が止まりますね。
こうゆう絵、好きですね。
風景の建物は絵のようで、この女性のリアルさと動画の一コマのような一瞬をとらえたカンジが興味を抱かせてしまいます。
ジョヴァンニ・ボルディーニ作
「道を渡る」1873~75
このリアルさで、細部にわたっての表現、雄大な風景画にしばし見とれてしまいます。
デオドール・ルソー作
「ランド地方の農園」1844年~67
これまた、ゲームの3Dに出てきそうな絵であります。すばらしい!
この他、ウイリアム・アドルフ・ブグローの「座る裸婦」もよかったんでありますが、ポストカードがなかったんで、興味のある方は、HPで観てください
「兵庫県立美術館」
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