さようなら阪急梅田 （惜別 旧梅田駅コンコース）

ついに阪急梅田の旧駅入り口アーチと壁画とステンドグラスが、工事の為板に覆われた。

今現在、「いつも」の梅田阪急を見ることは出来ない。
もとい、二度と見ることは出来ないのだ。

アーチとの別れは、同時に梅田阪急の建物自体の終焉も間近なことを意味する。

昭和４６年（１９７１年）に梅田駅が今の位置に移る前までは、ここが駅入り口だった。
昭和４年から、幾つもの出会いと別れを見てきたであろうこのアーチ、

ご他聞に漏れず、私の脳のＨＤＤにも、いくつもの思い出が書き込まれている。



もう２０年以上前、初めて一人で訪ねた大阪は、
私にとっては異国の地だった。

やがて、たくさんの友人が関西に出来、会うようになって待ち合わせた場所は、
阪急のこの場所か、ＪＲ大阪駅中央口の交番前である。


大阪待ち合わせの代表格「ＪＲ大阪駅中央口交番」も今は無く「衣料品店」に替わっている。
おまけにその前にあった噴水も今は無い。



私が感じた「一番最初の大阪」がここ。

初めて梅田に来た時、当時看板にあった「宝塚ファミリーランド」が
どこにあるのか知らなかったし、ブレーブスの本拠地の場所もわからなかった。

十年後に、ナニワのアキンドとしてこの天井を見上げるとは夢にも思っていなかった。
　

今は、大阪暮らしの中で刻まれた、色々な思い出のある場所。

長い間お疲れ様。

思い出をありがとう、いつまでも覚えておくよ。